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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー02.~壊れた律の犠牲者たち~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、壊れた黄金律に囚われ正気をなくした市民やさまよえる貴人、また夜に潜む亜人たちの武器を紹介します。
今回から本格的な武器紹介ということになります。以降の記事はストーリー全編に関わるネタバレを含む可能性がありますので、ご注意ください。




彼らは何かを探していたはずだが
今はもう、まるで忘れてしまっている

さまよえる貴人の遺灰




古びた直剣

扱いやすい「市民たちの剣」です。
幅広の剣身はブロードソードを彷彿とさせますが、重量はショートソード並みの3.0、必要筋力に関してはショートソードより1つ低い7と、説明どおりかなり扱いやすくなっています。
全素性のなかで筋力最低値が星見の8、それよりも低いことを考えると、狭間の地の市民は褪せ人よりもずっと非力だったようですね。

年季が入っているせいか、表面は汚れ、装飾もかすれてしまっています。
フレーバーテキストによれば、黄金樹の意匠なんだそうです。
確かに言われてみれば、柄頭が黄金樹の儀仗に似ているかもしれません。

ちなみに、鞘はありません。
いや、もともとはあったのかもしれませんが、いつの間にか失くしてしまったんだと思います。
それほどまでに、彼らは正気を失ってしまったのだ……ということでしょうか。


貴人の細剣

さまよえる貴人たちの剣です。
細身ながら、直剣としては長めの剣身ですね。案外、実戦用だったのかも。

フレーバーテキストには「扱いやすさの重視された」とありますが、必要技量は11。
貴人の武器だけあって、粗暴な人間には扱えないのかもしれません。

切っ先から柄頭まで金色ですね。そのせいで高値で取引されているようです。
現実においても金というのは貴重なものですが、狭間の地においてはさらに特別な意味を持ちます。
そう、黄金樹です。よく見るとそれらしい意匠も見てとれます。
かつて王都に暮らしていたという貴人たちは、黄金樹の祝福をより強く受けていたのかもしれませんね。
そして律が壊れた今、祝福は呪いとなって彼らを苛んでいるのだと。

鞘まで金ぴかです。豪華~

……さっき「古びた直剣にも元々鞘があったんじゃないか」とか言いましたけど、あれ嘘かもしれませんね。
同じ正気を失った亡者でも、こっちは鞘があるわけですから。
「市民たちの剣」は抜き身のままで与えられたのかもしれません。こわ~


貴人のエストック

さまよえる貴人たちのエストックです。
普通のエストックを紹介する前にこっちが来てしまった……。
簡単に説明すると、エストックというのはレイピアよりもより重装の相手を想定した刺突剣です。
刺突剣ながら、刃がついているのが特徴ですね。

細剣と同じく、こちらも金ぴかですね。いい趣味してます。

鍔まわりはこんな感じ。
輪っかになってますね。葉っぱの意匠は黄金樹のモチーフでしょうね。

……ん?
この形、どこかで見たことあるような……。

あ!!!!!!!!!

そうです。
この剣はモーゴットの大ルーンを模したものだったのです!
彼らは王都ローデイル、姿なき王に仕える貴族だったようですね。
武器に刻むだけあって、忠誠心は相当なものだったのでしょう。
祝福王と称えるモーゴットの正体が呪われた血の忌み子だったなんて、彼らに教えたらどんな顔をするんでしょうね。

鞘のデザインは貴人の細剣に似ていますね。
金ぴかです。
先端の部分は葉の意匠でしょうか。やはり黄金樹をイメージしているんですね。


輝石の杖

先端に輝石を埋め込んだ、貴人たちの持つ杖です。

狭間の地における魔術というものは、輝石を触媒とし、その内に力を見出す術なんだそうです。
この杖はわざわざ「輝石の」なんて名乗ってますが、杖にはそもそも輝石が取り付けられているわけで。
ネーミング的には「麺入りラーメン」みたいなこと言ってるんですよね。

必要知力が10と、杖の中では要求値が最も低い部類のものです。
魔術を志した者ならほぼ誰でも扱えるような位置づけのものですね。
湖のリエーニエ、魔術学院の門前町につながる橋には学院の門が閉ざされていることを嘆く貴人の幻影がありますが……どうやら身分は高くても、知力がないと魔術の道は険しいようですね。
そんなわけで、魔術師見習いの杖、といった側面が大きいように思います。

青い輝石はダイヤのように尖った形に磨かれていますが、これはカーリアの杖に見られる特徴ですね。
この杖が初期装備である素性「囚人」もカーリア王家の魔術である「魔術の輝剣」を初めから覚えているため、なんらかの関連があるのかもしれません。


ファルシオン

亜人の戦士が持つ曲剣です。
曲剣というのは流麗な斬撃が特徴の技量武器……といった感じですが、亜人が使うためか、この曲剣は筋力の補正にやや寄ります。

刀身は先端に向かうにつれ太くなっています。
遠心力を利用して威力を高める構造ですね。
斬撃というよりは半ば断ち切るような、ある種の野蛮さも感じられます。

現実では10~17世紀のヨーロッパで使われていたようです。
平安から江戸って考えるとめちゃくちゃ長いですね。
その名前はラテン語でを意味する「falxファルクス」が由来だそうです。鎌……?
扱いが簡単だったらしく、騎士というよりは平民が扱うことが多かったそうです。亜人でもバッチリ使えるわけですね。

鞘はしっかりとした革製です。かなり太いですね。
大きな刀身を支えるために、バンドもがっちりとした幅広サイズです。


牙付き棍棒

打撃部に獣の牙を巻き付けた棍棒です。何の牙なんでしょうか。
亜人のお手製なだけあって、かなりその……あたたかみがある……仕事してますね。

これを持つ亜人は、一回り大きい屈強な個体です。
彼らにとって、この武器を持つことにはそういった名誉の意味もあるようです。

ほかの鉄製の武器は、もしかするとハイト砦などとの交易だったり、旅人から奪ったものなのかもしれません。
この木製の棍棒だけが亜人手製のもので、だからこそ彼らにとって特別な勲章だった……と考えると、なんとなくありがたみが湧いてきました。


壊れかけの木盾

小さな円い木の盾……ですが、ボロボロでガタがきています。
ところどころヒビなんかも入っていますね。

壊れた箇所を紐で補修してはいますが、かなりお粗末なものです。
フレーバーテキストにも「ゴミ」と一蹴される始末。そこまで言わなくても……。
ただ、壊れた盾を直しながらなんとか使い続けるその姿勢。亜人は案外、ものに対して愛着があるタイプの種族なのかもしれませんね。

ちなみに、補修に使われた紐は亜人たちお気に入りの道具。
いつもは振り回したりして遊んでるんでしょうね。
かわいいですね。


血汚れた短刀

こびりついた血で汚れた短刀です。
亜人の中でもひときわ大きな個体、親分と呼ばれる者たちが使う武器です。

この形状は……匕首あいくちに似ていますね。
匕首は短刀の一種で、鍔が無いのが特徴です。
そのため、柄と鞘の口がピッタリ合うので「合い口」、アイクチと呼ばれるそうです。
まあ、これ鞘ないんですけどね。

匕首といえば「ドス」の俗称も有名ですよね。
コンパクトな形状は懐に隠しやすく、ヤクザたちの争いには重宝されたとか。
一説には、これで相手を「おど」ので「ドス」になった、とも言われているみたいです。

もちろん、彼ら亜人には現実とはまた違った事情があるでしょうが、なるほど確かに親分が彼らの部下を、そして何より彼らの敵を脅すために持っていると考えると、少し面白いですね。


亜人女王の杖

王笏の装飾が施された、亜人の女王が振るう杖です。
おそらくは学院から亜人たちに贈られたものですね。
説明のとおり、亜人のような知力の低いものでも使えるようになっています。
……とはいえ、必要知力は10。
この時点で、亜人の女王は放浪騎士や密使よりも賢いことが判明しました。

素材は鉄でしょうか。
力の強い亜人でも壊れないよう、頑丈なつくりをしているんですね。

余談ですが……
亜人の女王は親分よりもさらに大きな体格ですが、これは哺乳類だと案外珍しいそうですね。
メスのほうが大きいのは、むしろ昆虫などに多く見られるとか。
……まあ、だから何だって感じですけど。

先端には青緑色の輝石がはめ込まれています。
レアルカリアの杖に見られるものと同じですね。
教室は……色からしてカロロスでしょうか。
カロロスは最古の教室とされていますが、もしかすると学院と亜人の交流はかなり古い時代のものなのかもしれません。

そういえば、ゲルミアにある隠者の村では、輝石頭の魔術師と亜人が一緒にいましたね。
近くにかなり重要なNPCもいましたが……
……もしかして、女王に魔術を伝えたのって……

……

ま、まさかね……。




今回は以上となります。比較的全域に見られる敵mobの武器を紹介しました。

次回は君主軍編、デミゴッドたちに使える兵たちの武器を紹介します。

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