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ガッツさん

そういや買ったのに開封すらしてなかったねと「オーロラモデル」のベルセルク「ガッツ」を開けてみた。

凄く出来が良さそうに見えるだろ? 実際オーロラモデルは出来はいいんだ。そして「とある理由」が開封を遅らせた原因である。

開封してポン。熟達のフィギュアペインターなら気付くだろうが、訳わからん人もいるだろうから解説する。

オーロラモデルは縮小モデルに余りデフォルメ入れないのだ……その結果として凹凸が少なめで「色塗らないと映えない」という致命的問題が、ネ……

シタデルやミスリル、グレナディアなどの「古参ウォーゲームミニチュアメーカー」はミニチュア化する時にデフォルメを入れる。頭身普通じゃん!と思うかも知れないが、いわゆるSDじゃなくて「段差とかそーゆーとこ」をオーバーに描写するの。こうする事で「色を塗らなくともある程度見栄えがする」し、なんならクリアブラック(スモーク)とかペタペタしてウォッシングしただけで陰影強調されて見栄えが増すんだわ。

が、オーロラモデルのは「塗り」が前提だ。日本の漫画キャラは顔平坦(彫りが浅い)のよ。オーバーな段差も無く「塗り分けないとなんかよー分からん」のである。まぁ、余りアレンジして「ミニチュアモデルとして見栄えがする」様にしてしまうと版権申請通らなかったり、著者修正されてまうのかもしらん。

ウォーハンマーなどのフィギュアは、割と「段差できっちり塗り分けして、ドライブラシやウォッシングすると比較的簡単に見事な出来になる」つーか、塗装技法の簡易化を目的とした造型なんですわ。
過去に同社の女性自衛官塗って見たことがあるが……

まーね

ワイでもこの辺まではイケる。服はドライブラシやウォッシングチョー楽しかった。わーい(⌒▽⌒)

問題は顔ですよ。特に眼。
人形は顔が命ですといいますな。このサイズの顔塗装は「命を削る」

まさにこんな感じ。白目を入れる、はみ出すが肝心なとこだけ残して肌色塗る、黒目入れる、修正する、修正する(任意回数)

→諦めて塗料を落としてやり直し(満足できるまで繰り返す)

黒目が上手く出来たら顔の陰影付けに進めるが、進める未来が全く見えない。

しかもこの女性1/35で、ガッツはひと回り小さい1/48。しかもオーロラモデル製品は段差が少なくて「ほぼフリーハンドで顔を描き込む」という難業が待ち構えている。

そりゃー3年も手付かずになるわ。

オーロラモデル製品をワンフェスで買った時、原型師の方に「塗ってくださいよぉー」とか言われた訳だが、超絶技巧を持つ彼はこのフィギュアを綺麗に塗り分ける事が一般人にはどれだけ困難か分かってないよーな気もする。ウォーハンマーのSFマリンコやオークじゃねぇんだ、これを可愛く塗るとか正気の沙汰ではないぞ。

まぁ、ガッツは可愛く無くてもいーかってのと、ウラケン死んでもーたから鎮魂も兼ねて、な。アニマルハウスの頃から見てたんだが(当時はたがみよしひさの「ファイター」目当てだったなぁ。初期の伯爵エピソード見て「なんやこのキモい漫画は!」って衝撃受けた記憶がある。

さぁ、洗うか。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!