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【MTもあるよ!】新型ホンダN-ONEを解説する

チャレンジングなホンダらしい賭け


N-ONE TVCM「Only ONE」篇


本日(2020年11月19日)、約8年ぶりにフルモデルチェンジした新型N-ONEが発表されました。

なんといってもトピックは

外観が先代からのキャリーオーバーで、超正常進化のフルモデルチェンジ

そして

MTが設定されたこと(しかも6速)

でないでしょうか!!?

一見マイナーチェンジに見間違えるほど、このように小規模な変更のモデルチェンジは前例がなく、むしろ好印象かもしれません。こういったところもはチャレンジングなホンダらしく、世間的な受けにも注目したいところです。


【注目】2WDは全車機械式立体駐車場対応に!!

先代ではN-WGNやスズキワゴンRなどと同じトールワゴンの通常のルーフとセミトールワゴンに分類されるローダウン仕様の2つが設定されていましたが、今回は後者のローダウン仕様に一本化され、FFではどれを選んでも全高が1545mmで機械式立体駐車場に収まるサイズなのが嬉しいポイント。(4WDは1570mm)


外観 ~オリジナル編~

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https://www.honda.co.jp/N-ONE/webcatalog/styling/design/

先述の通り、パット見では分からないほど先代を踏襲した外見ですが、フルLED化され、ウィンカーとデイライト機能付きシグネチャーを共用させたランプ類など、質感が向上しています。他にグリル左右のデザインは丸目が強調されたものになり、ロアグリルもホンダセンシングのレーダーの兼ね合いからワイド化され、迫力のあるフェイスに仕上がっています。リアもバンパー部にリフレクターが追加されたりガーニッシュの意匠が変わるなどの変更がされています。

そして意外にも触れられていませんが、Aピラーのブラックアウトが今回から廃止(2トーンでは継続)されているところやハーフシェイドウィンドウが省かれていますね。(ここはN-WGNも同様)


外観 ~プレミアム編~

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https://www.honda.co.jp/N-ONE/webcatalog/styling/design/

プレミアムはグリルが横基調のメッキタイプになり、往年のミニを思わせるデザインに。


外観 ~RS編~

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https://www.honda.co.jp/N-ONE/webcatalog/styling/design/

RSは基本的にプレミアムをベースにしたデザインですが、RSバッジ付きのハニカムタイプのグリルに。パーツ類もブラック基調に変更され、さらに黒以外は2トーンしか用意しないというバチバチなスポーティさ。ルーフスポイラーも大型化しています。


~グレードで異なる個性的なボディカラー~

ボディカラーは

オリジナル

・フレームレッド / フレームレッド×ホワイト
・プラチナホワイトパール / プラチナホワイトパール×ブラック
・サーフブルー / サーフブルー×ホワイト
・プレミアムアイボリーパールⅡ / プレミアムアイボリーパールⅡ×ホワイト
・ルナシルバーメタリック
・クリスタルブラックパール

プレミアム

・プラチナホワイトパール / プラチナホワイトパール×ブラック
・ミッドナイトブルービームメタリック / ミッドナイトブルービームメタリック×シルバー
・ブリティッシュグリーンパール / ブリティッシュグリーンパール×シルバー
・プレミアムアイボリーパールⅡ / プレミアムアイボリーパールⅡ×ブラック
・シャイニンググレーメタリック
・クリスタルブラックパール

RS

・クリスタルブラックパール
・プラチナホワイトパール×ブラック
・ブリティッシュグリーンパール×ホワイト
・プレミアムイエローパールⅡ×ブラック
・サンセットオレンジⅡ×ブラック

個人的にはグレード別設定色のフレームレッド、ブリティッシュグリーンパール、そして往年のRSのイメージカラーのサンセットオレンジⅡあたりがN-ONEらしくて狙い目かなという印象。


内装

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https://www.honda.co.jp/N-ONE/webcatalog/type/type/

変更点が小さい外観に比べ、こちらはパット見でモデルチェンジしたことが分かるぐらいの変わりよう。でスイッチ類や電子パーキングブレーキが採用されるなど、現在のNシリーズと同等にアップデートされています。特に電子パーキングブレーキとMTの組み合わせは坂道発進も楽になるなど、MT特有の緊張が強いられないので初心者にも優しい仕様です。

そしてインパネがドンッ!と置かれ、シンプルに徹したかのようなデザインはN-BOXやN-ONEとはまた異なった印象で、助手席のエアコンの送風口やメーターのデザイン(おそらくN-VANとN-WGNと基本設計は同じもの)は凝っていてユニークな印象。またオーディオが上の方にあるのもしっかり、Nシリーズの特徴を汲んでいます。シートも最近軽で増えてきたセパレートタイプ。


魅力のパワートレイン

パワートレインは第2世代のNシリーズを踏襲しており、エンジンはi-VTECを組み合わせたNAとi-VTECではないターボが用意されます。

トランスミッションはCVTで、ターボ車にはお約束のパドルシフトが装備されます。

RSには乗用のNシリーズ初の6MTが設定されます!

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https://www.honda.co.jp/N-ONE/webcatalog/performance/driving/


グレードと価格

グレードは オリジナル、プレミアム、プレミアムツアラー、RS の4種類。

オリジナルがNAのみ、プレミアムがNAとターボ、RSはターボのみになっています。

・オリジナル(NA)
  2WD … 1,599,400 円
  4WD … 1,732,500 円
・プレミアム(NA)
  2WD … 1,779,800 円
  4WD … 1,912,900 円
・プレミアムツアラー(ターボ)
  2WD … 1,889,800 円
  4WD … 2,022,900 円
・RS(ターボ)※2WDのみ
  2WD … 1,999,800 円

小さなプレミアムをウリにしている車種だけに、意外に値が張るなという印象でMTモデルがほぼ200万というのは、MT派にはチョットマイナスに思わせてしまいます…


ホンダらしさとオンリーワンな毎日を。

最近のホンダはあまり賭けに出ないモデルチェンジが多かったこともあり(強いて言えばフィット4の顔つきがトレンドに逆行した柴犬フェイスになったことぐらい)、ホンダらしいモデルチェンジになっているのではないでしょうか。一時期は生産終了疑惑もあったことから、存在意義が危ぶまれてもいましたが、”らしさ”を追求することで独自性を確立し、より魅力が引き立った印象を受けます。こういったモデルは今の軽の中では目立つ存在とは言えませんが、根強いファンがいることも事実です。
軽自動車でありながらも、個性的で上質なミニのような車に乗りたい といった贅沢派やホットハッチ好きに是非、おすすめしたい一台です。


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