3カ月後の下落



前回までに記事で、

近隣サロンさんの相場に合わせてオープンしました。

という所まで書きました。


当時の10年前にも、今でもあるあるだと思いますが、

美容室の平均的なご来店周期は、40~60日周期。

例外の周期の方もあれど、長くても90日周期が一般的です。

となると、ご自身の髪の周期で

ちょうどのタイミングがオープン時に合った方は、

まさにリピートとなるかどうかの結果が出るのが3カ月後となります。


まさに、そこは技術と接客となるのが一般的ですが、

シビアな結果となります。

この3カ月後で、何も問題なく順調!

となれるとしたら、もう間違いなくそのままのスタイルで

突っ走るのが間違いなく正解だと思います。

しかし、順調!ではない結果が出たとしたら、

価格を変更すべきです。

値上げへ。

ここで、もうさすがに安易に値下げで集客!という発想の方は、

もういらっしゃらないのではないでしょうか・・・。

値下げに走るとすれば、もうこの令和の時代に、

できるのは大手だけです。

個人店がピンチの時で、値下げ対策をして、

復活したサロンさんを私は知りません。

逆に値上げして、撤退したサロンさんも知りません。


案の定、うちも3カ月後に、まずいな!・・・。

って状態で、即座ではないですが、半年後に行ったのは、

値上げでした。

¥500の値上げです。

カットを¥3000で行っていたので、¥3500となりました。


今考えると、¥1000は上げるべきだったと思います。

¥500の値上げは、自信の無さを感じます。

しかし、お一人たりともこぼしたくない。という、状態では、

¥3500の判断となりました。

結果、¥500でも失客は起こりました。

しかし、5%満たなかったです。

それ以上に単価アップは、総売り上げでは上がりました。

時代の物価感覚にも左右されますが、

¥1000アップで失客となる方は、

¥500アップでも失客となってると思います。

一気に¥2000アップですと、大きな失客になるかもしれません。

それなりの信頼を得ていれば、20%~30%の値上げまでは、

お客様は耐えてくださると思います。

もちろん失客ゼロという事ではありません。


少し、話は外れますが、4K・5Kなどのハードな労働環境や、

下積みの苦労話が、ステータス性になる割には、

低賃金・長時間労働というままで、

「好きだから続けられる」という言葉で

解決し続けてしまった業界の歴史が問題と思います。

タラればは好きでないですが、

もし仮に、この令和初期で、カット相場が全国平均¥1万~¥3万だったら、

こんなに業界が苦しむことはなかったでしょう。

それが、平成と同時に逆走し、

ありえない底値のカット価格まで発生してしまった。

消費者の皆様を、価格で喜んで頂いて、

提供側は肉体的に疲弊して終わりです。

(短時間の価値はかなりアリだと思います)

そもそも、専門学校を出て、国試取得者なのに、

麻痺させられてる労働環境で、

労働集約型産業のままで、低賃金・長時間労働が当たり前というのが

おかしいと思います。

国家試験を通っている他の職種と同じように、

知識集約型産業としての要素も含まれるべきだと考えます。


長くなってしまったので続きは次回で( ^^) _U~~






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