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SurlyのCorner Barをverge d9に付けてみる

 verge d9のハンドルバーを交換します。

 小径車の定番カスタムといえばブルホーンバーやドロップハンドル化。
 シートポストからハンドルバーまでの距離が短くなりがちな小径車。
 高速巡行性を高める場合、こうした前傾を強くとれるカスタムが好まれます。

 一方、デメリットも。何かって、どちらもそこそこ面倒。

 ドロップハンドル化はレバー類の全とっかえが必須。
 コンポーネントごと交換のケースも。面倒の極み。

 ブルホーン化はレバー類を使いまわせます。ただしレバー類が初期位置からかなり遠くなるため、ホースの取り回しが難題。

 ただホースの収まりが悪くなるだけならまだ良い方。
 場合によってはテンションが変にかかることで、変速系やブレーキ系に不具合が生じることも。

なので(?)今回は、これをつけます。

Surly / Corner Bar, Lサイズ(540 mm)

 多分、この世におらん自信があります。
 Corner Barを折りたたみ小径車に装着する奴。


 こちらのCorner Bar、MTBをドロップハンドル風にする代物です。
 「風」というだけあって、レバー類は全てフラットハンドル用を使います。

 しかしMTB用だけあって、デカい。

 さて、これをverge d9にポン付けは不可です。

 d9のハンドルバーはVROステムというパーツで固定されています。
 このVROステム、2本の長いボルトでハンドルバーとハンドルポストの両方を締め付けて固定しています。
 固定方法に若干の強度的不安を覚えるのは、まぁ置いといて。

 結論を言うと、VROステムでCorner Barを装着するのは不可能です。物理的に。
 なぜならVROステム、分離式ではないからです。

パカっと開きはしない


 つまりVROステムはストレートバーやブルホーンバーのような、「一筆書き」形状のものしか装着できません。

これを一筆書きで?知恵の輪かな?

 はい、無理ですね。
 VROステムの現物見るまで知りませんでした。気づくか、こんなん。

 なのでVROステムの代わりにこれを使います。

RIDEA / ESF2 Extendable Stem

 VROステムの代わりに装着するパーツです。

【補足】
 ESF1と2があります。違いはハンドルバーのクランプ径で、1がφ25.4、2がφ31.8です。
 Corner Barはφ25.4ですが、アダプタかませばφ31.8での固定も可能。汎用性も高まるので今回はESF2を使用。
 またESF3と4もあります。こちらはDAHON用だそうです。クランプ径は3が1と、4は2と同じです。

 ハンドルシートポスト側はVROステム、ハンドルバー側は通常のステム同様に4ボルトで固定します。

やはり4ボルト固定の安心感

 これを使って、はい。

でかスギィ!

 できました。
 むっちゃ幅広。

 ブレーキレバーや変速レバーも使い回せます。
 ただし右のブレーキレバー(フロントブレーキ)のホースはギリギリです。

ブレーキホースの根元に若干の負荷

 ホース長が足りなくなるのはハンドルバー交換あるあるです。
 ホースのとっかえは非常に手間なので、ブレーキングや折り畳みに支障ないレベルでレバー角度を調整し、なんとか納めます。


 Corner Barの装着によって、前傾を少し強くとれるようになりました。快適です。
 いい感じです。

かっこE

 rideaのESF2はステム長さも調整できるので、さらにハンドルを遠い位置=前傾を強くすることもできます。

 今はホース長の問題があるのでこれ以上長くは出来ません。
 そのうち面倒の極みに挑戦しなければなりません。

 折り畳んだ状態はこちら。

意外と収まりいい?

 レバー類の分だけ横側に大きくなりました。
 使い勝手的には許容範囲ですが、使用可能な輪行バッグの候補は少なくなりそうです。ここはCorner Barの快適性とトレードオフ。

 Corner Bar、快適ですが、じゃ人に勧めるかというと......。
 私の様に元々オールロード系やMTBを所有していて、Corner Barを持っているという方であれば、こういった折り畳み小径車に付けるのも楽しみの一つでしょう。

 小径車が最初の一台の方でハンドルバーを交換したい、という人は定番のブルホーンなどとじっくり比較するのがいいでしょう。
 アレコレ考えてるうちが、一番楽しいです。