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小さな彼8
彼は一日の殆どを四畳半ほどのお布団を敷いたお部屋で過ごします。仕事をする時はお布団をキチンと畳んで、それを背中に敷いて座椅子のような型にして、IKEAのパンダの🐼ぬいぐるみを横に置いたり膝に座らせたり、お尻に敷いたりして真剣に仕事をしています。
彼の仕事は曲を作ることですが、全身がぐっしょり濡れるほど汗をかき、パソコンや、周辺機器や、エレキギターなどを駆使して器用に音を作り出すのです。彼の思いは携帯の中や、キャンパスノートに記されて、出したり入れたりを繰り返して作っているのが分かります。
ときどき殆ど変わらない二つの曲を聞き比べて、感想を述べなきゃいけないときもあります。楽器音のボリュームがたっぷりすぎて聞き分ける事が出来ません。
たまに「学生時代なにを聞いていましたか?」と質問されるときがあるので、「チェッカーズだよ。」と、答えましたが、チェッカーズの音楽を聴いて、「昔の曲は、薄くシンプルですね。」と言っていました。確かに、武道館コンサートを観てもシンプル。反対にあのシンプルさで、ファンを虜にして満員にしているのだから、スゴい実力じゃないかと、答えました。彼も頷いていました。
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