オックスアース側の身になって考える(水星の魔女)
前の記事書いてて思ったんだが。
プロローグ時点でのガンダムの倫理問題解決って、単純にパーメットリンクレベルの上限を2までにしたら良かったんじゃね?(つまりリンクのOn/Offのみ制御)
パーメットリンクは深度により以下のアクションが可能だと設定されてる。
本来ガンドは義肢コントロール技術だからリンク3以上の機能はガンダム開発時に追加されたものだと思う。が、あの世界の現在(A.S.122)時点ではガンビットみたいなドローン兵器技術はメジャーではなく、ジェタークの最新型機ダリルバルデにテスト採用され、内緒で作られてたファラクトに採用されてる程度なんだわ。他の機体はライフルとかサーベル、偶にミサイルや砲使う程度。
ガンビットは見る限り凄い兵器だが、それは革新技術過ぎて「無くても別にMSとして兵器運用できる」程度のものなのよ。リンク2までで義肢のように自在に動けるMSではいかんかったのか?
実際、ルブリス・ウルとソーンはガンビット使って無いし、見た限りではアンチドート対策でしかリンク4使ってない。あの2機はリンク2までで運用する目的で開発されたモノを無理矢理リミッターカットしてリンク4でポックリ行かない様にするデバイス付けただけだろう。
アンチドートがリンク4で破れると知らん限りは4まで要らないし、プロローグ見る限りはルブリスの開発マネージャーであるナディムもアンチドート知らない臭い。
つまり、こうだ。
「水星の魔女 プロローグ」は、ガンダムのパーメットリンクを「2までに制限」してしまえば話自体が成り立たなくなる。
わぁ、困ったな(棒)
勿論優秀な脚本家であろう大河内氏はプロローグ段階でパーメットリンク4まで開発するカルド博士の動機ぐらいは考えているだろうし、それを強行しようとした以上「カルド博士はリンク4以上を開発するメリットをあの時点で理解していた」という筋でプロットを組んでいるのだろう。
で、ここまでを前提としてオックスアース社の視点で考えてみる。
元々はヴァナディースがBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)であるガンドを開発したの見て、「これならMSを思考制御できないかな?」と考えたのであろう。この辺はよく分かる。
が、資金提供してMS開発してみたら、ミサイルの思考制御やパイロットが死ぬ急加速運動モードを追加して来たと。
要らんやろ、そんなん!
ヴァナディースが善人である為にはガンビットミサイルやリンク4技術はオックスアース側の発案でなければならないが、それが出来そうか否かはガンドの達人であるヴァナディース側が判断する事だ。
「無理っス、死ぬっス」
で終わる話ではないのか。死んでも良いからやれって言われたらカテドラルに直訴したらいい。
……おや?
カルド博士は何かの大望を持ってパーメットリンク4までの技術開発を行い、「それをやる為に」予算獲得の手段としてガンドアームを開発し、凄い武器だぜやったーと「オックスアース社をその気にさせて」開発費を調達した。
で、それでお出ししたルブリスとかのモデルは「リンク2リミッター掛ければ良かったのに」リミッター無いもんだから、死中に活を求める感じで深リンクする奴続出。大騒ぎになった訳だ。この惨事を実はカルド博士は予期していたのでは無いか?
つまり、カルド博士はガンドの軍事利用には反対の立場だが、研究開発費用の為にガンダムという呪いの技術にした。ガンダムは魅力的だが、使えば死ぬ。するとガンダムは社会的に抹殺され、パーメットリンク4以降の【研究成果】だけが残るという寸法だ。その研究成果ってのが
つまり、後の
これぞ、カルド博士がガンダムという呪いに頭のてっぺんまでヒタヒタに浸り、色々やらかした輝くガンドの未来へ続くマイルストーン、「ガンドロイドエアリアル」って話では無いのかなと。
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