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右手と左手の戦いあれこれ

今、短期バイトでテープ起こしをしてます。展覧会のトークです。音質がそもそも悪い上にハウリングや咳がボディブローのように脳髄に効いてきて、なかなか作業が進まない。

「描いてるうち、だんだんイタコになってくる」と述べるこのアーティストは、人の記憶をリサーチして平面作品にするのです。写真から鉛筆でドローイングをつくる。で、せっかく描いたものをせっせと打ち消す。そうして作品が出来ていくというのです。

「『博士の異常な愛情』って知ってますか、あれはどうしてもヒットラーを敬愛して挙がる右手を左手が抑えようとするのです」と語るあたりで私はふと、あったなあこういうシチュエーションって、、、といろいろ思い描きました。

「死霊のはらわた2」とか、「寄生獣」だってそうやん。なんかイチからオリジナルってなかなかないね。それが文化だなって。こうして想いが千々に乱れるタイプの人間はテープ起こしに必要な集中力に欠けていますね。

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