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Caity Gyorgy - featuring

ケイティ・ジョージという女性ジャズヴォーカリストが好きで、twitterとかで紹介していたのですが、なんと今回、彼女の二作目のアルバム『featuring』の日本盤CDのライナーノーツを書かせていただくことになりました。ここでは彼女のこれまでの活動や、おすすめの楽曲などを紹介していきたいと思います。

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まず、彼女が注目されるきっかけになったinstagramです。liftadayというアカウントなのですが、ソニー・スティット、チャーリー・パーカー、チェット・ベイカーなどなど、ジャズの巨人たちの名演のアドリブパートをケイティがスキャットしています。

そして知った彼女のリリース音源。シングルやアルバムを何枚かリリースしていて、そのどれもがジャケットのセンスが良くて素敵です。

最近のジャケットのデザインは、マチルダ・アームストロングという女性デザイナーが手掛けている。マチルダ自身、イラストレーターやデザイナー業の傍ら、ミュージシャンとして活動しているようだ。

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それでは曲も聴いてみましょう。まずは彼女のデビュー曲です。2019年リリースの「Two Left Feet」。彼女は1998年生まれなので、21歳のころの音源です。大学在学中の作品と思われます。

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彼女はカナダの大学でジャズ演奏を専攻しつつ、音楽マーケティングの研究(SNSの有効活用法みたいな感じだと思う)もしていたそうだ。矢継ぎ早にシングルリリースを繰り返して、SNSを活用してビジュアル重視でプロモーションしていく手法とか、とても巧みだなぁと思う。

2021年1月、デビューアルバム『No Bounds』をリリースする。ジャケットが素敵です。

アルバム冒頭の「Postage Due」や「Bye Bye Blackbird」などが好き。

このデビューアルバム『No Bounds』にEP収録曲などを追加した日本盤CD『ポートレイト・オブ・ケイティ・ジョージ』が2022年3月リリースされている。ジャケットも違います。ライナーノーツは日比野真さん。

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2022年11月、日本盤CDから間髪入れずリリースされたセカンド・アルバム『featuring』。楽曲ごとにゲストミュージシャンをフィーチャーして制作されている。なので『featuring』というタイトルなのだろう。

本作ではオリジナル曲の割合が高くなっている。「I Feel Foolish」「It Might as Well Be Spring」とか、軽快で伸びやかなナンバーが好き。

日本盤CD『フィーチャリング』は、2022年11月23日リリース。ジャケットも秋らしく新装されていて素敵です。

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ケイティは、他のアーティストとも積極的にコラボレーションしている。以下の2曲はボサノヴァ風の曲をやっていて、これがまた素晴らしいです。

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以上、カナダの女性ジャズヴォーカリスト、ケイティ・ジョージの紹介でした。ケイティの魅力が少しでも伝わればいいなと思います。あと最初にも書きましたが、わたくし『フィーチャリング』のライナーノーツを書いていますので、ぜひCDを手に取っていただけたら嬉しいです。
2022年11月22日 toru watanabe(pwm)

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(おまけの1曲)

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