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平野恵里子(ひらの・えりこ)プロフィール🌸

平野恵里子(ひらの・えりこ)プロフィール🌸
📌1992年4月26日岩手県大槌町吉里吉里(きりきり)生まれ/28歳
📌ポジション:ウイング/センター
📌164cm/65kg
📌Las Cocodrilas Universitario de Sevilla Club de Rugby(ラス・ココドリラス ユニバーシタリオ・デ・セビリア ラグビークラブ)所属

小学1年の時、釜石ラグビースクール(釜石シーウェイブスJr.)でラグビーを始める。
釜石高校2年の時、7人制ラグビーの五輪種目決定を受けセブンズアカデミーに選出され、松島幸太朗や布巻峻介(のち日本代表)らと受講。花園U18セブンズ東西対抗出場。

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📋新日鉄釜石V7の時代に青春を過ごした父の影響で兄弟全員が幼少時にラグビーを始め、末っ子の恵里子も小1で、V7当時から使われていた松倉グラウンドでラグビーボールを追い始めた。
釜石高校卒業直後の2011年3月、東日本大震災被災。大槌町の実家は流失。避難所で過ごす。

🏉2011年4月
 日本体育大学入学、日本体育大学ラグビー部女子 入部
🏉2013~2014年
 全国女子ラグビー選手権で日体大の2年連続優勝に貢献し2年連続MVP受賞
🏉2014年3月
 日本選抜で香港女子セブンズ出場
🏉2014年8月
 ブラジルで開かれた世界学生セブンズに学生日本代表で出場

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📋震災で甚大な被害を受けた故郷を離れることは躊躇したが、家族と避難所でともに過ごした故郷のひとたちに背中を押され大学に進学。釜石へのワールドカップ招致活動で郷里への帰省を繰り返しながら努力を重ね、ウイング/フルバックとして7人制の日本選抜、15人制では日体大女子の全国女子選手権2連覇に貢献、自身は2年連続MVPを獲得するなど華々しく活躍。

🏉2015年4月
 戸塚共立メディカルグループに就職、同グループが運営するYokohama TKMでプレー。太陽生命ウィメンズセブンズシリーズで活躍。
🏉2016年5月
 女子15人制日本代表デビュー(アジア選手権、香港戦@秩父宮)
🏉2017年3月
 15人制全国女子選手権にTPA(TKM、フェニックス、アルカス3チーム合同)で優勝
🏉2017年8月
 女子15人制ワールドカップ・アイルランド大会出場
🏉2018年4月~9月
 オーストラリアに留学
🏉2020年4月
 2度目のオーストラリア留学を目指すもコロナ禍により断念
🏉2020年9月
 海外挑戦のため戸塚共立メディカルグループを退職。

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📋2016年に女子15人制日本代表入り。
2017年ワールドカップ出場を果たすが、チームは11位に終わる。
飛躍を期して2018年に半年間オーストラリアへ留学。
2020年、翌年の15人制ワールドカップニュージーランド大会に向けて再度オーストラリアでの武者修行を目指すがコロナ禍により国境が封鎖され断念。
しかし翌年のワールドカップの前に海外挑戦で成長を果たしたいという願望は消えず、2020年9月で戸塚共立メディカルグループを退社。

📋自分のプレー映像を送るなどして海外のクラブにアプローチをかけ、スペインの「ユニバーシタリオ・デ・セビーリャラス・ココドリラス(セビージャ大学クラブ)」と契約。2020年11月渡欧予定。

👕平野恵里子は・・・
「東北のラガーマン」というイメージを体現したような女子選手である。口数は少ないが芯は強く、決めたことは徹底してひたむきにやり抜く。派手なプレーを見せるわけではないが、まじめに走り、体を張ってタックルし、ボールを持てば走りきる。体が大きくなくても運動量と読みの鋭さでトライを奪う。
国内女子15人制ラグビー最高峰の大会である全国女子選手権で2年連続MVPを獲得したのがその実力の何よりの証明だ。日本代表でも2016年の代表デビュー以降9キャップ(出場試合数)で3トライを挙げている。
アタックだけではない。ディフェンスでも、相手のワイドな展開にも粘り強く、ギリギリまで追いかけてタックルする。自分がタックルを決めるだけでなく、チームディフェンスを確実に遂行し、チームのディシプリン=規律を高める存在でもある。
平野恵里子の持つもうひとつのインパクトは被災地のシンボルプレーヤーであることだ。自身、高校の卒業式直後に被災し、約2週間にわたって避難所で生活してから大学進学。昨年のワールドカップでは被災地にスタジアムが建設された釜石会場の物語が世界に紹介されたが、恵里子は釜石ワールドカップ招致のイベントで呼ばれれば夜行バスに乗ってでも帰省し、イベントに参加した。
元オールブラックスの英雄リッチー・マコウが2017年5月に被災地を訪問したとき、2018年8月に鵜住居スタジアムが完成したときなどはパレードやデモンストレーションゲームに参加。2019年ワールドカップの際も釜石会場の試合を観戦に訪れ、数多くのメディアで紹介された。

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🏉2020年、平野恵里子は2018年に続き海外留学を計画していたが、コロナ禍によって出国できなくなり断念。その後も可能性を探ったが、勤務先が医療機関であるだけに、渡航中止が要請されている中での留学は認められず、退社して個人の立場で海外にチャレンジすることを決め退社。現在は無職(チーム登録は岩手県の女子チーム「奥州アテルイブロッサムズ」)で渡欧に備えている。来年3月には東日本大震災10周年。その年に、やはり2011年に大きな地震に襲われたニュージーランドで開催されるワールドカップを、震災を高校時代に経験し、避難所生活も経験した平野恵里子が目指す。

■サポート:NPOスクラム釜石
2011年5月、東日本大震災による大きな被害を受けた釜石はじめ東北の復興を、ラグビーを通じて支援していこうと、新日鉄釜石V7時代のメンバーを中心に結成された組織。2012年NPO法人化。
代表は日本代表キャップ16の石山次郎。2019年ラグビーワールドカップの釜石招致に尽力した。東北小学生ラグビー交流大会『ともだちカップ』、ワールドカップを東北全体で盛り上げるため自転車で被災3県を自転車で走破した『スクラム東北ライド』、首都圏から毎月釜石ワールドカップ応援を発信し続けてきた『釜石ナイト』などの活動はワールドカップ釜石開催に大きな貢献を果たしたと各メディアでも紹介された。
平野恵里子はこれまでもスクラム釜石のイベントに何度も参加しており、今回は平野恵里子の海外挑戦を含む活動の広報・マネジメント業務などをNPOスクラム釜石が一部代行する。また、SNS、ウェブサイトにて応援プロジェクト「プッシュえりこ」を開始し、平野恵里子の活躍を多くの方々に広く伝えるサポートを行う。

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