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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー18.~狩人の眼光~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、基本的な遠距離武器を紹介します。

ネタバレにはご注意ください




弓を使用するためには
矢を装備しておく必要がある

ショートボウなど




ショートボウ

遠間から矢を射るための小型の弓です。
素性「盗賊」は初期装備で持っています。

その原始的な見た目どおり弓矢の歴史は古く、新石器時代にはもうとっくに使われていたようです。
それにしても、「木を曲げてバネにして、矢じりで尖らせた矢を弦にかけて射る」なんて、最初に発明したヒトはよく考えましたよね。

小弓カテゴリはその軽さから、ローリングダッシュジャンプなどから素早い射撃を放てることが特徴です。騎乗中に構えても速度が落ちないようです。
ただし、その分威力や射程は控えめなので、多くのプレイヤーは長弓を使うイメージがあります。
私もそうです。

ただ、現実の世界基準で見るとこの弓くらいが普通のサイズなんだそうです。
むしろ、「短い弓」なんて言葉は存在せず、使っているのは日本くらいのものなんだとか。

みなさーん!
エルデンリングは日本のゲームですよー!

面白い使い方だと、レアルカリアは人形兵にこの弓を2張、持たせています。
高い機動力を持つ弓を複数一気に射るので、隙のない連続射撃が可能になります。
暴走した時なんかはそれはもう雨あられのような弾幕が展開されるわけですね。

余談ですが、画像のように矢を弓より内側でつがえるのは西洋のやり方で、日本の弓道では弓より外側で矢をつがえるそうです。
へぇ〜。


コンポジットボウ

複数の材料を組み合わせた弓です。
コンポジット」は英語で「混成の」という意味なので、複合弓と呼ばれたりもします。

具体的にはどういった素材が使われているのかというと、動物の骨や角、他には金属など……ということでした。
黒っぽい質感の部分を見るに、今作のものは動物素材を多く使っているようですね。
素材のためか、重量は3.0とカテゴリ内の中でも重めです。

ショートボウもそうですが、両端は弓とは反対側に反ったようなつくりになっています。
これは「リカーブ」と呼ばれています。反っている分、弓を引いたときにより高威力の射撃を行うことができるんだとか。

この弓に関しては中央部分にも反りがあるため、さらに高威力が期待できます。
戦技も小弓の中では唯一「強射」が設定されていますね。
ただ、威力と引き換えに弓への負担も大きくなっています。
ここまでガッツリと反りを加えられるのは強靭な素材を組み合わせたコンポジットボウならではということですね。


ロングボウ

遠間から矢を射るための長弓です。
円卓の老婆が販売する、オーソドックスな弓です。

小弓に見られるようなリカーブはありませんが、そのぶん全長が長いです。
長いぶん弓を引く猶予が生まれるので、木材など比較的しなりの弱い素材でもしっかりと威力が出せるわけですね。
……ただ、大きいので小弓ほどの機動力はありません。遠間から狙いを澄まして敵を射抜きましょう。

現実にも「ロングボウ」と呼ばれる弓があるそうです。
ウェールズやイングランドで使われていたようですね。
ややこしいことに、この「ロング」は「長い」という意味ではないそうです。
ここでの「ロング」は「」という意味。弓を縦にして使うからだとか。
な、なるほど……。

ちなみに、ロングボウは素性「侍」の初期装備でもあります。
これはおそらく、日本の弓、つまり和弓が世界的に見てもかなり大型の弓であることが元になっていると思われます。
もちろん、ロングボウとは弓の形や握りの位置など様々な違いがあります。
どちらかというと大弓に近いのですが、そこはおそらくゲームバランスを意識して長弓にしたんでしょうね。


ライトクロスボウ

台座に弓を固定した遠距離武器です。
モーンの城近く、放浪商人が販売しています。

弓よりも構造が複雑なため、最近の武器なのかな? と思いきや、実は紀元前6世紀にはその原型ができていたそうです。
すごい。

構造としては、を引いてフックに固定したのち、台座の上に矢……ボルトをセットし、引き金を引くことで弦が解放、射撃を行う、といった感じです。
引き金とフックが連動しているわけですね。

機械式になったことで、腕力や技量により射撃精度が左右されず、弓よりも扱いが簡単なのが利点です。
兵士などにはもってこいの武器ということですね。

「ライト」ということで、木の素材を多めに使っているようです。
軽く、持ち運びには便利ですが、威力はそこそこといったところ。

ちなみに、先端の輪っかは弓を引くときに使います。
ここに足を引っかけて、弦を両手で持って背筋の力を使って全力で引くわけです。

……あっ、失礼しました。
褪せ人の皆さんは片手だけで引くんでしたね。
じゃあこの輪っかはただの飾りです。


アーバレスト

複合材で作られた大型のクロスボウです。
ストームヴィル城に落ちています。

アーバレストはフランス語で「クロスボウ」のことだそうです。
バリスタと語源が同じなので、特に大型のものに使われるイメージがあります。
落ちている場所もバリスタの近くなのは、そういった背景もあるのかもしれません。

分厚い木材で作られたリムは、リカーブという言葉も生ぬるいほど徹底的に反り返っています。
確かにこれならかなりの威力が出そうですが、引くときにベキッといかないか心配になりますね。

そして、なんと弦は鉄製です。まさかこっちまで固くしてくるとは……。
好意的に考えると、弦にもバネ性のある素材を使うことで木製リムの脆さを補っている……という解釈になるでしょうか。
ただ、金属は延びる性質を持つので、使ううちに弦がビロビロになってしまうおそれもあります。
そうなるとこまめな交換が必要になりそうですね。


手持ちバリスタ

攻城兵器をベースとした、規格外の射撃武器です。
啜り泣きの半島、森見張りの塔にあります。

アーバレストはクロスボウでしたが、こっちは正真正銘の攻城兵器です。
攻城兵器を無理やり手持ち用にしています。多分。

クロスボウの大型カテゴリ、「バリスタ」に分類される武器です。
常人の使用は想定されていない規格外の武器で、射撃武器にもかかわらず重量は10.0。ヘタな大剣よりも重いです。
そして必要筋力は30
参考ですが、グレートソードの必要筋力が31です。
つまり、グレートソードを両手で振るうのに匹敵する筋力が必要ということです。

リムが大型であればあるほど射撃の威力が上がるのはもちろんですが、これはX字に2つのリムが設えてあります。
そういった構造の弓、クロスボウは現実にはあまり無いようですが、やはりかかる力が大きくなる分、威力の向上は期待できそうです。

フレーバーテキストについてはバージョンアップで修正が行われていたようで、バージョン1.00では大角のトラゴスの得物であることが明かされています。
しかし、現在のバージョンではその言及は削除され、事実、トラゴスも持っているのは手持ちバリスタではなくアーバレストです。

……こんな時、我々プレイヤーに与えられた選択肢は2つ。
「修正されたのだからもはや関係はない」と、トラゴスとのつながりを無いものとして解釈するか、あくまで「裏設定」として削除されたテキストも考察材料とするか、です。
私はどちらも正解だと思います。皆さんの頭の中に、皆さんだけのエルデンリング世界を描いていけばそれが最も貴い解釈なんですからね。




今回は以上となります。弓やクロスボウなど、遠距離武器を紹介しました。

次回は腐敗に抗う炎の戦士たち、赤獅子軍の武器を紹介します。

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