夏休みの宿題
感想文 課題図書『うさぎとかめ』
8月ももう終わりですね。
note公式に「8月31日までに記事を投稿したら3ヶ月連続投稿になるよ!」みたいなことを言われたので、(じゃあ投稿してやるか〜)と思いながら来る日も来る日もめんどくさがって見送り、今は8月30日の夜。
ようやくnoteの執筆に着手した。
こう書くと、こいつは学生時代夏休みの宿題もギリギリまでやらなかったタイプだろ、と邪推されるかもしれない。
しかし、昔のわたしは(意外にも?)ドリルなどは夏休みが始まる前に終わらせたりしていた。
意義を感じなくてめんどくさいと感じた課題ほど後回しにする癖はあったが、夏休み最終日まで宿題に追われていた記憶はない。
中学生までのわたしは、脳が周りよりリードしていたので、周りに比べて宿題が負担でなかった。だからサクサクとドリルを終えていた。それだけ。
毎日何かを積み上げるだとか、先を見越して取り組むだとかは一切したことがない。計画性や勤勉さ、努力する意志などはまるでなかった。
わたしの本来の性質としては、
早め早めにできそうなら頑張って先をいってみるが、
一度遅れをとったらもうどうでもよくなり、日々見て見ぬ振りをしてズルズル先延ばしにしていくタチだと思う。
夏休みの宿題も、夏休みの最初にある程度やって、後半なんとか適当に片付けて提出していた。
いわば『うさぎとかめ』のうさぎタイプだが、先に書いた通りかなり先天的にリードしていた()ため、ちょっとくらい怠惰であっても中学生までは何事も負け知らずだった。
だから、このままなんだかんだぴょんぴょことイージーに人生を走っていける気がしていた。
高校生くらいから、局面が変わってきた。
端的に言えば負けを知った。
より足の速いうさぎに負けるのはまあいい、わかる。
でも、かめに追いつかれ、追い越されるようになり、いつしか追いつけないほどかめたちの甲羅は小さくなっていった。
部活は軽音楽部に入ったけど、一つの楽器を毎日練習するなんてできなくて、あんまり上達しなかった。(でも楽しかった。)
勉強は1年生の1学期が始まる前からよくわからなくて、そのうちほとんどの教科でついていけなくなった。
宿題はもはや休みの最終日に足掻くこともできない。
終わらないまま一応提出してみたり、最終的には提出すらままならないような高校生活を過ごした。
こんな感じだから、行きたかった大学にはもちろん行けなかった。
でもわたしはコツコツ頑張れないから、浪人しようとも思わなかった。
それよりも受験というイベントから早く逃げたかった。
わたしは自分の能力を自分の手で殺した気がした。
第十志望みたいな、もはや志望した記憶もない、キャンパスも過去問も見たことない、出願直前にスマートフォンで調べてセンター試験(今でいう共通テスト)の結果を送っただけの大学に通ったが、良い大学だったと思う。
ただ、ここでもわたしは怠惰なうさぎだった。
もうのろまなかめに勝とうなんて気も起きなかった。
センター利用で入ったから入学時の学力は上位の方だったはずなのに、成績はまあ酷いものだった。
なんとかギリギリ卒業したけど、大学で何の勉強をしていたかなんて訊かれても答えに詰まるし、今からでも学士剥奪された方がいいんじゃないかってくらい稚拙な卒業論文を提出した。
友達は外国語で卒論を書いていたり、優秀な論文に選ばれたりしていた。
就職活動においても、何も頑張らなかった。
これは怠惰というよりは大学卒業後すぐ就職の流れに疑問を持ってしまったことが要因だけど。
新卒カードの価値がどれだけ高いかを、わたしはドブに捨てた後に気づいた。
新卒で入社した会社がドブってわけではないんだけど。
捨て去ってしまった新卒カードはもうどうすることもできないので、
それならここから手に職をつけてのし上がったらいいじゃないの〜と考えた。
新卒で入社した会社を、1年と少しで退職した。
これには今のところ後悔してない。これは逃げではなく歩みを進めるための行動だからだと思う。
そんなこんなで、将来を考えたり、勉強したり、就活したり、自由気ままに過ごす無職が出来上がって1年以上が経つ。
この無職期間は今のわたしに必要な期間ではあったけれど、たぶんみんなが大学生のうちにしていたことを周回遅れで辿っていたように思う。
わたしはなぜ大学生のうちに将来を考えて勉強して就活しなかったんでしょうね。
というかみんなはなんで大学生のうちにそれをできたの。
こうしてわたしが過去のツケをどうにかしようとしている間に、
周りのみんなは昇進だの結婚だの出産だのしていた。
もう、一体、何が起きているんだ。
わたしが過去溜め込んでしまった夏休みの宿題を必死に片付けようとしているうちに、みんなはプールやお祭りなんかを楽しんで、気づいたら2学期も始まって楽しそうに通学している。
何言ってるのかわかんないけどこんな気分だ。
ゆっくり自分のペースで生きるのは悪いことじゃないと思う。
だけど、そのときそのときですべきことをやって着実に人生を積み上げていかないと、肉体ばかりが先に年老いていって、いつか取り返しのつかないことになってしまいそう。
夏休みの宿題を完了させないと2学期からの勉強についていけなくなるように、どうにか学年が上がるまでに遅れを取り戻さないといけないと厳しくなってくるように、
20代のうちにツケを完済して周りとの差を埋めないと、この先の人生どうにも巻き返しが効かなくなってくるんじゃないか。
女は特に、20代で人生の全てがそこにあるんかってくらいいろんなもの背負わされる気がする。
わたしも20代も半ばにさしかかり(まだ一応前半だけど!)、
子供特有の根拠のない万能感・無敵感が薄れてきて、
今までごまかしてきたいろいろが顕在化するようになってきてしまった。
その結果焦りが生まれてきたわけだけど、焦っていいことも特にないと思うので、次動き出せるまではきちんと休むのがかえって近道になると信じている。
たくさん道に迷ったり惰眠貪ったりしちゃったけど、
わたしはうさぎちゃんなんだから、ひとつずつ今すべきことに向き合えば、ぴょんぴょこ駆け足でみんなのところへ追いつけるはず!
わたしの夏休みの宿題は、この記事の投稿をもって提出完了……ではないのだけれど、
とりあえず8月最終日に滑り込めてよかったです。
つぎはもっとよゆうをもっていきたいと思いました。
おしまい