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小さな彼6

 なぜ「小さな彼」かというと、背が小さいのもあるのですが、彼を見たら、「小学生だった頃は、どんな素敵な小学生だったんだろう?」といつも考えさせられるからです。ペットの白い犬を愛し、近所で起こる様々な友人の事件を垣間見て、助けたり、見ないフリをしてそっとしていたり、優しい第三者を演じるのが上手かったのでしょう。  
 反対に私は、大柄で、二人で歩いたときに影が大きいので、ガッカリするのですが、彼はがっちりとして、頼りがいがある姿が素敵だと思ってくれています。(口には出しませんが)わたしは、理系ですから、二人の人類のDNAの差を思い知らされる気がしています。大柄のホモサピエンスと小柄のホモサピエンスなんでしょう。
 ただ、腕枕してもらう時は、しっかりした太い腕に頭をもたげさせてくれるため、果てしなく頼りがいを彼に感じます。胸で深呼吸をすると、本当に安心とか安全を感じます。そこにはいつも「腕枕の不思議」が存在しているんだと思います。
 彼の存在が、天からの贈り物のようで、且つ、クールでしっかりと独立していて、私のことをキチンと大切にしてくれる在り方が、天使の様なのです。私の天使像に一番近いのが彼です。人間ぽくはあまりありません。

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