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新型ノートe-power 4wdを2万km乗った感想
伊勢志摩e-power道路は流石に草。行きて。
私ごとですが2021年の11月、車が壊れてました。
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まずエアコンが故障。
融雪剤で足回り錆び錆び。
ついでにノーマルもスタッドレスも両方交換時期。
3ヶ月後に控えた車検を見越すと、出た見積もりは50万超。
んーーー、あきません。
乗り換えましょ。
思い立ったが吉日。
現行車種を洗いざらいピックアップ。
求める要件は、
フルタイム四駆(非、生活四駆)
燃費20 km/L以上
車中泊可能(ソロ)
300万円以下
無駄にでかくない(雪道考慮)
非ディーゼル(栃木は真冬でも二号軽油)
欲張りです。
特に四駆と燃費の両立がネック。
これらの要件を満たすのは、現行車種では1台しかありませんでした。
新型ノートE13 4wd
そう。
結局のところ、またノートです。
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現行ノートは全グレードe-powerになりました。
エンジンは発電専用。作った電気でモーターを回して動きます。
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新型になってデザイン一新・第二世代e-power・高剛性化。
そしてプロパイロット(運転支援)が付けられるように。
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プロパイロットは全車速対応の実用的な運転支援システム。
言っちゃえば、ほぼ自動運転です。
プロパイは純正ナビや各種先進安全とセットになるため+40万。
でも4wdにプロパイ付けてもギリギリ300万。
この時点で求める要件「3. 300万以下」「4. 無駄にでかくない」「5. 非ディーゼル」を満たしてます。
しかし、それだけではノートにする決め手になりません。
「ノートでいいや」ではなく、「ノートじゃなきゃダメ」な最大の理由がこちら、
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燃費を両立したフルタイム4WD
フルタイム4wdとはつまり「問答無用で四駆で走り、二駆切り替えスイッチなんてものはない」。
スバルや三菱のいうところのAWD(All Wheel Drive)です。
ノートはFFベース。
なので4wdでは後輪に独立したモーターを搭載しています。
普通、FFのコンパクトカーやSUVを四駆にする場合、リアにちっちゃい出力のモーターを追加します。
所謂、生活四駆というやつです。
大体は時速20 km以上では停止し、お荷物になります。
スタック時の緊急時の脱出に使う程度なら、ちっちゃいモーターで必要十分、という背景もあります。
しかし!ノート四駆の開発陣はおバカ(褒め言葉)なので、リアモーターの出力を加減しませんでした。
ざっくり言うと、こう
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サクラは日産のBEV(電気自動車)です。
もちろんサクラは前輪駆動。
その駆動用モーターをノートはそっくりそのままリアに積んでます。
その出力は脅威の68馬力100N。
ターボの軽自動車に匹敵します。
コンパクトカーのノートの後輪用に、こんな高出力モーターは絶対にいりません。
じゃ、なんでそんなモーター積んだかって、このため。
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完全電子制御による脅威の雪道走行性能
そう、雪道走行性です。
ノート 4wdの開発担当者は北海道出身。
子供の頃、叔父から
「ええか?北海道でクルマ乗りたきゃ、S⚫︎BARUやないとあかん」
「SUB⚫︎RUがナンバーワンじゃけぇ」
と言われ続け。
日産入社後は「ぜってぇSUBAR⚫︎を越える雪道最強マシンを作ってみせる…!!」と奮起。
結果、できた雪道の怪物がこちら。
降雪直後の水上高原。スキーからの帰り道。
着目すべきはこの動画の中で一度もブレーキを踏んでいないことです。
え?減速してるだろ、って?
この減速は全て回生ブレーキ。
この回生ブレーキ制御がノートのキモです。
前モーター、後モーター両方の回生ブレーキによって制動力を得ます。
このとき、制御システムが滑りを検知するとシステムが回生力を調整します。
その間隔はなんと50ミリSEC(0.05秒)。
つまり雪道走行中、ノートくんの中では、
「回生で減速~」
「あっ!タイヤが空転した!」
「回生弱めよ!」
「よし、タイヤ噛んだな」
「回生で減速~」
この間、わずか0.05秒。
モーターで検知してモーターで制御するので、爆速です。
(一般的なガソリン車の場合は制御系→エンジン→制御系という経路のため、0.2秒)
つまりノートは、「常に滑ってるけど、滑ってない」という超制御によって、その路面μで発揮できる最大の制動力を得ることができています。
なので、雪道でもブレーキを一切踏むことなく速度制御ができ、そのため強気に左に寄せて走れて、結果として安全というからくり。
詳しくは以下の記事をどうぞ。
もちろん4wdモーター制御はドライ路面でも活用。
加速・減速時のピッチング制御、コーナーでのグリップ制御などなど。
雪道のためだけじゃない、快適に走るための4wd制御が惜しげもなく投入されています。
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AWD?スバルやあかの?……えっ、燃費?💦
フルタイム4wdによる制御は本来スバルのお家芸です。
そのスバルじゃあかんのかというと、燃費がオワオワリです。
例えば最新のスバル車であるクロストレック(旧XV)の4WDハイブリッドの場合、WLTC燃費は15.8 km/L。
スバルの顔・レヴォーグに至ってはWLTC燃費11.3 km/L。
洗練されたAWDシステムや、実用性No. 1と名高いアイサイトXといった素晴らしい魅力があるのに、この燃費の悪さはどうしても許容できません。
例えば栃木県南~新潟妙高に週末スキーする場合、主に国道18号経由で往復約600 km。
冬はこの距離をだいたい毎週走るので、燃費20 km/Lは妥協できる最低ラインです。
ノート4wdの実燃費
ノート4wdのWLTC燃費は23.8 kmL。
これに対し、実際は、
最も良い条件:25 km/L
(エアコンを付けなくていい3-5月、9-11月に関東平野を走った場合)峠道を含む:22 km/L
(同時期に栃木⇆長野の峠道を経由する場合)夏場(関東平野):22 km/L
夏場の峠道(栃木⇆長野):21 km/L冬場(関東平野):22 km/L
冬場の厳寒地:19 km/L
こんな感じ。ええね!
条件の良い平地ではWLTCを超えます。
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一方、高速燃費は伸びない
e-powerは高速燃費が伸びない、とよく言われます。
それは確か。
高速道路で100 km/h巡航した場合の燃費は21 km/L程度。伸びません。
新東名や東北道佐野以南120 km/L区間では20を下回ります。
これはe-powerというより、モーター駆動の特徴です。
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モーターは高回転領域でエネルギー損失が大きくなります。
その分、たくさん電力を作らないといけないのでエンジンがたくさん回り、結果として燃費は伸びません。
ただし通年通して、平均燃費が20 km/Lを下回ることはないため「2. 燃費20 km/L以上」をクリアです。
えらいぞ、日産
実際の雪道走行安定性は?
納車直後の2022年1月〜3月、信州や越後の雪道を走りに走りました。
いくつか写真でご紹介。
ちなみにタイヤはBLIZZAK VRX3(ブリジストン)です。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93477090/picture_pc_ccd9df1bbad45aa40feb11720cf8b23d.jpg?width=1200)
はじめての本格雪道は正月直後の白馬村。
積雪直後の坂道上り下りもなんのその。
鼻歌交じりで冬の白馬を運転できたのははじめてです。
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なぜか主要国道18号から外れた脇道を案内する安定安心のgoogle先生。
前のノートならビビリながら運転してましたが、写真を撮る余裕すらあります。
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菅平高原の奥ダボスゲレンデに至るゴリゴリのアイスバーン。
流石に怖さを感じましたが、ノートくん的にはそうでもなかったようで。
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道の駅しもごうから会津下郷への峠の下り道
降雪直後でいやらしい雪の着き方でしたが、危なげなく。
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たかつえスキー場に入る坂道での右折時、ハンドルを急に切り過ぎはじめてスリップ。
しかし左に数十 cmグイッと行ったのち、元の軌道に勝手に戻る。
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冒頭の動画の往路を経た様子。
注目ポイントはテールライトだけ着氷してないこと。
ノートはLEDがオプションで、標準はハロゲン。
ケチくさい設定ですが、雪道ガチ勢には発熱によって着氷を防ぐハロゲンがなくては困ります。
ちな上位設定の「ノートオーラ」は標準LEDで、オーラを選ばなかった理由の一つ。
写真に残ってるのはこの辺り。
他には、
・志賀高原や斑尾高原の上り下り→余裕です。
・度重なる降雪と除雪で凸凹祭りになった飯山付近:鼻歌混じり。
・大雪の最中の白馬→長野市(セブン横の有料道路抜け道のあの急な登り坂):スイーっ。
・除雪車絶賛出勤中の国道18号信濃町⇆妙高付近:除雪車に気を使う余裕あり。
・珍しく雪が積もってる上信越自動車道・碓氷軽井沢IC付近:速度出ると流石に怖い。
・雑な除雪がされた米沢の脇道:んんんんーー最低地上高が欲しい!!
こんな感じです。
勘違いしてはいけないのは、ノート4wdは雪道最強ですが、最低地上高は125 mmで高くありません。むしろ低めです。
そのため私のように週末だけ雪道に行く(=ある程度の除雪がきちんとされている)なら最適解です。
一方で雪国の住んでいる(=除雪前や除雪がマメにされてない脇道を通る必要がある)場合は、最適解かと言われると微妙です。もっと最低地上高があった方が良いと思います。
まとめ
来週で納車からちょうど1年。
22,000 km走ってきましたが、不満らしい不満がない、素晴らしい車です。
最後に色んなアウトドアシーンにおけるラゲッジの様子をお伝えして〆です。
バイ👋
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