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ニューノーマルな社会の登山の仕方についての考察

おはようございます。稲川淳二のYouTubeチャンネルにハマってしまい、寝不足気味の田口です。
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さて、きょうはコロナとの共生を模索するための新たな試みについての話をします。
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その前にお知らせがあります!
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★お知らせ☆
10/2-3の燕岳ツアーのお申込み期限が9/2までとなっていましたが、残席に余裕がまだありますので、9/26まで延長いたします。
ちなみに残席のこりわずかです。
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憧れの北アルプス 燕岳へ 1泊2日 残席:2
https://www.putalipeak.com/tozankyoushitsu/tsubakuro/
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(富士登山ツアーは中止となりました。来年よろしくお願いします)
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新型コロナ 新たな変異株「ミュー株」国内で確認
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東京の感染者数は減少傾向にありますが、まだまだ約2,000人の感染者が毎日出ており、
「明るい光」はまだ見えてこない、といった感じです。
さらに、先日、南米コロンビアなどで猛威を奮った新たな変異株「ミュー株」が国内で確認されていたことがわかりました。
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現地に住む日本人女性のインタビューをテレビで見ましたが、
30代の方でもICUで治療を受けるケースが多かったそうです。
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専門家によると、ミュー株の特徴は、
ワクチン摂取が完了した人でも感染する可能性があるだけでなく、
免疫逃避、つまり一度感染した人も再感染をしてしまう恐れがあるそうで、
今後は日本国内でもこのミュー株がメインとなって感染拡大をする恐れがある、と警鐘を鳴らしています。
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こうした中、私はウーバーイーツで自転車で外に出られない方に食事を届ける日々が続いています。
お届けした先で「ありがとう」と言ってくださる方もいて、それが嬉しいです。
こうして少しでも誰かの役に立てるのは幸せことだと実感しました。
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ですが、複雑なのは、いつも頭に浮かぶのは、これまで僕のイベントや登山ツアーに興味を持っていただいた皆さんのことです。

と言うのも、自分は登山で人を笑顔にしたくて、
ほんとにそれがしたくてこの事業を始めたのに、ただただこのじっとこの状況が明けるのを待つしかできない…。
そんな自分に無力さを感じながら自転車をひたすら漕ぐ日が続いてます。

このオリンピック・パラリンピックの期間で政府からは矛盾した現実を突きつけられ、
自分がツアーやイベントで人を集める度に感染者を増やしてしまうのではないか、という自己矛盾に葛藤を抱えていました。

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自分が要救助者になった経験
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そんななか、北アルプスで今夏に北アルプスで滑落し、死亡した登山者が新型コロナウイルスに感染していたことが分かり、
救助に当たった山小屋従業員2人が濃厚接触者となり、山小屋内で一時、隔離というニュースがありました。
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【独自】北アルプスで滑落の登山者 新型コロナ感染が判明 救助の山小屋従業員が濃厚接触者に
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021090100978
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記事によると、残念ながら登山者はヘリで搬送先の病院で死亡が確認されましたが、
PCR検査を行った結果、陽性反応が出たため、救助に当たった山小屋従業員2人が山小屋で隔離され、
県警ヘリで救助に当たった4人は自宅待機となりました。
その後6名は検査を受けた結果、陰性と分かり、仕事に戻りました。
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謹んで亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。
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実はお恥ずかしい限りではありますが、
私は昨年、知人と個人山行で北アルプス縦走中に高山病にかかってしまいました。

僕は二歩、三歩進むだけで呼吸と心拍数が尋常ではないほどバクバクいって上がりました。
さらに呼吸をすると肺の水がゴボゴボと音がして、空咳が止まりませんでした。
ほんとに今まで生きて来た中で、こんな苦しさは体験したことありませんでした。
パルスオキシメーターの数値は、正確には覚えてませんが、80を切っていました。
ここまで重症の高山病の対処として最良なのは一刻も早い下山です。
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高山病が悪化すると、肺水腫にかかります。
肺に水が溜まり、水に入ってないのにまるで水の中で溺れているかのような状態になり、
酸素が体内にうまく行き届かなくなります。

高山病は、どんなに気を付けていても、
僕のようなへなちょこでも、エキスパートでもかかるときはかかってしまうのが恐ろしいところです。
何とか自力で下山したかったのですが、
最終的にこれ以上頑張れば、命の危険に及ぶと思い、
救助を呼ぶに至り、ヘリで病院へ搬送、となりました。
搬送先の病院では、コロナ疑いのため、PCR検査を受けました。
結果が出るまでは個室で隔離となりました。
検査結果が出るまで、おそらく僕を救助していただいた方々は自宅待機となっていたかもしれません。

結果は陰性でした…。
内心ほっとしましたが、救助していただいたことでたくさんの方に迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

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結果論ではありますが、
山に行く前にPCR検査を行って、もし自分に陽性反応が出ていたら、
そもそも山行を中止していましたので、この件は未然に防げたと思います。

もちろん、たとえ仮に検査の結果、陰性だったからといって、
救助の時点では陽性に変わってしまう可能性もありますし、
他の人にうつさないことにはなりませんけども。

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検査の拡充がニューノーマルな社会の鍵を握る?
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新たなミュー株といった変異株も国内へ上陸し、
きっとこんな感じで次から次へと新しい変異株が出てきて、
世界がコロナ禍以前のように戻るのは、しばらく先です。、
もしかしたら一部の専門家が言うように本当に数年続くと認識しないといけないかもしれない、と僕は思い始めています。
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ワクチンの効果は3ヵ月程度でその有効性が落ちることや、
2回のワクチン接種をしたとしても、「ブレイクスルー感染」をすることなどもわかってきており、
重症化を防ぐ効果はありますが、100%安心というわけでもないようです。
また、デルタ株は従来株に比べ感染力がとても強く、無症状の感染者が他の人にウィルスを移してしまいます。
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ワクチン摂取が進んでいますが、今後、最もありえる接種率は
▽60代以上で85%、
▽40代から50代で70%、
▽20代から30代で60%だとしていて、
その場合、接種していない人を中心に、接触機会を感染拡大前の半分程度に下げるために、
マスクの着用や会食の人数制限など一定の制限が必要で、医療のひっ迫状況によっては緊急事態宣言が必要になると、指摘しています。
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ワクチン接種で日常生活の制限どうなる? 分科会が提言案
https://www3.nhk.or.jp/.../20210903/k10013241251000.html
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様々な事情でワクチンを打ちたくても打てない人がいると思いますので、
今後ワクチン接種がさらに広がった状況になったとしても、
「ワクチン・パスポート」のような制度には、ちょっと抵抗を感じます。
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であるなら、このしばらく続きそうなニューノーマルな世界において、
お客さまに登山を、より安全に、より楽しんでもらうには、どうしたらいいだろうか…?
ただ待っているだけではなく、何かできることはないのか…?
コロナと共生する道を探すのが得策ではないでしょうか。
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その道を切り拓くのは、PCR検査や抗原検査の拡充が鍵となりそうです
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調べてみたところ、最近ではPCR検査は、希望すれば誰もが気軽に受けられるようになってきています。
例えば、木下グループの行うPCR検査は、各地にある検査所で検体を採取すれば、
翌日までにメールで結果が分かるそうです。
価格は2,300円(税込)となかなかお手頃価格です。
テレワークなど、お仕事の都合でお店に行けない!という方は、
唾液を自宅で採取して、切手を貼ってポストに投函するという方法もあります。
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木下グループ 新型コロナPCR検査センター
https://www.corona-testcenter.shop/smartphone/detail.html...
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これは良さそうだな、と思って僕もさっそく注文してみました。
(その様子は後日お知らせします)
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ほかにも、東亜産業のPCR検査キットなどあります
https://toa-pcr.com/?utm_source=google&utm_medium=cpc...

試してみて、運用にうまく組み込めるようでしたら、
将来的にプタリピークでは、参加者の皆さんに、
基本的な感染症対策(マスク着用、SD保持、手指消毒)に加え、
参加者の方には事前のPCR検査や抗原検査を受けていただくようお願いできれば、と考えています。
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検査を受けることにより、仮に陽性だった場合は、事故を未然に防ぐことにつながりますし、
ガイドの僕自身も自主的に毎回検査を受けてガイド業務に当たります。

もちろん、それでもし陰性の場合であっても100%安心だ、ということではありません。
ですが、いまできる限りの対策として、やらないよりは安心して私もガイド業務に臨むことができますし、
参加者の方も安心して登山ができるのではないか、と考えます。
ガイドの仕事は、お客さまの登山の安全管理がまず大前提ですから、これは責務だと僕は思います。
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以前、私の友人に映画撮影をしているカメラマンに聞いた話ですが、
撮影期間中、スタッフや出演者は週2回、PCR検査をしていると言っていました。
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検査の拡充をし、安心安全な環境を作るこうした動きは、見習っていきたいところですし、
一部同業の大先輩の方々もやっている取り組みです。
まだしばらく続くニューノーマルな社会にこうした検査の拡充が今後さらに広がっていくことを期待したいです。
(広島のような取り組みが広がればいいと思います)
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この新たなコロナ対策は、早ければ10月の燕岳ツアーから参加者の方にお願いをできれば、と思います。
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また追って報告します!
以上、現場からお伝えしました!!
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追伸 きょう、これから2回目のワクチンを打ってきます!(写真は2年前に撮ったものです。)

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