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創作ユニットpotoli to putoliのかたわれ、ぷとりの方。天才アウトサイダー…

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創作ユニットpotoli to putoliのかたわれ、ぷとりの方。天才アウトサイダー。 2022年11月からオンラインショップでブログ【DIARY- 徒然】を毎日更新中! https://potolitoputoli.com

最近の記事

四角い頭

そうだそうだ朝電車に揺られながら昨日嬉しかったんだけどなんだったかな、と思っていた。 駅に着いて通勤の人波でサーフィンをしていたら前のほうに寝癖で四角くなったお馴染みのボーイの頭が見えた。 そうだそうだ、思い出したぞ。 彼のことは知っている。 この4月から同じビルに向かいひとつ下のフロアで降り、白いシャツに黒い鞄と黒い弁当袋。 毎日必ずこのスタイルでゆっくりと歩いている。 連日エレベーターで一緒になるのは気まずいような感じがして最近は、ボーイの四角い頭を目視すると早足でボーイ

    • スマイル

      物事はあっけなく始まり呆気なく終わる。 今夜、半年ほど前に呆気なく決まったことが終わるんだと思う。 まぁだいたいのことはそういうもんだ。 今朝だって、思ってもみなかったが、あぁ終わるかもしれないんだ、と唐突に知ることがあった。 多少気持ちは揺れるが、たぶん心のどこかで「終わったとしても平気」な自分がいたのだ。 その多少の傲慢さがこういう結果を招いたのだ。 自分が大切にしていることと相手の大切なことがちょっとズレていたとか、ちょっとした違和感とか甘えとか惰性の中には傲慢な気持ち

      • ただなんとなく過ぎていくなら

        最近はできるだけ帰宅するまでに、徒然は書き終えておきたいと思っている。 そうすれば帰宅してから寝るまで、いろんなことができるはずだ。 朝と夜の通勤列車と昼休み。時間は3時間。書けないはずはないのだけれど… 眠くて仕方のない日もあれば、ポッドキャストを聴きたい日もある。 ギガは喰うがどうしても動画が観たい日だってある。 毎日疲れてんだからこれくらいいいじゃない。 そうやって気づけば夜の9時。 そんな日はだいたい文章がグダグダになっちゃって、こんなつまらんものを晒すなんて、まった

        • 朝っぱらっからなんて言い方はちょっと失礼ではないか

          今朝もなぜか4時に目が覚めた。 眠いのに神経が寝たくないと言い張るので眠れず、眠い。 そういうことだから6時には、延長しようと思っていた図書館で借りた本が期限切れだったので慌てて自転車をすっ飛ばし返却ポストに返してきた。 遅れてごめんなさい。 それから昨日の続きの絵を描いて8時半、今週の食材の調達をまるっとしてきた。 ふた汗かいてまだ9時22分。 洋服も着てるし、まだ寝てる人だっている早朝からもうあとは好きなことだけやればいいっつうカードを発行されたのだ。 なんか最高よね。

        四角い頭

          「まったり」という自信

          誰かに「まったり」を使う時は相当その相手と近しいか仲が良くなきゃ使えない。 そんくらいまったりという言葉は何ににも属していないという不安定さを持っている。 家族とまったり、恋人とまったり、親友とまったりならわかる。 しかしたんなる知り合いとか、知り合いという距離ではないからともだちって人とまったりなんかできないですよ。 気ぃ張って気を抜いたように喋ったり、相手が話しやすい話題に質問を持っていったり、極力自分の話はしなかったり、時計とか携帯を見ないようにしたり、相手のテンション

          「まったり」という自信

          興奮冷めやらぬうちにバタンキュウ

          午後には会社にバイバ〜イっつって上野へ走る。 国立西洋美術館で始まった「内藤コレクション 写本 ー いとも優雅なる中世の小宇宙」を観るためである。 昔々、まだ印刷の技術が発達していなかった頃、人は写本をつくっていた。 カリグラフィーも素晴らしいし、イラストは珍妙で誠に良い。 タワシはこの手の絵にめっぽう弱いのだ。 奇妙で、ちょっと怖いがユーモアのあるもので、どうやらドロルリーと呼ぶらしい。 まさに今つくっているものに描こうとしていたのが、名前は知らなかったがドロルリーだったの

          興奮冷めやらぬうちにバタンキュウ

          損得

          熱もないし、具合も悪くないが喉の痛みが取れないので太極拳は休むことにした。 みなはんご高齢なので念には念をで。 習い事を休むというのはもったいないと思う反面、自由を獲得した気がしてワクワクもする。 体調はいたって普通なのでなんでもできる。 さて。 そんな事を思いながら改札口を抜けると374円ぽっきししかsuicaに入っていない事がリマインドされた。 改札口を通る度に、太極拳の練習場まで行けても帰りは運賃足りなそよな、と今週毎日思ってたんだった。 そうか、それじゃあ今夜はチャー

          無常

          膝を揃えて待ちに待っていた事が、バケツをひっくり返したみたいに昨夜、ザバーッと一気に決まったのでもう気分は最高で、安眠できるかと思ったら興奮して眠れなかった。 ということは今日は遠足ということになってくる。 はぁあ、盛大に晴れているしこんな日は本当に遠足に行ってしまいたい。 そう思いながらいつもの地獄列車に揺られ通勤中である。 人生楽ありゃ苦もあるさ、なんて里見浩太朗ドンが歌っていた。 涙のあとには虹も出る、とも言っていた。 ところで昼にエレベーターに乗る。 いつも乗っている

          哀愁レストラン

          Tシャツと短パンで窓を開けて寝たらなんか喉がザカザカするので龍角散をリュックに入れて通勤する。 昔から喉が弱く、ムムムと思えばすぐに龍角散を山盛りひとさじ口に入れることにしている。 周りからはおじいちゃんの匂いがすると言われても、この魔法の粉は手放せない。 オシャンな龍角散がいろいろ出ているのは知っているし、それらはサブとして持ち歩くけれどやはりこの銀のペラペラの筒に入った不味い粉に勝るものはないのだ。 昔から、異様に愛着を感じて手放せないものが時々ある。 ぬいぐるみとしては

          哀愁レストラン

          日日是好日

          右目の下が昨夜から痙攣している。 手首に紙で切った切り傷がある。 頭痛はない。 胃も痛くない。 身体は毎日生きている。 放っておいたカサカサは1日3回2種類の薬を塗り、1回の薬を飲んだらたったの3日で良くなり始めた。 体重は減らないが、平日の昼ごはんをトマトジュースにすると胃の張りがなくなり痛みも減った。 自分の身体はこんなに一生懸命に成果を出してくれているのにポンコツタワシの頭でっかちは「意味」ばかり考えて何かが停止している。 「意味」は過去にしかない、たぶん。 思考が「今

          日日是好日

          押すな

          朝4時に目が覚めて、ノコを使いたくて仕方がなかったけれどご近所さんには大迷惑だということでなんとか3時間半我慢をし、7時30分と同時にギコギコとベニヤ板を切っていた。 そこから9時には電車に乗り、東京砂漠で用事を済ませ、達成感のようなものを胸に気分良くまた帰路につく。 つもりだった。 電車が駅にとうちゃこする寸前に女性がグイッと前に入ってきた。 あぁ、我先に降りたい人種ね。と思いその後に続こうとしてほんの数秒立ち止まってしまった。 その瞬間にとしの頃は先程の女性と同じくらいの

          押すな

          diy day

          朝から皮膚科へ行く。 もう何年もかぶれては良くなりかぶれては良くなるという、実はよくなっているわけではない症状に対し、もういい加減病院へ行かねば、と思ったのだ。 更年期に差し掛かり皮膚が弱々の弱助に成り下がっている、と伝えると「だったらなんで全身に出ないの?年齢のせいにするのはまだ早いよ。」と、お医者に言われがちな「老化が原因」を否定されるという微妙な喜びと「原因がわからないねぇ」という少々の絶望を胸に帰宅する。 ま、ひとまず薬を飲んで薬を塗ろう。 さて、毎日目にするたびに気

          まあるい穴から視える物語

          Amazonをひたすら覗いていると、あぁこれ気になるなぁ。というのが次々に出てくる。 アルゴリズムってやつなんだろうけれど。 次々出てくるのでそれをカートへポイポイ入れていたら破産する。 そんな時はだから欲しいものリストの中にポイポイ入れておく。 どうせポイポイした時点で安心して忘れてしまうのだから大変助かる。 1年に1度くらいは欲しいものリストをひっくり返してみて、あぁまだ売ってる売ってる、と確認し、再び安心して閉じる、という全く生産性のない事をしている。 ところが今回初め

          まあるい穴から視える物語

          人間

          早送りみたいな平日を過ごしている気がしてならない。 好きな歌だけを聴きたくて早送りをするような。 別段好きではない歌にも味のあるフレーズやメロディーがあるもんだろうか。 平日に味わいを求めるのは金持ちに許された特権なんだろうか。 楽しみにしていた週末さえ時間は大急ぎで追いかけてくるじゃないか。 週末に平日が添い寝している。 特に6月という月は平日のオンパレードだし。なんだろなぁ。 この、常にある憤りは。 世の歯車の中に組み込まれている限りこの憤りから逃れる事はできない気もする

          晴れた朝と納豆と最高。

          納豆をかき混ぜて茶碗に乗せるまでに半透明のプラプラにへばりつく1、2粒の納豆を集団に戻す時、うまくできずにイラついてやった行動で指にベトがつく。 さらに集団をかき混ぜる際、縁を飛び越えた一粒は360度どこに飛び出したっていいはずだが、左手親指の先にベトをつける。 その度に手を洗うのだから朝の多忙な時にはなかなかどうして目の上のコブタンである。 なんてったってメインイベントの茶碗洗いなんて地団駄を踏むほどにベトベトが取れないんだからタワシのお鼻は常にフンガフンガしているのである

          晴れた朝と納豆と最高。

          ともだち

          あんなに仲が良かったともだちでもいつのまにか連絡を取らなくなり、そのうちたぶんこの先死ぬまで会わないんだろうな、と思うようになる。 そしてそのことを普通に思っている。 ケンカをしたわけでもないし、本当は嫌いだったとかでもなく。 なんでだろう。 新しい出会いに攪拌されてしまうからだろうか。 そして新しい出会いもまた次の新しい出会いのマドラーの渦に溶けていくのだ。 メロンソーダみたいだね。 POPだね。 そんな人生のタワシではあるがずっとともだちってニンゲンが何人かいる。 もう2

          ともだち