そこに確かに存在する何か

自己肯定感

自分を肯定してあげる心

自分を自分で大丈夫と抱きしめる腕

時に周囲に配る目線


幼い頃の環境、記憶、遺伝子

私には根拠のない自信があった


いつからかどこかに消えた


ステージ上のお前が普段のお前を

引っ張ってるようなライブをするな

と言われた

胸が痛かった

いつだってステージ上の私は

普段の私のヒーローであり別人

底の底から溢れる何かで

ステージを引っ張って行くべきなんだろうな

きっと


知らない人に自分の弱さを

大声で伝えることの難しさ

当たる照明が何も隠させはしてくれないし

私の心の中には一番近いところに

本来なら見えない部分も見えてしまうところに

もう一人の私という観客が常に存在している


他の誰よりも私にとってヒーローである

カミカワユウナがかみかわゆうなを

納得させてあげられないのなら

そこに存在意義などないのかもしれない


そんな時救ってくれるのはいつだって

客席にいるみんなの顔で、言葉で

一番近い場所で見ているはずの私に

届いていない気持ちが

離れた場所から

彼ら、彼女らに届いた瞬間

自分自身で抱き締めてあげられなかった心を

みんなの手で抱き締めてもらった感じがして

その様子を俯瞰して見ていたもう一人の私が

そっと頭を撫でてくれる


記憶は流れて行く

現実だろうが夢だろうが

想像だろうが妄想だろうが

どうせいつか終わる物語

忘れることは寂しいけど

忘れることで助けられているでしょう、と

神様が言っていた


消えてしまいたいといっちょまえに思うのに

生意気にも自分の大切な人には

少しでも長く生きていて欲しいと思う

最大のエゴ

まあ私なんてエゴの塊

エゴ界の女王ごきげんよう


自分勝手に生きていきましょうや、

と一番そこから遠い私が言っておきます


全人類に嫌われたい







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?