木曜感想 逆襲の無期限停止です
恐らくクワイエットゼロ関係の設定の詰めは高島 雄哉さん辺りがやっているとは思うのだが、植物の生存戦略がどうこうという話は本編内で回収できるのかすごく不安である。
そもそもだよ、何がどうなるのか分からんが「戦争を止める」構想や概念をTVアニメ残り9話でやれんのかって話ですわ。戦争シェアリング程度の話でも中々視聴者が概念把握するの困難なのに、更にここに来て植生エンジニアが考える平和論だろ? 想定視聴者の知識レベル読み間違えているとしか思えない(高島氏は東大物理学科卒)
まず戦争シェアリングだが、地球で何らかの対立構造を作り「地球上でアーシアン同士の紛争を起こし」その両者に武器を与えて武器商人が利益をシェアするって話だろう。朝鮮戦争やベトナム、アフガンを悪意を持って経済的にやるようなものか。
壮絶に頭が悪いンゴ
いやまぁ、この辺はガバい人達がガバガバな感じでガバいことしてるからしゃーないのだが、戦争とか紛争で人命が失われると「長期的には消費が鈍化する」し、金が回収できなくなりませんかというハナシである。朝鮮戦争やベトナムやアフガンはそれぞれの背後にある国家がケツ持ちして費用負担したから成立した訳で。
例えば今のウクライーナも武器はウクライーナにレンドリースという形で供与されている。金は後でえーから武器を貸して「とりあえず敵を何とかする」というクレイジー極まりない作戦であり、武器供与したウクライーナがロシアに負けたら金が取れない(貸し倒れ)のである。つまりレンドリースをやるって事は【ウクライーナが勝つまで助ける】と同義であり、アメリカとかは商売よりメンツというか(大変青臭い話だが)世界秩序の維持の為に金や武器をばら撒いているである。結果的にはその方が市場が大きくなりご商売も上手く行く。
で、だよ。
この話の表層だけ見ると実に死の商人っスなぁ……という話なんだが、第二次世界大戦時にソヴィエトはナチと戦い、アメリカから27億ドル相当の支援を受けた。で、ロシアになってからも借金返済は続き61年後に返済完了するのだが……
返したのは7億ドル分ぐらいである。
20億ドルぐらいは貸し倒れってーか、どっかに消えたのである。イギリスにもレンドリースしてるが、確か1ドル分当たり10セントぐらいに借金まけてもらってたたはずだ。西側諸国割引であろうか。
武器商人が儲けた分は武器商人が所属する国家が持ち出ししてんだよ。国家という巨大な利権構造とアメリカというマネーパワーの権化が存在するから武器商人が儲かった訳で、国家が存在しないならこんな馬鹿な事は出来ん。企業国家だかという設定が出て来るなら軍需でウハウハは成立せんと思うやで。ていうか、軍需産業が儲かるなら我が国もしこたま買ったF-15というアホほど高額でお強い飛行機生産してたマクドネル・ダグラス社がボーイング社に吸収合併されるわきゃー無いのである!
戦闘機作るよりジャンボとかの航空機作る方が儲かるんやで。軍用機(まぁ、戦車とかも)買えるのは国家とか政府だけだし、民主主義国家では「防衛に必要だから(切実)」と言っても左派の愉快な方々が「軍事費より給食無償にして学校にクーラー付けろ!」とかゆーのである。これにより自衛隊では隊員宿舎のトイレットペーパーも予算で買えなくなり、某レーダー部隊では隊員が私費でサーバー立てて運用するなどの涙ぐましい努力が……
とりあえず軍需産業が儲かるとか夢見てる奴は国会中継見たり、日本各地で開催される基地祭でも見に行って下さい。現在日本の空を守ってるF-15って初飛行1972年で、今年7月で初飛行から51年になります。51年前ってーと、車ならこんなやで?
F-35の調達にぎゃーぎゃー喚く奴は自家用車レオーネにする刑に処すべきである。この頃の車だとパワステも無く窓もハンドル回してキコキコする奴だと思うし、カーナビ付ける場所もCDやDVD入れるスロットも無く、高確率でマニュアル車だ。
と、この様に……企業国家が悪の組織で戦争利権でウハウハなんてのは超大昔の大衆小説における国際謀略モノ並みに時代遅れな設定であり、わーくにの場合軍需産業の最大の敵は中共とかロシアではなく頭の悪い左派である。あと大蔵省とか。
この様に、水星の魔女の中核社会設定は大体50年ぐらい時代遅れで、この認識のまま宇宙開発してんだから中々に香ばしい事になっている。この古い価値観の中から出て来る「植生エンジニアが考えた世界平和に至る道」みたいな基礎構想……
私には嫌な予感しかない
多分水星の魔女の制作スタッフは誰1人として「妖星伝」とか読んでいないのであろう。
大体世間の皆様は緩やかな丘を一色に染め上げる花咲き誇る草原見ると「平和だにゃー」とか思うのであろうが、これってある特定の植物が群生により他の草花を駆逐して「占領してる」風景だぞ。ある意味ファシズム万歳状態。タンポポさんは駆逐されてしもたんや……
家に僅かな庭でもあれば体験できるが、兎角植物は強くてしつこい。ドクダミとかゴキブリよりしつこいってか、あいつら根っこが僅かでも残ってたら再生しおる。当に不死の軍団であり、我々人類は奴らとガチで戦い続ける宿命を負っている。我が家の庭が竹や笹に侵食された時はほんと毎年その対策に苦慮したものである。ワシ一回本気で枯葉剤撒こうか悩んだことがある(庭木もダメにするから思い止まったが。飼い犬への影響も怖いし)
妖星伝という伝奇作品において、補陀落という名の星から来た異星人は花咲き誇る野を見て「おぞましい」という。その風景は過当な生存競争がある事を意味しており、この星の全ての生命は他者の命を犠牲にして生きている……命のインフレーションが発生していると見抜くのだ。その過当競争の結果を美しいと見る地球(補陀落星人は地球を奈落……地獄と呼ぶ)の生き物はおかしいと、おぞましいとまで考える。
植物の生存戦略を端的に申せば、寡占による生存リソース奪取である。増えて満ちて自分の種のみを繁栄させる。多様性保持の観点から白百合さんは保全するとか、竹さんはいい奴なので保護するとか全く無いのである。自分たちに都合の良い環境は自分たちの種で埋め尽くす。環境の悪い場所も突然変異や自然選択により対応して埋め尽くす。適者生存、適さない奴は死に絶えよ……まぁこんな感じで敵は滅びよ慈悲は無い、なのである。
最終的には極相林という、そのエリアに最も適したほぼ単一の樹木とその樹木と共生可能な草木のみで構成された林が出来る。まぁこれも億年単位の生存環境変化により変遷して行くのだが、百年千年単位だとこんな感じだ。
で。
水星の魔女世界だと、人間は宇宙生活に適していない。だからガンドが必要だって言うのがヴァナディース及びカルド・ナボ氏の主張である。これに対して植生エンジニア(ノートレット)的に考えると「適するように品種改良するか、適した場所(地球)で繁殖したらえーやない?」となる。つまり生体細胞が宇宙では遺伝子変異を起こしやすいのが問題なんで、生体細胞を使わない生命体になんなさいな、みたいな。
生命のありようを変えれば必要リソースも異なるから「リソースの奪い合いは発生しない」
棲み分けできるよっ☆
何だこの邪悪(苦笑)
ミオリネのカーちゃんがものすごーくマッドサイエンティストに見えるのは何故なんだぜ? 美味いトマト食い過ぎてグルタミン酸で脳やられてない? 大丈夫?
この世界、マッドサイエンティストしか存在しない時空なのかしら。
すると話の筋はこーか?
「デリングはノートレットの頭おかしい計画──涅槃寂静で宇宙側人類全員西方浄土移住を決意する。ミオリネはプロスペラ仮面の高度な思考誘導wによりデータストームの向こう側行ってノートレットや「エアリアルの中の人」に出会い
どーせ死んだらこっち来るんだし、急がなくても良くね?
と言う結論に至る。
所がダブスタクソ親父は平和の為じゃー堪えてくれーとシュバルゼッテとかのクワイエットゼロで強制的に宇宙人類をデータストームの向こう側に送り込むガンダムを起動。その数数百!
その頃プロスペラ仮面はデータストームの向こう側のナディムに会って涙して、エリクトと思い込んでたエアリアルに
などと告げられて驚愕するなどした。ナディムも「え? これエリーじゃないよ」と絶妙のアシストをする。
その頃デリングはノートレットとミオリネに説教されていた。バカなんじゃないの? アホの子なの、と。
ここでアス高学生と地球から戻ったグエルとついてきちゃったオルコット、シャディクや夜明け団やらがワチャワチャと
1.ミオリネ(社長・嫁)を救い出すぞ!
2.なんか知らんがえらい事になっとる!
3.よく分からんが戦争シェアリングで利益確保が出来なくなる!
大体みんなよく分かって無いのだが(笑)、雰囲気で大暴れする(大河内シミュレーション)
なぁに、よく分からなくても大規模戦闘してラブラブ天驚拳したら感動的なエンディングになるんですよ!(それは流石にいかんと思うのだが、やりそうではある)
5000文字近い、だと……(びっくり)
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