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僕はこっち派

 世の中には「〇〇と〇〇だったらどっち派?」というニ択の質問が多くある。ひとつ例を挙げるなら「きのこの山かたけのこの里か」だろう。多くの人に馴染みのある有名なお菓子に関する質問だ。僕も友人との他愛のない話をする時の会話デッキにこれらの質問はいくつか入っており、皆自分の派閥の物に対して色々な感情を抱いているためなかなか盛り上がる。ちなみに僕は断然「きのこの山」派である。これは例えたけのこの里がセールになっていても、好きな女の子に否定されても絶対に揺るがない僕の芯の一つなのだ。
 僕がきのこの山を好む理由はいくつかあり、一つ目は手が汚れにくいことだ。たけのこの里と比較してクラッカー部分の面積が大きく、チョコの部分に触れなくとも口に運ぶことができる。僕はこのようなお菓子を食べるたび、「手の熱でチョコが溶けたら拭かないといけなくて面倒だな」といつも思ってしまう。ずっと手に持っているわけではないのだからそんな心配は杞憂かもしれないが、なんとなくクラッカー部分を持つと安心できるのだ。
 二つ目はたけのこの里は少し粉っぽいということ。たけのこの里のクッキー部分はどうしても崩れやすく、粉になってしまう。勿論味や安全面に支障は無いのだが、指についたその粉を払うというひとつの動作がどうも煩わしく思ってしまう。その点きのこの山はあまりそういう事にはならない。恐らく、きのこの山ではクラッカーを使用しており、たけのこの里ではクッキーを使用しているのだろう。
 ここまでたけのこの里を下げる内容で理由を書いてしまい申し訳ない。もちろんきのこの山の魅力を語ることだってできる。ここからはきのこの山のターンである。まずクラッカー部分の食感。噛んだ時のあの食感とザクザクという音がとても好きだ。あの食感とその音こそが食べ進める手をより加速させる最大の理由なのだ。また、チョコ部分も程良い大きさと甘さでバランスが良い。チョコの部分だけを食べ、クラッカーの部分だけにする遊びもよくやった。(今でも1人の時はたまにやる)今回はこの辺りにしておくが、まだまだ好きな理由はある。それほど、きのこの山は魅力の詰まったお菓子なのである。
 たけのこの里派の皆様、共感はできなくとも理解はしていただけただろうか、きのこの山派の同志たちよ、心の中で頷いてくれただろうか。これが僕がきのこの山を推す理由である。画面の向こうのあなたもぜひ、どっちでも良いと言わず自分の好きな方を決めて思いのままに主張してほしい。良さを主張することで改めて彼らの魅力に気付くことができるのだと思う。

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