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pictSQUAREで600spのイベントを主催した話②

この記事について

前回の記事の続きです。詳細はこちらを御覧ください。


イベント後に感じたよかったところ、改善したいところ

よかったところ・うれしかったところ
・思った以上に「新刊」が発行されたこと
企画を作り、準備を進めていくうちに、思った以上にたくさんの「新刊あります」「脱稿しました」というツイートを拝見しました。一人や二人ではなく、かなりの方が新刊を出されていました。
「本はあんまり売れないと思うから期待しないでね」と事前にお伝えしていたので、そこに対しての訴求はほぼしていないつもりでした。なのに皆さんがたくさん新刊を作ってくださったこと、この予想外の展開はとても驚き、うれしかったです。それだけ皆さんが「場」それから「〆切」を必要としていたんだなと感じました。
それなら「場」を用意した自分も最大限できることがしたいと思い、min.tというサービスを利用し、ツイートをまとめたりさせていただきました。

このサービスがなかなかに便利で(数が多いとどうしても見づらくなってしまうのですが、それでも)自分の企画のまとめ等にも使わせていただいていました。

・参加者それぞれが自分の楽しみ方をしていたこと
結果論で言えばpictSQUAREがSideM(のジャンルのみなさん)と相性が良かった、ということになるのですが、企画の一つである外観を作ったり、アバターを作ったり、皆さんがそれを楽しんだりすることがわたしが思っていたよりもはるかにうまかったのだなと思います。
外観にフォトスポットを作ってアバターと撮影(スクショ)し、それをTwitterに投稿するような流れを作ってくださったり、またイベント内でプチオンリーも開催していただきました。リアルイベントのプチオンリーのように、外観に統一された装飾を付ける等々、参加者のみなさんがそれぞれアイディアを持って参加してくださっていました。
このあたりは完全にこちらの想定を超えていました。楽しんでくださって本当にありがとうございました。


改善したいと思っていたこと
(全部は書き切れなさそうなので、どうしてもお伝えしておきたい部分だけ書きます)

・配置のルール決めがやや甘かったこと。次回はもう少し具体例を持って早めにご案内します。

・企画が最初からご案内できなかったこと。そもそも思い立ってから2ヶ月弱での突貫だったこともあり、全体的にバタバタしており申し訳ありませんでした。

・Twitterでの案内が多くなり、一定の情報をまとめる場を作るのが難しかったこと。pictSQUAREに大規模で利用する想定がされておらず、該当ページだけでの案内がしづらい状態でした。このため外部で作る必要があり、かつ企画上フォーム等の設置が必須だったためWixを使いました(さらにpixivも…)が、非常に使いにくく…どこに何があるのかが結局判然とせず、わかりにくく申し訳ありませんでした。次回から別途サイトを作成する予定です(こちらの内容は有料化の話の項にも記載します)。

・配置確定後にミスがあり修正が発生したこと。ケアレスなのですが、次回はもう少し技術的な対策を練ります。

・Twitterの専用ハッシュタグが途中で2つになってしまって煩雑になってしまったこと。略名が途中で決まったこともそうなってしまった要因の一つです。次回は統一します。

・ツイートで機能を紹介する際、自分の手が回らず紹介しきれなかったこと。自分で作りきれないのがわかった段階で他のツイートをもっと使わせてもらえばよかったです。

・当日のDiscordがややキャパを超えていたこと。音声は大丈夫だったのですが、画面の配信が弾かれたりするようでした…想定以上の人数だったので、その辺りも次回対策します。

・疎外感を感じている方が絶対にいたと思うのですが、どのくらいいらっしゃるのかが判断できなかったこと。楽しんでくださった方が多いのはわかったのですが、楽しくないと感じた方はどういう部分がそうだったのかが分かりづらいということ。自分が感じる部分でわかるのは「ジャンルならではの楽しさ」が「内輪の悪ノリ」になりすぎないようにしたい点です。(その場の雰囲気もあるので、わたしがコントロールできるものではないかもしれませんが、こういう場所に書くことで参加者のみなさんの頭の片隅に入ったらいいな、というところです)


次回開催と、主催として感じたこと

当初の目的や趣旨とは別に、規模が大きくなってきた段階でわたしが感じていたことを書かせて頂きます。


現状開催の難しいリアルイベントや同人文化に対して、オンラインという新しい場で何かしらを切り開くことができるかもしれない、貢献できるかもしれないイベントなんだなと思い、すごくワクワクしました。
反面、もしかしたらものすごくいっぱいの人をがっかりさせてしまうかもしれない…と思いはじめたのもその辺りです。
規模が大きければ影響力も大きいだろう、大多数が楽しかった!となるようなものにしないといけない、絶対に次につなげたい、という妙な使命感を感じ、必死で「こういうことするときっと楽しい」を伝えるしかない、と思っていました。
次回やるとしたら間違いなく有料になる(下記参照)ので、そうなっても「参加したい!」となるようなものじゃないと、なかなかお金は出しにくいと思います。お金を払ってでも参加したい、そういう価値を見出してもらえるようなイベントができたらいいなと思っていました(当イベントとpictSQUAREに対して)。

結果、自分自身がとても楽しかったこと、多くの皆さんに楽しんで頂けたこと、ここまでやって次やらないでどうする!!!と強く感じ、第2回もぜひ開催したいと考えています。
第2回はサークル参加は有料になりますが、目的や趣旨、基本方針はそのまま変わらず運営する予定です。


pictSQUAREの有料化について

前項でも触れたとおり、第2回の開催はサークル参加は有料での開催となります。その際の価格設定についての考え方もこちらに書かせて頂きます。

まず、pictSQUAREの価格設定を以下に引用させて頂きます。

サークル参加システム利用料:550円またはサークル参加料の30%
イベントを開催し、サークル参加されると1サークル参加ごとに550円、またはサークル参加料の30%のどちらか金額が大きいほうのシステム利用料が発生します。
イベント設定時にサークル参加料は自由に設定可能のため、550円以上のサークル参加料を設定して下さい。

例:サークル参加料:550円→ システム利用料:550円  受取可能金額:0円
例:サークル参加料:1,000円→ システム利用料:550円  受取可能金額:450円
例:サークル参加料:3,000円→ システム利用料:900円  受取可能金額:2,100円
例:サークル参加料:5,000円→ システム利用料:1,500円  受取可能金額:3,500円
例:サークル参加料:10,000円→ システム利用料:3,000円  受取可能金額:7,000円

つまり、550円に設定すると主催側にはお金は入りません。逆に言えば、550円以上にすれば、設定した金額が受け取れる仕組みです。

当イベントは主催の手元にもお金が入る形での開催を考えており、まだ確定ではありませんが、次回開催は1,000円程度の参加料を予定しています。
理由についてはわたしの主観もありますが、下記のとおりです。

・手元に入る金銭は主催をするという責任に対しての対価であること
・(二次創作で金銭を得ることについて)営利目的ではなく、あくまでも労働や責任の対価を得る、という意味であること
・「
労働や責任の対価」はイベントごとに考えられるべきであり、そのイベント規模とは関係がないこと

規模が大きいから参加費を安くする、あるいは規模が小さいから安くする、をやってしまうと価格崩壊が起こってしまうため、当イベントは「大規模だから総収入を考えて安くしよう」とはしません。
ただ、1回目と同じ規模で当イベントを開催した場合、明らかに手元に入る金額が多くなることが見込まれるため、参加者の皆様に還元できるような施策(無料配布のパンフレットなど)、またはホスピタリティの強化(サーバーレンタル、サイト作成、スタッフへの御礼等)に使う予定です。

現在考えている概算は下記のとおりです。

・一定の金額を決め、主催としての対価とする
・残った金額内で還元施策(ノベルティなど)、保守管理等を行う
・それでも余った分は次回の開催に向けての資金とする


主催の得られる金額が誰からでも計算できるため、今後主催する方はこの部分はかなり気になると思いますが、「自分はどうしたいのか、何をしたいのか(=そのためにいくら必要なのか)」を考えて金額設定をしてほしいなと思います。
平たく言えば、わたしの主催したイベントが600spで1,000円だったのなら、50spのイベントはそれより安くしなければいけない、ということは絶対にありません。主催の方の、したいことのできる金額に設定してください。これはお願いです。
50spと600spでは大変さが違うだろう、というのはわかりますがそういう問題ではありません。
規模に関わらず、それ相応の責任や労働が発生しているはずなのに「自分が好きでやってることだから無償でいいや」とか「小規模だし」「自分くらいいいだろう」という考え方は、じわじわ他人にも無償の労働を強いることになるということ、知っていて頂ければと思います。
(身内だけでやりたいから無償にする、などそれぞれの事情で決められているのであれば「無償」がいけないわけではありません。念のため)
もちろんこれから「相場」というものが出てくると思うのですが、できるだけ「主催はちゃんとそれ相応のお金をもらったほうがいい」ということが当たり前になってほしいと思っています。
自分がお金を得る話であること、またデリケートな話であることは承知していますが、この機会ですので主催としての考え方をこちらに書かせていただきました。

この部分を書くに当たり、こちらの記事を拝見し、自分なりに考えて書かせていただきました。ありがとうございます。


最後に

たくさん書かせて頂きましたが、勢いではじめたことがいろいろな方に影響し、自分自身の成長や経験につながったこと、本当に充実した2ヶ月でした。
今回で得たものを活かすべく、また楽しいことが出来たらいいなと思っています。ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。次回もご参加頂ければうれしいです。

わたしも同人誌や即売会が大好きなオタクですので(だから主催をしています)早く前のようにリアルイベントへの参加もしたい、新刊を持って、対面で「ありがとうございました」を言いたいということ、もちろんずっと思っています。
ですがそれとは別に、リアルイベントとオンラインイベント、絶対に共存できると感じました。
今回オンラインだからこそ海外から参加できた方もいらっしゃり、こんな感想を書いてくださって本当に嬉しく思っています。

こういうこともあるんだなあ…とものすごく可能性を感じました。
こちらの感想の他にも、たくさんお礼をいただきました。国や距離の垣根なく、好きなものを楽しめる場が提供できたこと、本当にやってよかったと思います。


これを読んで主催に興味が出た方、逆にビビってしまった方、参加してみたくなった方、めんどくさいなと思った方、いろんな方がいると思います。

わたしの主催したイベントは600spの規模で、皆さんの力やタイミング、いろいろな要因があった上での大成功であり「この形がベストではない」と思います。
pictSQUAREはまだまだ伸びしろがあり(そもそもβ版ですし)、使いにくい部分も正直あります。でもそれを利用してそれぞれ個性や創意工夫を持ってのイベントは絶対楽しい!です!ぜひいろいろな形で開催してほしいなと思います。
主催はここまでやらなきゃいけない、がんばらなければいけない、そういうルールはありませんし、全部自分で決めていいのがpictSQUAREのいいところです。
気軽にゆるく内輪でやるもよし、大々的に盛り上げるもよし、いろいろな楽しいイベントがたくさん開催されることを一個人として祈っています。

イベントを開催するにあたりたくさん相談に乗ってくれた友人達には感謝してもしきれません。本当にありがとう。

最後に参加者の皆さんへ。パバステは参加者全員で作ったものだと思っています。楽しんでくださって本当にありがとうございました。是非次も、楽しいものが作れたらうれしいです。

暑苦しい長々としたnoteを読んでくださってありがとうございました。
同人誌が大好きで、同人の文化を愛する主催より。

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