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どんなトレーナーを選びますか?

気があって

レッスンが楽しみになって

そして進歩もあるトレーナーさんを選ぼう


現在、科学的根拠に基づいたトレーニングやコンサルを行うトレーナーは、プロング/チョークチェーン/eカラー等の痛みを伴う嫌悪刺激を与える道具を使いません。
他にもっと効果的で犬に優しい方法があるからです。
動物と暮らす私たちにとって、彼らの福祉は大切な問題です。

•エネルギーで導く
•犬のリーダーになる必要がある
又は、ドミナント/アルファであらねばならない
•トレーニングで人に降参/降伏させることを教える

というワードが出てきたら、それは少なくとも現在の「科学」に基づいた発言であはありません。


アルファについてAmerican Veterinary Society of Animal Behavior(アメリカ獣医動物行動学会)やAssociation of Pet Dog Trainers(ドッグトレーナー協会)より正式に否定されています


残念ながら、ビヘイビアリスト/ビヘイビア エキスパート/ビヘイビア スペシャリスト etc を名乗っている人の中にも

「科学的根拠に基づかない」
「アニマルウェルフェア(動物の福祉)を重要視しない=犬にやさしくない」
コンサルやトレーニングをしている人が多くいます。 

応用行動分析学にしろ動物行動学にしろ、どちらも科学的な学問です。学問である以上、そこには必ず科学的根拠(エビデンス)があるはずです。
本当に信頼できる学問と倫理に基づいたアドバイスやトレーニングが行えるトレーナーかどうかは、よく見極める必要があります。
人間に都合の良いように、犬の状態にレッテルを貼り、勝手な解説を加えて決めつけるのは、科学でも学問でもありません。

犬を”尊重(リスペクト)”して導くと謳いつつ、犬を”降参/降伏”させるトレーニングを行うことには矛盾があります。

誰を、何を、どの方法を選ぶのか
犬たちは決められません。
全ては私たちの知識と倫理観に委ねられているのです。


※日本ではいまだにリーダー論が大手を振っています。

私たちは「支配する」のではなく、「喜んで従ってもらえるリーダーになる★」という考え方なんですよ★彡
というのはありがちな反論ですが、そこで犬に求められているのは所詮、受け入れられやすそうなポップな形にラッピングされた「服従」です。

「アルファ」を「リーダー」、「リーダー」を「リーダーシップ」「ドミナント」「ドミる」
とにかくどんな別の言葉に置き換えてみたところで、人間にとっての問題(攻撃性等)がある犬を「権勢症候群(アルファシンドローム)になっている」(犬が自分を偉いと思っているからだという主張のことです )とみなす以上は、主張の本質は変わらないのです。

動物がとる”行動” の背景には様々な違った理由があります。そしてそれは、けして「アルファシンドロームだから」ではありません。

私たち人間と犬はお互いを尊重しあい、対等なパートナーとして仲良く暮らしていくことができます。

犬が自分より前に出ないことをリーダウォークと呼び(名前はなんでもいいのですが)、犬が自分に従っている証拠だと重要視する考え方も未だにあるようですが、街中を歩くときに犬と人と周囲の安全を守る為にマナーよく歩く練習が必要である、という以上の意味を持つでしょうか?

犬の本能には、短いリードに繋がれて人の横について歩くという行動はありません。人が、優しい方法で、人間世界でのマナーを伝えてあげなければならないのです。

飼い主さんたちに罪はありません。

いまの日本で、ネットや本を通じて気軽にアクセスできる犬に関する情報の大部分が、すごく古いのです。
飼い主さんたちが迷ったり、知らなかったりするのは本当に仕方がないと思います。

効果的で犬に優しく、動物福祉がちゃんと考えられている情報が、多くの人にとどきますように。

知ったあとで、リスクと副作用を持つ古く強制的な方法を選ぶか

最新の動物行動学に基づき、犬に優しい仲良くなれる方法を実践するかは、飼い主さまの選択に委ねられています。

私もかつては無知でした。それでも知ったその日から、今日より明日、もっとよい選択をしたいと思います。

#アニマルウェルフェア
#正の強化 #プロング #ショックカーラー
#ドックトレーニング #陽性強化 #保護犬 #犬の躾 (しつけとは呼ばないけど)
#ポジティブレインフォースメント

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