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10 絶対に謝らない

子どもと二人で実家に帰省中のことす。自宅におむつのストックが全くないことを思い出しました。そこで、あらかじめ夫におむつの買い物をお願いしました。ところが、帰省を終え自宅に到着しても、おむつの買い物はおろか、夫の姿はありませんでした。

大事な時はいつも出掛ける

  帰省を終え、赤ちゃんと私、そして私の母の3人で自宅に戻りました。私の体調も良くなかったので、母親がしばらく家事を手伝いに来てくれることになっていたのです。自宅に着き、ほっと落ち着いたところで、夫にメールを送りました。

私 [今帰ってきたよ。おむつ買ってくれてないの?ちょっと今困ってます]

しかしすぐに返信はありません。おむつはカバンに入っているあと数枚しかありません。明らかに足りないし、これでは夜中に最後の一枚を使うことになってしまいます。この頃の赤ちゃんは、一日に7,8枚のおむつが必要でした。 しばらく待ちましたが、夫からの返信もなく、帰ってくる気配がないので、母親がしびれを切らしたようでした。

「もう返事待たなくていいよ。お母さんいまから電車で買ってくるよ。赤ちゃんも疲れてるやろ?」
「ごめんね。お願いしていい?」
母がおむつを買って帰宅した時、夫から返信がありました。

モラ夫 [買ってない]

たった一言だけでした。買っていない理由もごめんもありません

モラハラは決して謝らない

そしてすっかり日が暮れたころ、夫が帰ってきました。

「お帰り。今日はどこ行ってたん?どうしておむつ買ってくれてなかったの?」
モラ夫友達と話してた。おむつ買ってない」
「友達と話してもいいけど、帰りに時間あるやろ。赤ちゃんのおむつがなかったらすごく困るんだよ。お母さんがわざわざ隣の駅まで買いに行ってきたんよ。お願いしてたんだから、買っておいてほしかった。時間あったでしょ?お願いしたの昨日だよ」
モラ夫「そんなにしんどいならなんでお母さんにわざわざ買いに行かせたん」(話のすり替え。ここは謝るべき場面)
「だってしんどくても、おむつなかったら大変でしょう。赤ちゃんなんだよ?ウンチしたらどうするの」
モラ夫そんなん紙でおむつ拭いて、同じおむつはかせとったらいいやろ、おむつくらいで大げさな。一晩くらいおむつなくても大丈夫やろ。明日なら買いに行ったのに」

自分を正当化するためには矛盾だらけでも平気

耳を疑いました。先日おむつ替えの時は、おしり拭きが少し汚れただけで「かわいそうやろ」とうるさく指示を出していたのに、今回はおむつを紙で拭いて、同じものをはかせろと言ったのです。モラハラ夫は、自分を守るためなら、どんなに矛盾したことでも堂々と主張します。そして絶対に謝らないのです。この矛盾に、私は翻弄されていきます。

 このおむつ事件の時ばかりは本当に腹が立ちました(それまでも腹が立つことは山ほどありましたが)。しかし上記のやり取りからわかるように、不毛なやり取りがずっと続くのです。私が、もういいや、ごめん、わかったというまで、ああ言えばこう言うのです。あまりにも堂々と主張するので、私の方がおかしいのかな?と疑問を持つくらいです。

翌日には忘れている

 元夫は、こういった出来事も、自分が主張したことも、翌日には忘れています。「え、そんなこと言ったっけ?」とよく聞きました。今思えば、それは忘れたふりだったのかもしれません。当時の私は、「傷つけられても、元夫の記憶にないのなら、険悪なムードもなかったことになるから、よしとしよう」と許しまくっていました。言いたいことは言うけどさばさばと引きずらない性格だと勘違いしていたのです。そうすると、いつまでもうじうじと覚えている自分の方がおかしいのでは、とさえ思えてきました。不機嫌発動以外の元夫は、本当に優しかったのです。

大事な予定の前には必ず外出してリズムを崩す

おむつ事件の時、元夫は友達と出かけていました。このように、大事な場面があると(わざと?)出かけて連絡が取れなくなることが、この後数えきれないくらいありました。例えば日曜日に家族で動物園に行く予定のとき、夫婦で記念日ディナーに行く予定のとき、など様々な予定の前の日には必ずと言っていいほど、元夫は友達と飲みに出かけました。私や子どもたちは、翌日の楽しい予定のために早く寝ようとわくわくしているのに、元夫は昼から出かけ、電話も出ず、メールの返信もなく、深夜かひどい時は朝方に帰宅してくるのです。「あしたもあるからほどほどに。何時に帰ってくる?」と聞けば聞くほど帰りは遅くなりました。そして当然、翌日は起きてこれないので、私と子どもたちは「パパまだ寝てるのかなあ」とソワソワするだけで半日終わってしまうのです。何度起こしに行っても「起きる起きる」と言うだけで全く起きてきません。

 朝から出かける予定にしていたのに・・・と私と子どもたちは毎回裏切られました。子どもたちは元夫が起きてくるのを、「まだかなまだかな」と文句も言わずに待っていたのです。その時も「ごめん」はありません。起きてきた元夫を前に、みんなで必死に明るい雰囲気を作っていたように思います。元夫の機嫌が悪くなると、お出かけが無しになるからです。

 もしも立場が逆だったら?私が電話に出ず、メールも返さず、深夜や朝方に帰宅したら、おそらく元夫は激怒しひどい言葉をかけるでしょう。そのことも私をイラつかせました。


次回に続きます。


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