日商簿記2級

俺には夢があった。

それは日商簿記2級に合格することだ。

警察官を志し、公務員勉強の傍ら、何か資格が欲しく日商簿記(会計)の勉強をしていた。

日商簿記を選んだ理由は、警察官のパンフレットに資格取得したら加点される欄の一覧に日商簿記2級があったから。

他に英検とか、パソコン、中国語、色々あったけど、どれも取れる気がしなく消去法で日商簿記になった(笑)

あの時は少し勉強すれば取れるだろう思ったけど、現実は甘くなかった。

まず3級を受けて点数は70点、合格点ジャスト。

マジで危なかった〜。

次は2級、こっから合格までの長い道のりが始まるんだけど最初2級勉強した時は、あまりの難しさに驚いた。

金額大きすぎ、科目増えすぎ、意味不明な会計用語使いすぎ、先生授業下手すぎ、流石にやる気失せたね。

気合入れて申し込んだ2級講座もサボりがちになり勉強への熱が停滞してたから大学2年11月の試験は36点不合格。70点が遠いなーって記憶しかない。

2回目の2月試験は気合入れて勉強したけど52点。

流石に心折れかけた。11月から本気で勉強したのに何で、合格出来ないんだ。正直辞めたかったけど、Y君という応援してくれる人がいたから辞めれなかった。

後日詳しく話すけど、この応援してくれたY君との出会いが俺の人生を変えてくれることになる。

大学3年6月、3回目のチャレンジ。

2回目同様本気で勉強に取り組んだ。絶対に合格出来る。

そう意気込んで受けた3回目の試験の点数は68点。

泣いたよ。マジで泣いた。合格まで後2点。問題にして1問。

本当にY君ごめん。それしかなかった。

君には試験までしつこいくらい沢山質問し、どんな質問にも丁寧に答えてくれた。

恩返しが、出来なくて悔しかった。

ここまで来て途中で投げ出すわけにはいかない。

基礎から徹底的に勉強しなおした。かれこれ2級の勉強1年以上してるよ。(笑)

2019年11月、私は試験の1週間前に資格の大原が主催している全国対抗簿記大会2級の部に申し込んだ。

本番の試験と同じような問題が出題され、試験前の力試しには持ってこいのイベントだ。

この大会の平均点は40点だった。本番はどれだけ難しく平均点が低くても70点取らなければ不合格となる。

私の点数は86点だった。ここで気を抜いちゃダメだ。本番まで1週間ただ自分を信じて勉強した。

2019年11月、4回目の試験、流石に4回目だけあって緊張はしなかった。朝から下痢は酷かったけど(笑)

試験時間は、2時間。ピッタリ使い切った。

試験が終わった瞬間に涙が溢れた。

これは受かった。

それくらい手応えがあったし、ようやく努力が報われてたと思うと涙が止まらなかった。

結果は86点。合格。

真っ先にY君に報告した。

Y君が物凄く喜んでくれて、めっちゃ幸せだった。

因みにY君は、同じ日に受けた日商簿記1級の試験に合格した。

Y君の人間性、頭の良さ、今でも頭が上がらないよ。

2級の試験が終わって俺は良い意味で諦めが悪いんだろうな〜って感じた。

そしてこの諦めの悪さは、今後も俺の武器になる。

俺に武器をくれたY君本当にありがとう。



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