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素数とバレーボール 平岡陽明

私は3月13日生まれ。
ちなみに2000年のミレニアムベイビー。

3は素数。13も素数。
そして313も素数。
そのひとつ前の素数は311で、311と313のように差が2の素数の組み合わせを双子素数と言うらしい。
そしてそして、313のように数字の並びが回文になっている素数のことは回文素数とも言うらしい。へー!

私は自分の誕生日の数字をおもしろくてうつくしいと思ってる。この本を手に取った理由はそれだけ。あ、でも帯の「四十にして惑わずなんて嘘じゃん」にもちょっと惹かれた。

あんまり好きじゃなかったな、と読了後に思う。
読み終わってよかったと思うタイプの本。
今まで読んだことの無い系統のお話だったので、特に男性脳をあまり理解できない意識がある自分にとっては新鮮で、苛苛しつつも読み進めた。
いま、この記事を書くために帯のあらすじを読み返していて、なかなか秀逸なあらすじだったんだなと思う。まさしく、「元男子高校生」たちのお話。41になっても男ってそんなもんなのか、と言いたくなる私のがっかり感はこの言葉に集約されていた気がする。『元』男子高校生たち。不惑を過ぎても迷いっぱなし。そんなお話。

果たしてこれは癒されるのか。
男性が読んだら癒されるのかもしれないし、羨ましいと思うのかもしれないし、怒るのかもしれない。
わたしの感想は「本当にこんなもんなんだとしたら嫌だな」です。タダって怖いねとも思う。タダはモノの価値を殺すことなんだなってよく分かった。そこに意味なんて無い。でもそれは優しさではなくエゴなんだってガンプ君は分かっていた気がするから、それはそれでいいんだと思う。このお話の中では。

ガンプ君を除いたバレー部の中で誰がいちばん好きかって考えたらみつるだなーと思う。
天運と地運の話は分かる気がするし、彼も彼である意味ギフテッドみたいだなと思った。拗れてしまったギフテッドがみつるで、無邪気なままだったのがガンプ君。映画をたくさん見るって豊かになることだなってみつるみたいな人を見ると思う。私もお洒落に引用したり映画を見せて背中を押したりしたいもんだ。だってかっこいいじゃん?麻雀はしないけど。


実は、もっと刺々しい卑屈全開の感想を1,500字くらい綴っていたのだけれど急にページがエラーを起こして全部吹っ飛んでしまった。一瞬ショックを受けたけど 言い過ぎだ投稿するなって神様からのお告げかなーと気を取り直していまこれ書いてる。
言いたいことは同じ。でも言い方とか、表現とか、そういうものは選べるはず。すみません神様。調子に乗っておりました。

色んな本を読むのが今年の目標なので良い経験になったなーと思う。これも私の一部になっていく。でも私、これはフィクションだからな。現実の男性にこれを当て嵌めて勝手に幻滅しないように!

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