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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー22.~まつろわぬ炎~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、黒炎を操る神肌の使徒たちと、狂える三本指に関係する武器を紹介します。
豪華二本立て。




神狩りの黒炎を操る使徒たちは
かつて、運命の死に仕えていたという
しかし、黒き剣のマリケスに敗れ
それを封印されてしまった

神肌の使徒ローブなど




神肌剥ぎ

対称性のない異形の両刃剣です。
神肌の使徒……細いほうの得物です。

前側の刃は鎌のように湾曲し、後ろ側はまっすぐながら螺旋状にねじれた刃と、かなり取り回しづらい形状です。
そのためか、高い技量を必要とする両刃剣のなかでも必要技量は最大の22。鋭利派生では技量補正がAまで伸びます。

神肌「剥ぎ」というからには、これで肌を剥いでいたんでしょうね。
鎌でおおまかに削り出し、細かな部分は反対の針で剥離する……といった感じでしょうか。

強攻撃が独特なものになっており、螺旋針による刺突を交えた連撃を繰り出します。
針で取っ掛かりを作り、鎌で傷を広げる……といった使い方もできそうですね。

初期設定の戦技「黒炎の渦」は武器を回転させて地面に突き刺し、渦巻く黒炎を呼ぶ技です。

使徒たちが操る黒炎は、神狩りのために使われたそうです。
その炎は「重い」らしく、短時間の間、敵を焼き続けます。
使徒たちは、かつて運命の死に仕えていたといいます。今やマリケスにそれを封印され、元の力は残っていませんが、ダメージが敵の最大HPに依存するあたり、その名残が感じられますね。


神肌縫い

秘色の刃を持つ、優美な刺剣です。
神肌の貴種……ぽっちゃりした方の得物です。

秘色ひそくは青磁器に由来する色で、淡い青緑色のことだそうです。
神肌剥ぎにも同じ記述がありますが……青緑というよりは真っ白ですね。
その青磁器は王家に献上されるものであり、王家以外はこの色を使うことを禁じられていた、つまり禁色きんじきだったんだとか。ゆえに「秘める色」ということですね。

この武器における「秘色」は、色合いというよりはその由来による表現と考えたほうが良さそうです。
つまり、神肌の使徒たちはかつて王家、あるいはそれに準ずる高い地位の者たちだった……という考え方。
どうでしょう。(なにが?)

細く長い剣身は、間違いなく刺突に特化した形状ですが、通常のものよりもかなり大型です。
こういったカテゴリの武器は重刺剣と呼ばれ、鋭さはそのままに重い一撃を放つことができます。
その分、重めの槍くらいの重量と、相応の筋力を要求されます。
華麗ながら強靭な膂力を必要とする武器、ということですね。

貴種の剣技は衆に優れ、重刺剣ながら強攻撃は目にもとまらぬ連撃となります。
とはいえ、さすがに貴種本人のような連撃とまではいかず、2連突きです。
これじゃ少ししか縫い付けられないよ。

柄頭の部分は、神肌剥ぎとおなじくらせん状になっています。
なにか特別な意味がありそうですが……。


神狩りの聖印

黒曜石の嵌め込まれた聖印です。
神肌の使徒たちがこれを用います。

聖印の画像は装備時のものだとどれも似たりよったりになってしまうので、インベントリの画像を使うことにします。

黒曜石は黒いガラス質の石で、マグマが急激に冷やされてできるそうです。
」は「光り輝く」という意味ですから、黒く輝く石、ということになりますね。
なるほど、確かに黒い炎をおこすにはぴったりの触媒です。
実際、黒炎の祈祷を強化する効果がありますしね。

黒炎の祈祷でも、聖印と同じ形の紋章が現れます。
これは黒炎の掌を象ったものだそうです。
……それってつまりどういう意味? って感じですが、とにかく手の形ということですね。
たしかに、枝分かれした部分は炎のようにも、手の指のようにも見えます。

指だとすれば……三本指……?
そのあたりで繋がりを見出しても面白いかもしれません。

ちなみに、なぜかこの聖印はストームヴィル城内に所蔵されています。
あの城って神肌となにか関係ありましたっけ。

そういえば、神肌の使徒はファルム・アズラにもいましたね。
ストームヴィル城のかつての城主が古き王、竜王プラキドサクスだったとするなら、何らかのつながりがあったと考えることもできそうですね。


神狩りの剣

宵眼の女王の聖剣です。
ケイリッドの神授塔の地下、神肌の使徒が守っています。

神肌の使徒たちを統べる存在、宵眼の女王の武器なだけあり、色合いや材質は「神肌」武器と同じもののようです。

目を引くのは、その刀身。
中ごろで解け、刃が二重の螺旋を描いていますね。これは逆巻く炎の暗喩でしょうか。
思えば、神肌剥ぎも神肌縫いも螺旋の意匠がありました。
使徒も黒炎の渦を使ったり、貴種は回転攻撃を行いますが、「巻く」ことが彼らの中でひとつのテーマだったりするんでしょうか。

通常攻撃のモーションは固有のもので、やや斜め上から袈裟斬りのように斬りおろす、特大剣らしからぬスピーディーなものになっています。
宵眼の女王が自らこれを振るっていたとしたら、このモーションは彼女の剣技なんでしょうか。
……だとすると筋力が少なくとも14以上はある結構マッチョな女王ってことになりますね。

王都ローデイルにて戦うことができるNPC、狼の戦鬼、バルグラムもこの剣を使っています。
神人の影従、狼。その有り様にあこがれ、そうあることを望んだバルグラムですが……
この剣はバリバリに神人の武器です。下剋上でもしたんでしょうか。

専用戦技「女王の黒炎」は、剣身に神狩りの黒炎を燃やし、斬り払う技です。
この炎こそが、使徒たちが操るそれの起源、ということですね。
神を狩るためのそれは他の黒炎と同じく、少しの間、敵の体力を削り続けます。


神肌の武器は以上です。
続けて、狂い火編をどうぞ。




シャブリリという名のその男は
讒言ざんげんの罰として、人々に瞳を潰され
やがてそこに、狂い火の病を宿したという

シャブリリの禍




炎紋のウッドシールド

狂い病の村の兵たちの得物です。
啜り泣きの半島、病村に落ちています。

狂い病
カルの洗礼教会近くにあるその村の住人は、精神を蝕む奇妙な病を患っていました。
その罹患者たちは皆、爛れた瞳から黄色い光が漏れ出ており、痛みに苦しむように、あるいは光を抑え込むようにその両目を押さえています。

黄色い炎は病の象徴です。
黄色く光る両の目、そこから堪えきれず迸る落涙こそがまさにそれであり、狂い火です。
盾の意匠は村に近づく者への警告であったといいますから、彼らは親切心でこの盾を作ったってことですね。
やさしい~

……余談ですが、この村の近くには「カルの洗礼教会」と呼ばれる小教会があります。
祈祷「狂い火」もそこで入手できるわけですが……
カル」とはなんなのか。
実は、古いバージョンではこの病村、「隔離村カル」という名前だったそうです。
村の名前だったんですね。


ヴァイクの戦槍

円卓の騎士、ヴァイクの得物です。
彼はかつて、エルデの王に最も近づいた者と言われていますが……。

巨大な穂先を持った大槍です。
おそらく、かつては大型のウィングドスピアだったようですが、焼け爛れて形が崩れています。

この焼け跡は狂い火によるもののようです。
この世を分け、隔て、区別するもの。
それらすべての境界を焼き、融かす混沌こそが狂気の本質ということですね。
その火は武器にも宿り、敵を狂気に陥れます。
ただし、褪せ人にしか効果はないので過信は禁物。

彼は狂える三本指に抱かれ、その内側から狂気に焼き焦がれてしまいました。
王たる器を持った彼ほどの男が一体なぜ?
話によれば、何者かに唆されたとか、己の巫女を守るためだったとか言われていますが……。

専用戦技は「狂い火突き」。
狂い火を槍に纏って跳躍し……

突き下ろしと共に、激しい爆発を生じる技です。
狂気の炎は前方3方向に大きく広がりますが、その分、自身にも狂気を蓄積します。
ちなみに、この炎は信仰により威力を高めます。
皆さん! 混沌を信じましょう!


指紋石の盾

びっしりと指紋の刻まれた、巨石の盾です。
忌み捨ての底のさらに底、三本指が封印された縦穴に落ちています。

重量は29.0ととんでもなく重く、装備には48もの筋力を必要とします。
それもそのはず、これは古い神の墓の一部なんだそうです。

ん?
なんか神って永遠に死なないって聞いたんですけど……
ま、まあ死ぬこともあるか……。

まだ指読みなき時代。
刻まれた指紋は、指が自ら神の言葉を刻んだものだそうです。
言霊の力か、盾による攻撃で狂気を蓄積することもできます。
すごい。
それは、狂いのはじまりであったろうか」とはフレーバーテキストからの引用ですが……
だとすると、その神ってのは悪神の類だったかもしれませんね。

裏側にも何か刻まれています。
指痕とは対照的に、直線的な記号が整然と横並びになっていますね。

現実世界のルーン文字に似ている気がします。
となると、後の時代に人間が刻んだものでしょうか。
いわゆるロゼッタストーンのようなものですかね。
頑張れば解読もできるかも……?


狂い火の聖印

三本指の巫女が授ける、幻影の聖印です。
巫女となったハイータが狂い火に焼かれることでドロップします。

聖印には2種類、通常のものと、幻影の聖印があります。
今回で言えば、神狩りの聖印が前者、この聖印が後者ですね。
違いは実体があるかどうか。
つまり重量が1.5なのか、0.0なのか、ということです。
それだけ。

黄色い狂い火、その姿をなした聖印です。
聖印の中で唯一、装備に一切の能力値を必要とせず、筋力、技量、知力、信仰4つの能力値に対して補正がかかります。
武器威力の補正に関わる基本的なステータスすべてに対して補正がかかるのはまさに混沌といった有り様です。

この聖印は狂い火の祈祷を強化します。
狂い火の祈祷を詠唱する際、聖印と似た、黄色い炎の印が現れます。
……よく見ると、別のものにも見えてきますね。

そうです。
この紋章は狂える三本指そのものの似姿でもあります。
炎と指、2つの意味を持った秀逸な印だったんですね。


裂け目の盾

禍々しい裂け目の描かれた、金属製の小円盾です。
湖のリエーニエ、狂い火村にほど近いべイルム教会、そのはずれで商人が売っています。

描かれた裂け目は、古い「睨み返し」のまじないなんだとか。
装備により正気の耐性値を高めます。
この裂け目は、目玉だったようですね。

にしても、睨み「返し」とはなんなのか。
そうすることでなぜ狂気を退けるんでしょうか。

その答えがおそらくこれ、狂い火の灯台です。
頂上に輝く狂い火の太陽、これは視線のようなものを持ち、こちらを見ている間は常に狂気を蓄積させてきます。
魔術「見えざる姿」を使えば逃れられることから、単に状態異常の判定を周囲に放っているわけではなく、こちらを「見ている」ことがわかります。

瞳と瞳で見つめ合う
それは、人の最も濃厚な接触であろう

発狂伝染

この地において狂気とは、伝染する病です。
そしてそれは、視線を媒介とします。
ゆえにこそ、それを拒み、逆に「睨み返す」ことによって狂気を跳ね除けることができるわけですね。

ちなみに、この盾は素性「囚人」の初期装備でもあります。
彼(彼女)は元は上流であったようですから、リエーニエ貴族の間ではお守りとして広く知れ渡っているのかもしれませんね。




今回は以上となります。神肌の使徒と、狂い火に関係する武器を紹介しました。
次回は風車村ドミヌラと、日陰城に関係する武器を紹介します。

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