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愛犬のパートナーになろう

犬のリーダーになって、しっかり犬をしつけよう!

というメッセージが巷に溢れていますが
現代の最もモダンなトレーナーの間では
動物の”上に立つ”必要は全くないとされています。

犬と、ただの仲良しの友達、対等なパートナー、愛する家族として暮らしていいのですよ!

私は、犬の良いパートナー、そして時には人間界の良きガイドでいたいと思っています。

私たちは
犬を「訓練」するのではなく、
犬と人が豊かに「共生」する術を探っています。

犬と人とは、それぞれ異なる種族です。
なので、お互いを理解しあう必要があります。

私たちは、人間の世界に犬を招き、共にくらしています。犬は一生懸命に人間世界に馴染もうといつもがんばってくれているのです。
なので私たち人間のほうからも、犬に寄り添っていきましょう。

“環境を整え、動物のニーズを満たし、言葉を理解し、伝え方を学ぶこと”

これらを考慮することで
犬ともっと仲良く暮らすことができます。

環境を整えるということは、人にたとえれば
集中して勉強するために図書館にいく。
花粉症の人はマスクをつける。
エレベーター(閉所)が苦手な人は階段を使うということ。

先にニーズを満たすということは、たとえば
寝不足の人を無理やりおこして、どんなに重要な講義をしたって、頭には入らないから、まずは寝かせてあげるということ。

そして、
外国人の友達ともっと仲良くなるために
彼らの言葉を勉強すること。
たとえばこれが犬のボディランゲージを読めるようになるということ。

外国から自分を訪ねてきた友達に
日本の文化を紹介し、靴は家に入る前に脱ぐんだよ。このあたりは危ないから夜来ちゃだめだよと教えること。たとえばこれが、共生のためにトレーニングで伝えることです。

知らないものには紹介と説明をする。ただ刺激に晒して”慣らす”のと”社会化”は微妙に違います。
紹介したうえで、それが好きかそうでないかはその犬によります。無理やり好きにしようとはしないけれど、危険がないことを犬にわかる形で説明してあげなければ、不必要に怖いという印象が育ってしまうことがあるのです。

でもどうやって説明したらいいでしょうか。

「おやつ」を食べない犬にはほめてご褒美をあげる方法は使えないでしょうか?

そんなことはないんです。
ご褒美をあげるのは「おやつ」や「おかし」をチラつかせて犬を吊るという意味ではないんですよ。

たとえば
ラフ(私の保護犬の預かり犬です)は触れない犬でしたし
手からおやつを受け取れない犬でした。
でも今はおやつ大好き預かり家族大好きになりました。

犬にとって嬉しいことは「おやつ」だけではありません。
人の世界に慣れていない犬には、まずは、美味しいものを口にできるだけの、そして、世界を楽しめるだけの余裕を育むところからはじめます。
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そこが、創意工夫のしどころで、接し方だったり、ノーズワークだったり、環境整備だったりいろいろとたくさんのアイディアがあります。

共生のために犬に何かを伝える、すなわちトレーニング的なことををするときは、私はクリッカーの”しくみ”を使うことが多いです。
じつは、クリッカー式トレーニングに必ずしもクリッカーはいらないんですよ!びっくりですよね。
声やべつの音を代わりに使ったっていいんです。
何がどういう風に作用して犬に伝わるのかがわかっていれば、どうとでも応用して使えるし、クリッカーは”芸”を教えるためだけの道具ではないんです。

もしも興味があったら

クリッカートレーニング
正の強化
エンリッチメント
ノーズワーク(ノーズワークは保護犬のストレス解消のためにシェルターで始まった説!)
ヴィベケリーセ
環境マネージメント
あたりのワードを検索して情報を探ってみてください。
面白い記事がいっぱいあります。 

今まで、を否定して変わるのは怖いかもしれない。
でも科学も私たちも日々発展するから、明日また別のいいやり方が見つかるかも。
それを見つけて変わっていくことも喜びにしよう。
そして、今日は今のベストを尽くしましょう。

情報は、受け取る準備ができた時に、はじめて、染み込むものかもしれないです。でも、あの時はイマイチ荒い解像度でしか受け取れなかった情報が、いまではとても精密に読み取れる。そんな風に時を超えて受け取れたものも沢山あるので、兎にも角にもここにそっと置いておこうと思います。

LOVE
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#正の強化
#ドックトレーニング
#保護犬

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