矢印の方向

頑張れることは才能らしい


どんなものにも一生懸命になれない、と

言っていた親友は

諦めることが癖になってしまっていた

信じたい人を信じられない私たちは

日々生産されるエネルギーの矛先を

定められていない


宗教に縋ること

他人軸で生きること

矢印を内側に向けると

自分を傷つけることしか出来ないから

無理やり外側に向けて

自分の魂を自分自身という容れ物以外に

住まわせる

そこから追い出された時には

自分自身がカラッポになって

到底住むことはできない場所に

なってしまっているのだ


自分自身を自分自身に

住まわせてあげられるということ

自分自身が自分自身の

家となってあげられるということ

今のわたしを救う方法はこれしかなくて

必死に図面を書いては決している最中

わたしはまだ矢印を外に向けすぎている


高校生の頃まで頑張っていた勉強は

成績が良くて当たり前、と言えるほど

努力をしていた

こんだけ頑張ってるんだから

できない方がおかしい、と


わたしには頑張れる才能がある

なのに今はどう?

心がホームレスだからと言って

少しこの世界に甘んじすぎている

そう思える自分でよかったと思うと同時に

これがいつもわたしを苦しめているんだよなあ

とも思う


良くも悪くもバカ真面目に

生まれてきてしまったからには

死ぬまでとことん考え抜こうと思う

わたしは気難しくて

深く考えすぎてしまう性格で

いつも生きづらそうだなあと

俯瞰した自分が呆れているんだけれども

何度チャレンジしても

止めることはできないので

考えて考えて

たくさん言葉を紡いで

自分だけの正解をたくさん持って

それを壁にして床にして屋根にして

わたしだけのお城を築いていく


自分を繋ぐ鎖の弱さに気づけない大人には

なりたくないと思っていたけれど

今は自分の杭すらも強く刺せない大人には

なりたくないと思う

自分の抜けない杭をしっかり打ってさえいれば

どれだけ脆くて錆びた鎖に囚われていたって

アスファルトにチョークで書いただけの線を

飛び越せないでいたって

かっこいい大人なんじゃないかな


柔軟な理解力は持ち合わせていたいと思うけど

もう少し自分を大切にしてあげたい




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