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Everything But The Girl & Paul Weller

エヴリシング・バット・ザ・ガールとポール・ウェラーが共演しているライヴ音源がある。これ超貴重な音源です。

1. On My Mind
2. Nevertheless
3. Waiting Like Mad
4. English Rose
5. Night & Day
6. Fever
7. The Girl From Ipanema
8. Fever (encore)

1983年1月5日、英国ロンドンの現代美術館(Institute of Contemporary Arts)の「ICA Rock Week」という企画の一貫でライヴが開催された。当初はエヴリシング・バット・ザ・ガール単独でのライヴ予定だったが、ポール・ウェラーが飛び入りで参加したそうだ。

4曲目。ポール・ウェラーが在籍していたジャムの曲「English Rose」を演奏するのですが、その演奏の冒頭(9分30秒あたり)でポール・ウェラーが登場している。以降、ギターやヴォーカルでポール・ウェラーと共演している。

当時の状況を振り返ってみると、ベン・ワットとトレイシー・ソーンは各々のソロ作を何枚かリリースしていて、エヴリシング・バット・ザ・ガールとしてはデビュー曲「Night and Day」(1982年6月)を発表しただけ。

そこになぜジャムを解散したばかりの大スター、ポール・ウェラーが参加したのか?・・・それは、ポール・ウェラーがエヴリシング・バット・ザ・ガールの音楽に惚れ込んでいたからだと思う。

ポール・ウェラーはエヴリシング・バット・ザ・ガール「Night and Day」を聴いて感激し、ベン・ワットとトレイシー・ソーンが当時通っていたハル大学まで会いに行ったという。そこで二人にポール・ウェラーが当時主宰していたレスポンド・レーベルに加入するようスカウトしたらしい(結局実現しなかったが)。

その後、ポール・ウェラーはスタイル・カウンシルを結成して、1984年3月にデビューアルバム『Café Bleu』をリリースする。そこに収められている「The Paris Match」でトレイシー・ソーンと共演している。これはポール・ウェラーのラヴコールが実現したものだと思う。

そして1984年5月には、エヴリシング・バット・ザ・ガールがデビューアルバム『Eden』を発表する。個人的にはこの頃の音楽でいちばん思い入れのある曲が「Each and Every One」なんですよね。

以上、エヴリシング・バット・ザ・ガールが「Night and Day」でデビューして、ポール・ウェラーと彼らの間に何があったのかをまとめてみました。もし他に情報があればコメントに書き込んでもらえたら嬉しいです。

2023年1 月7日 ワタナベトオル(pwm)


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