なぜ決められないのか、ちょっと立ち止まってみる
「悩む」と「迷う」って何が違うの?
みなさんならどう答えますか?
インタビューをしていると、その「言葉」の意味を深く掘り下げて聞くことがよくあります。
よく使われる「言葉」でも、人によって意味の捉え方は微妙に違うことも多く、その人の解釈を確認するのはとても大切なことなのです。
今日、ある方とのインタビューの中で「迷う」と「悩む」の違いってなんだろう、という話になり。
彼女との対話が深く腑に落ちたので、書き留めておこうと思います。
「迷うことはあっても、悩むことはない」
そう断言した彼女にその違いを尋ねると、そこに明確な判断基準があるかどうか、だと教えてくれました。
彼女の話を私なりにまとめると、
▼悩む=判断基準が明確ではないため目的地が見えず、思考が行ったり来たりすること
▼迷う=判断基準は明確であり、目的地も見えているが、条件的に何を選択するか決めあぐねている状態
ふむふむ。確かに。
自分の体験として振り返ってみると、私の場合、判断に迷う時の思考回路は2パターン存在しているんですよね。
① 「それ、本当にやりたいの?」と、自問自答する場合
② 「やりたいけど、○○が△△だから今回やるべきかな?」と決めかねている場合
例えば、とあるセミナーに参加しようかどうか考えている時。
勉強になるから「行くべき」だし、自分の立場としても「行かねば」ならないと思う。でもテーマ的に、実はさほど興味はない。
こんな時は「べきねば」と「本来の自分の欲求」との間で、判断基準が揺れ動くので、①の「悩む」フェーズに突入してしまう。
一方で、テーマ的にはドンピシャだし、これは絶対に行きたい!と思うけれど、今月はちょっと金欠だしなぁ、その日は別の予定が入っているなぁ、という状態が②の「迷う」という状態。
こう考えると、そもそもの思考のレベルが違うんだ、と気付かされました。
「迷う」フェーズにいる場合は、自分の中で答えは出ている状態。
障害となっている条件をどう取り除けばよいか考えることで、答えは自ずと見えてくるかもしれません。
一方で「悩み」であるならば、そもそも、なぜ自分はそれに参加したいのか、自分の判断基準を掘り下げて明確にしてあげる必要があるのでしょう。
今の自分が判断できないのは「悩んで」いるからなのか「迷って」いるからなのか。
あなたはどちらですか?
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