20200812

ペルセウス座流星群を見た。
実家の田舎は街灯がないので晴れた夜は満点の星空が見られる。今日流星群らしいよ、と23歳の弟が言って家を飛び出していった、いつまでも自然を愛する弟、仲は良くないがそういうところは愛らしいなと思ってみている。
母と妹と3人で星座早見盤を引っ張りだして夜空を見上げに外へ出た22時半過ぎ、30分くらい空を見上げていた、天の河は大きくて美しかった、幾つもの流れ星をわーとか歓声を上げて皆んなで見た、それはとても素晴らしく幸せなひとときだった、こういう瞬間を共にして喜び合える家族がいて本当によかったと心から思った。

今日は祖母と会った。東京で看護師をしているわたしのことを心底心配している様子で連絡をくれていたりしたのでほんの数分顔を見せる程度で会いに行った。祖母は相変わらず自分より人の心配ばかりしていて、去年よりまたすこし小さくなった気がしてどうしても涙が出てきてしまった、祖母が看取った猫の写真も拝んで、その写真もまたすこし色あせてきていた、確実な時の流れを実感させられた、皆で元気な時の猫の思い出話をしてそれもまたわたしの胸を締め付けた、久しぶりで話したいことも沢山あったのに涙で声が出なくて困った、最近涙腺がおかしくてすぐに泣いてしまう。祖母はいつまでわたしたちのことを覚えてくれるだろうか。病気せず一人で暮らせているのは本当に彼女の日々の努力の賜物ということを知っている、わたしは残された時間で彼女のためになにができるだろうか。自分が後悔しないためだけでなく、純粋に彼女のためにできることとは。おばあちゃん。お願いだからまだ元気で生きていてね。

明日東京に帰る。星空をみることすらできない東京、木のざわめきや波のきらめきの美しさ、そよ風の気持ち良さなんて忘れ去ってしまうような忙しない日々へ。地獄の沙汰の渦中へわざわざ飛び込んでいく。
その中に戻る意味とは。そこでわたしはなにがしたいのか今一度考えて日々を積み重ねなければ。今までの環境や人々の恩を絶対に無駄にしたくはない。

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