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【徹底解説】"The Suzuki Incident (鈴木事件)"って何なの?? #AEW

ことの始まり

AEW の PPV "All Out" でジョン・モクスリ―と小島聡選手が対戦したのは、皆さんの記憶に新しいと思います。ただ、その試合内容よりも大きなインパクトを残したのが、試合後の鈴木みのる選手 (以下敬称略) のAEWデビューでしょう。

シカゴの大観衆が「KAZE NI NARE!!!!!」と大合唱する姿は圧巻でした!
モクスリ―とリング上で殴り合いからの、ゴッチ式パイルドライバーで沈めると、次週の AEW Dynamite (毎週水曜日放送のレギュラー番組) で、二人のシングルが組まれました。

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モクスリ―の地元での再戦とあって、海外ファンはもちろん、日本のファンからも大きな注目を集めました。しかし、この時点では、誰一人としてその後起こる悲劇 (そして喜劇) を予期できていなかったのです……………。


鈴木みのるの入場曲カット

ついに水曜日を迎えました。この週の AEW Dynamite は PPV 直後の放送回だけあって、CMパンク、ケニー・オメガ、アダム・コール、ブライアン・ダニエルソンなどなど…、あまりに内容が盛りだくさんでした。とてもじゃないけど、2時間という短い放送時間内に収まるわけがなかった、、、

そして悲劇が起こります…。
以下は、AEW公式によるモクスリ―の入場のツイートですが、、、

その直前に鈴木みのるの入場曲が途中でカットされていたのです
当然、「風になれ」の大合唱もできませんでした。これには海外ファンも大激怒。マジで日本ファンの1000倍怒ってました…。

上のツイートは氷山の一角に過ぎないです。
AEWは、団体創設以来初の大炎上をしてしまいました (厳密には電流爆破やコーディの某マイクなどもそれなりに炎上した) 

自称・新日本ファン (AEWアンチ) が激怒

しかし、何事にも行き過ぎというのはあるものです
こちらの自称・新日本ファン (AEWアンチ) が AEW を叩いたところ、逆にその人が炎上してしまいました。

AEWはいつも無罪放免だ。トニー・カーン (AEWの社長) は、厄介事を回避する方法を知っているからな。カーンと彼のスタッフがあまりにも無能だから、シンシナティでの"鈴木事件"は、番組のストーリーの一部としてその場しのぎで対処するんだ。普通の会社なら、(謝罪の) 声明を発表するだろ。どうしてあいつは褒められる??

ここで、"The Suzuki Incident" というあまりに滑稽な表現が標的になりました。これが「鈴木事件」の起源です。

というのも、"incident" は、重大事件を指すのに使われる単語で、レスラーの入場曲をカットされたくらいで使うのは、英語話者の感覚からするとあまりに滑稽なのです。

プロレス関連の出来事で "incident" が使われて自然なのは、

・ECWのマス・トランジット事件
・オーエン・ハートの急死
・モントリオール事件 (Montreal Screwjob)
・クリス・ベノワの事件 etc...

レベルの深刻な事件ですね・・・。


"The Suzuki Incident" がネットミーム化

というわけで、"The Suzuki Incident" がミーム (ネットで流行りの面白おかしなコンテンツ) 化しました。
特に面白かったのがこの二つです (どっちもコラ画像です) 。

ジョー・バイデン大統領:
「鈴木事件のことを聞いてひどく心が痛みました。この恐ろしい事件の被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。午後9時45分(米国東部時間)にて、ホワイトハウスから『風になれ』を生演奏し、追悼の意を表します。」
CNN:
「2021年9月8日。それは現代史の中で最も暗い時代のひとつとして記憶される日だ。邪悪卑劣金の亡者トニー・カーンは、「風になれ」の前に、鈴木みのるの入場曲をカットした。トニー・カーンはまだ実刑判決を受けていませんが、集団に与えた苦痛と侮蔑により、少なくとも3回の終身刑が下されることが予想されます。私たちは皆で力を合わせて、鈴木みのるとその家族や友人への支援を表明しなければなりません。」


ダーク・サイド・オブ・ザ・リング 大喜利

"Dark Side Of The Ring" という、主にアメリカン・プロレスの暗部に焦点を当てた、人気ドキュメンタリー番組があります。過去回では、クリス・ベノワ、オーエン・ハート、アントニオ猪木主催の北朝鮮興行、アルティメット・ウォーリアー、ニュー・ジャックなどが題材になりました。

"The Suzuki Insident" も Dark Side Of The Ring で取り上げてくれ!!
という声がプロレスファンの間で広がります

そして、一部の熱狂的なプロレスファンが、「鈴木事件」版のダークサイド・オブ・ザ・リングのパロディーを Twitter で始めます。

これが、色んなプロレスラーが "The Suzuki Incident" にコメントする、「鈴木事件」大喜利の起源です!!

「まるで昨日のことのように覚えていて、うん…、その日は、、、間違いなくプロレスにとって…、暗い一日だった。」

- ケニー・オメガ:「鈴木事件」について
「俺は、ゴー・ポジション (入場口前の待機場所) で、『風になれ』の大合唱を聴くために待っていた。だけど、『風になれ』は流れなかった…。俺の入場曲が流れ始めたんだ。そのとき、俺はもう入場しないといけないとわかった。」

- ジョン・モクスリ―
「一つ教えてやろう、ブラザー。 実は、『風になれ』を作曲したのは俺なんだ。ああ、ブラザー。日本遠征のために書いた曲なんだが、代わりに『みのる』という名前の若いハルカマニアにこの曲をあげることにしたんだ。」

- ハルク・ホーガン:「鈴木事件」について

長くなってきたので、反響があれば他のレスラーも別記事で翻訳するかも…

※予想外に反響が大きかったので、

- CMパンク
- 鷹木信悟
- オカダ・カズチカ

の大喜利翻訳を追記します~ (09/15 20時頃)
「俺は、トニーの目をまっすぐ見つめてこう言ったんだ。俺はもうプロレスが好きじゃない。気分が悪いし、心が傷ついて、ひどく混乱している。俺たちがビジネスとして、何をやっているのか分からなくなってしまった。」

- CMパンク:「鈴木事件」について
「おい!おい!おい!!!AEW!!!この野郎…、プロレス界を真っ暗にさせやがって、、、恥を知れ!!鈴木みのるが可哀想だろ!!なぁにが、『禁断の扉』だ。『開かずの扉』の方が良いんじゃないか?」

- 鷹木信悟:「鈴木事件について」
「おい!AEW!トニー・カーン!この野郎!!これがお前らにとってのプロレスか?『風になれ』を途中でカットしやがって。おい、ケニー!どうして何も言わなかったんだよ。このレインメーカーが、本物の入場をどうやるかってのを、見せつけてやるよ。」

- オカダ・カズチカ:「鈴木事件」について

海外ファンがここまで日本人選手のマイクの特徴を真似できてるの、普通に凄すぎません????びっくりしました😳😳

他に「鈴木事件」大喜利で使われたレスラー / プロレス関係者

・コーディ・ローズ
・アダム・コール
・オレンジ・キャシディー
・チェルシー・グリーン
・アンドラ―デ・エル・イドロ
・ビンス・マクマホン
・ステファニー・マクマホン
・ブレット・ハート
・スコット・スタイナー
・ビンス・ルッソ―
・ミック・フォーリー
・ザック・セイバーJr. 
・ニック・ゲージ 
・ニュー・ジャック etc...

これがプロレスファンの間で大盛り上がりした結果、全米トレンド22位入りという快挙を果たしました!!

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Twitter公式:「AEWがジョン・モクスリ―との試合で、鈴木みのるの入場曲を途中でカットしたのを、ファンがふざけて『鈴木事件』と呼んだこと」

最初はコアなプロレスファンの内輪ネタだったのが、ここまで爆発的な盛り上がりを見せるのは、前代未聞といっても過言ではないと思います…!!

あの AEW が、この好機に乗じないはずがなく、、、


AEW公式とCMパンクが言及 (←今ここ)

明日の AEW Dynamite に向けて、なんと (実況・解説を務める予定の) CMパンクまでもが「鈴木事件」に言及しました

CMパンク「俺は「鈴木事件」を取り上げるよ。どういたしまして。」

さらに AEW 公式も当然のように言及

AEW公式「モクスリーとキングストンが、鈴木軍 (鈴木みのる + ランス・アーチャー) が侮辱として受け止めた、先週の「鈴木事件」について釈明する。その前に、明日の夜、モクスリ―とエディが、2point0 に先月受けた激しい襲撃の恨みを晴らす!」

そして、なんとダニエル・ガルシア(神!!!!)までも!!!!!

ダニエル・ガルシア「『鈴木事件』が起こったとき、俺は控え室で他の誰よりも怒りに震えていた。周りの奴らに聞いてみろ。誰かがこの代償の報いを受けなければならない。」

(大喜利ではなく) レスラー本人が「鈴木事件」にコメントするのは、これが初!!!!!流石ガルシア!!!!!!!

ダニエル・ガルシア「死ぬほど気分が悪くなった。モクスリ―の『ワイルド・シングス』のために『風になれ』がカットされた瞬間、俺は反応を示さなければならないと思った。誰かが償わなければならない。」

#TheSuzukiIncident @AEW

来週の AEW Dynamite で「鈴木事件」が、どのような展開を迎えるのか、とても楽しみですね!!!


終わりに

いかがでしたでしょうか~。
少しでも「鈴木事件」に対する理解が深まり、明日の AEW Dynamite に向けて期待が高まってくれていたら嬉しいです。

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それでは、また別の記事でお会いしましょう!!

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