傷ついた自分の心を自分で回復させるエモーショナル・ファーストエイド【本要約】
【傷ついた自分の心を自分で回復させる方法】
他人に話すことで、傷が深くなる場合もある
ということがわかっています。
<ポイント1>
他人からの拒絶によって、心が痛む場合があるのです。
友達にも自分を理解してもらえないな・・と感じると、逆に心が傷ついてしまうのです。
他人に拒絶されたときは、誰でも辛いものですが、
この、他人に拒絶された時の痛みってどのくらいのものなのだろう?
というのがいろいろな研究でわかっています。
この拒絶の痛みは、
麻酔無しで子供を産むまたはがん治療の痛みに匹敵する。
拒絶の痛み = 麻酔なしの分娩・がん治療の痛みに匹敵
だから、この拒絶感というものをできるだけなくしていくのが、とても大切になってきます。
ただ、この拒絶感をなくすために多くの人がやってしまいがちなのが
「もう誰も信じない」とか「もう誰とも会話しない」と思ってしまうことです。
これは逆効果なので、やめたほうがいいと述べています。
また、人は拒絶されると、怒りと暴力が誘発されるということがわかっています。
人は拒絶されると、攻撃的になる。
『どんな温厚な人でも、拒絶された体験をしたあとでは、人に対する評価が厳しくなるということがわかっています。』
どんな人でも、人に拒絶されたあとでは、人に対して冷たくなってしまい、その結果、また人に拒絶されるという、悲しいことが起こってしまいます。
さらに、人に拒絶された場合に起こる良くないことがあります。
それは自己否定です。
これはどういうことかというと、「自分はだめな人間だ」と思うようになってしまうのです。
また、否定によって生まれるのが、「孤独感」です。
自分は誰にも認められてないんじゃないかと思うことがあって、それがまさに、この「孤独感」を作り出す一因にもなってきます。
<心が傷ついた時の対処法>
1. 自己否定の否定
自己否定の否定ができるようになると、強く自分を肯定できるようになります。
否定的な人ほど、このエクササイズをやると、効果が高いとうことがわかっています。
自己否定を書き出し、それに対する反論を3つ書く
というものです。
2. 自信を取り戻すには
自分の良いところ(拒絶に関連した事)を5つ書き出す。
特に、拒絶に関連したことを書き出して見てください。
例えば、仕事でミスをした場合、そのミスしたことに関連することで良いことを書き出す、ということです。
仕事上で口論になり、敵を作ってしまった場合とすると、
人間関係の問題になりますので、人間関係について良いところを5つ書き出します。つまり、拒絶に関連したことを書き出しましょう。
例えば、
・交渉能力が高い
・論理的な議論展開ができる
・科学的根拠を用いて、説得力の高い説明ができる
・・・・
という感じで、自分のポジティブな部分を書きます。
なかったら、関連しないことでも別にいいです。
これは、10個以上あっても良いです。
書き出したら、大事な順位に並べます。
ここで、大事なのはTOP3になります。
このTOP3について考えてください。
考えることは、
1. なぜそれが大事なのか
2. おかげでどんなことがあったのか
3. 自分にどんな影響を与えるのかです。これは、紙に書き出すのがポイントです。
頭で考えているだけだと、なかなかまとまらないので、
是非、紙に書き出してください。
悩んだ時には、紙に書いたほうが、絶対いいです。
このTOP3を見つけ出すのがすごく大事です。
3. つながりを再認識する
人間は、凹んだときや、拒絶された時に、
「世界に自分の味方は居ないんじゃないか?」と思いがちですが、
そんなことはないので、自分に好意的な意見を言ってくれる人や自分が所属しているコミュニティの人と会話するだけで痛みが軽減するという研究報告があります。
これは、直接顔を合わせなくても、SNSなどでやり取りするだけで自信喪失から回復することができます。
ただ、2ちゃんねるなどの掲示板は書くだけなので、効果がありません。
インタラクティブな会話がないと駄目です。
2ちゃんみたいに、書きっぱなしというのはおすすめしません。もっと、簡単な方法だと、
自分と親しい人・仲の良い人との写真を持っていると拒絶に強くなる
というのがあります。
4. 脱感作トレーニング(だつかんさトレーニング)
拒絶を前提として数をこなして慣れるという方法です。
とりあえず、ナンパしまくれば良いのではないでしょうか?
5. 猫
実は、人間は人と一緒に住んでいるときより、ペットと2人きりで住んでいるときのほうが、孤独感が低下しやすいということがわかっています。
ペットを飼う方が人といるより孤独感が薄れる人+ペット
人+人+ペットを比べた場合、「人+ペット」のほうが、孤独感が薄れる
ということがわかっています。
孤独感がどうにもならない、と言う場合、是非、ペットを飼ってみてください。
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