それでも金は金
コンビニでコーヒーを買って淹れている時にふとレジに目をやると汚損破損のお金の受け取りに関するお知らせが書かれていた。今まで見たことない内容だったので目に留まった。
たまにポケットに入れたまま選択しちゃったり、何かの拍子に破けちゃったりすることもあるよね。と思いながらコーヒーのカップが満たされている様をぼんやり眺めていたが、取り出しOK のブザーが鳴った瞬間にハッとした。
汚い金って汚損じゃなくて悪いことをして手に入れた金のことかもしれない、と。
ここは横浜西口の繁華街。まぁそこまで荒れた場所でもないけど、多少は悪い金が往来していそうかなと妄想した。
「お客さん、他人を陥れて手に入れた金ではファミチキを提供することはできません。」とか。
街の雰囲気やそこに行きかう人々のイメージによって何気ない言葉の意図も変わってしまうこともあるのだ。
尊い労働の対価としての金。
でも世の中はきれいごとばかりではなく金は金で一蹴されてしまうのが常かもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?