飽き性

ああ、またやってしまった

今回こそは適応しようと

普通の皮を被ってカメレオンになろうと

社会人になったのだから、と自分を律して

慎重に、同じ過ちは繰り返さないように、

今までをリセットして頑張っていたのに

またやってしまうんだ私という人間は


私を見る目が変わっていくこの感覚

私から興味の波が引いていくこの感覚

なぜこんなところまで敏感になってしまうのか

だいきらいだ


いい加減私は私に疲れてしまった

いい加減私は私に飽きてしまった

ダイエットも続かない、音楽も続かない、

どうせ何もかも成し遂げられない人生なんだ

私として生きることにすらもう23年で

飽きてしまっているというのに

一体何を成し遂げられるのだろう


今も文章の途中で全く違うことをし始めていたし

私はいつからか全く集中できなくなってしまった

漫画ですら最後まで揃えられたことはない

いろんなことに手をつけるだけつけて

最後まで完遂できない

部屋の掃除中に散らかして放置するのと同じだ

昔は集中力が取り柄みたいなとこあったのに

(流石にもうちょい取り柄はあるか)

自分が自分でも分からない

自分とは自分が1番分からないものなのかな


自分の考えていること、

自分が幸せになれること、

最近ほんとに分からないんです、

無意識にこぼしていた言葉

必死の思いでたどり着いたバイト先の

エレベーターの扉がどうしても開けず

ボロボロ泣きながら引き返したあの日

なんで私はこんなにも

みんなが出来ることが出来ないのだろう

正社員でもなく

音楽で食べていけているわけでもなく

ましてや自分の生き方を

見つけているわけでもない

あなたは異星人です、と言ってもらえた方が

幾分気持ちも楽になるかもしれない


恋人や友達は私と別れることができる

羨ましい

私はこんな私と別れることが出来ない

不平等じゃん


小さな部屋にいると

虫眼鏡で集められた日光のように

極端な思考が脳内回路を焼き尽くすけど

その小さな部屋から一歩外に出たって

世界は変わらない

私を視野に入れるのなんて

何をしでかすつもりなんだろう、と

こちらを覗く道端の猫くらいだ

猫に感謝、ネコサンキュー


そのビー玉のような瞳になって

気高く生きていきたいよ


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