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【全訳】ヘナーレ選手のインタビュー動画@Te Ao Māori News / Aug 16th

前置き

こちらの投稿は、私が2021年8月20日に投稿した以下のツイートの反響を受けてのものです。

ツイートに記載の通り、新日本プロレス所属のアーロン・ヘナーレ (Aaron Henare) 選手が、首にケガを負ったという情報を発信したところ、日本語圏では出ていなかった情報のためか、多くの反響をいただきました。

そこで、ヘナーレ選手自身が何が語ったかを直接より多くの方々に伝える必要があると思い、「ケガ発言」の出展となった以下の動画の翻訳記事を執筆しようと思いました。これは、ヘナーレが出演したTV番組(?)の一部を抜粋した約6分弱の動画です。

元動画:'Every Māori kid likes watching WWF, that's where it started for me' - Pro wrestler Aaron Henare

この動画の発行元である Te Ao Māori News は、ニュージーランドの中でもマオリ族の話題に関して重点的に取り扱ったメディアのようです。ヘナーレ選手自身もマオリ族であり、アスリートとして国際的に活躍する同族の代表としてインタビューに至ったのでしょう。このインタビューでは、ケガのこと以外にも、日本での過ごし方や一人前のレスラーになるまでに至った経緯などについても語っています。それでは、前置きはこれくらいにして、早速インタビューの翻訳に入っていきましょう。

なお、インタビュアーのNZ訛りがえげつなかったので、ところどころ不正確な訳になっている可能性もあります。あと、どうしても聞き取れない箇所は省きました。ご了承くだせえ。

以下、インタビューにおける呼称です

・アーロン・ヘナーレ = ヘナーレ
・インタビュアー男性 = 1
・インタビュアー女性 = 2

ヘナーレの生い立ち

2:ヘナーレ選手、Te Ao Māori News にようこそ!あのVTRに映っていた、キラキラしていたのがあなた?日本で活動しているの?
ヘナーレ:ええ、そうです。新日本プロレスという団体に所属していて、日本を拠点にしつつイギリスやアメリカ、メキシコでも試合をする。世界中をレスリングのネットワークのように駆け巡るんだ。新日本のチームは最高で、世界でも屈指のチャンピオンがいる。
1:日本に来る前のことを聞かせてよ。どんな経緯で日本へ旅立ったの。
ヘナーレ:当たり前だけど、マオリ族の子どもは誰もがWWFやWCWを当時見ていた。俺は4歳の頃からいとこと一緒に金曜、土曜の夜にプロレスを見ていて、ずっとレスラーになりたかったんだ。大学の最後の試験を終えて、レスラーになるためのトレーニングを始めた。
1:それで、日本に行ってどれくらい経つの?
ヘナーレ:5, 6年かな。でもその前にニュージーランド中でアマチュア・セミプロの試合をしていて、たまにはオーストラリアに遠征もしたな。楽しい時期だった。
2:しばらく日本にいて、今回は何がきっかけでニュージーランドに戻ってきたの?

首のケガ

ヘナーレ:ここ5年間は日本とニュージーランドを行ったり来たりしているんだけど、今回は首が原因だった。試合で対戦相手がトップロープから飛びかかって、ちょうど俺の頭部に着地したんだ。危うく全身麻痺しかけたけど、幸運なことに、俺たちレスラーは首のトレーニングを積んでいたから大事には至らなかった
1:それは酷い事故だっただろう。なのにそれでも試合続行したんでしょ?
ヘナーレ:まあ、プロレスというのは、1試合だけ戦ってそのまま帰るってことはできなくて、ツアーに帯同しないといけないんだ。なぜなら自分より下の立場にいる他のレスラーに、自分の出番を奪われる可能性がいつだってあるから。だけど、俺たちレスラーは「これはただの寝違いだ」って自分に強く条件付けるから大きなケガだと気づかないんだ。MRIを撮って初めて「あの、先生、俺ケガしたっぽいんだけど」ってなる。

日本について

1:ところであなたは日本語を話すの?
ヘナーレ:「ちょっとだけ(日本語)」。ほんの少しだけ話せるよ。
1:これまで相撲スタイルのトレーニングをしてきたんでしょ?
ヘナーレ:道場は学校(Academy)のようなんだ。入門すると最初は練習生としてスタートしてから徐々に練習を積んで、ヤングライオンになり、レスラーとしてデビューし、そしてレギュラーメンバーになるという過程を踏むんだ。それには大体2, 3年かかる。これは周囲からのリスペクトを確かに勝ち取るための方法なんだ。新日本の一員としての場所を勝ち取り、プロレスラーと呼ばれるのにふさわしい実績を作らないといけない。これは、まさに日本の伝統的な文化に則った方法であり、それを学べただけで俺はアメリカではなく日本を選んでよかったと思っている

日常はどんな感じ

1:日本での普段の日常生活はどんな感じなの?
ヘナーレ:まず目覚めたらジムに行くよ。ゴールド・ジムがスポンサーになってるからそこで朝のトレーニングをして、昼飯を食べる。道場に行ったら若い練習生が料理して迎えてくれるし、洗濯物を渡したら洗ってもらえる。それが日本の文化なんだ。それで午後4, 5時になったら試合会場に行って、ウォーミング・アップを始める。18:30頃に試合をして、それを毎日別の場所で繰り返すんだ。広島、大阪、ときどき台湾にも行く。それで、俺は本当は昨日アメリカにいるはずだったんだけど、ケガしてるからここにいる。地元は最高だよ。

食生活と隔離と家族

ヘナーレ:出国すると、日本とニュージーランドで隔離期間がそれぞれ2週間ずつあって、それが食事のバランスを難しくしている
1:合計5回も隔離させられたんでしょ?
ヘナーレ:1回目は自らの意思で外出を自粛した。俺は良い子だから誰よりも先に実践したんだ。そして、日本に戻って地元に帰ってきてまた日本に戻ってまた地元に帰ってきて、どちらかの国に着く度に2週間ずつ隔離生活をしなきゃいけなかった。俺よりも隔離生活を繰り返した人がいるかどうか怪しいよ。
1:これは私秘的な、プライベートな質問なんだけど、そんな状況で家族をつくるのは難しい?だって、あなたのようなレスラーは世界中を旅して回っているから。厳しい?
ヘナーレ:ああ、俺は独身だし、隔離や種々の制約があると、やっぱり難しいよね。ただ、俺は実家にはなるべく顔を出すようにしているんだ。昨日、甥が出場するサッカーの試合を一緒に観戦して、彼のチームが勝った。

ヘナーレが逆水平?

1:俺はこれからヘナーレのチョップを受けるのか?
ヘナーレ:そうだ、「ぎゃくすいへい(日本語)」チョップをやる

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↑ 逆水平チョップを繰り出す直前

チョップの音:ばあああんん!!!

1:ああああああああああああああああああああああああ!!!

次のコーナーへ行き、インタビュー動画終了

終わりに

いかがでしたでしょうか??

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それでは、次回の記事でお会いしましょう!!👋


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