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思い出した

例のアップルのあれ。

コンピュータ上で「消す」という行為がどんなもんか判れば事故の内容がよりよく分かるって感じっスね。

基本、コンピュータではデータを消去扱いする際にインデックス(索引)から削除するだけで記録媒体上のデジタルデータは消さない。だもんで、中古のHDDなどを販売する為にはデータを抹消する為にゼロフィルフォーマットなどを行う訳さ。

ゼロフィルフォーマット
記録媒体の全てのデータ領域にゼロを書き込む。凄く時間が掛かるがデータは消える。

その他、RAID5とか組んどいて販売台数を制限するなんてやり方もある。RAID5は簡単に説明するとn台のHDDでアレイってグループを組み、中の一台が破損しても残りの(n-1)台から破損したHDDの情報復旧させるデータが取り出せるので一気に2台とか破損しなきゃデータは壊れない……ってシステムなんだが、逆に言うとこのアレイから2台が失われたらデータは復旧不能な訳だ。残るHDDには復号方法が不明なデータしか書き込まれていない。

んでね。
銀行とかのデータベースがこういうRAID構成されてて、銀行は金持ちだし扱うデータが超重要なんで定期的にアレイを新調して機器更新するのさ。壊れても良いRAID(壊れる事を見越してシステムが動き続ける様に構築されてる)だけど、そりゃあまぁ壊れないほうが良い。
で、平均故障間隔の半分くらいで交換するらしいのだが、まだ動くしチョー高額でイカしたHDDだから勿体無いよね……
という事で、偶にジャンク屋にそれらのHDDが並ぶ訳だ。RAID構築してた奴だからゼロフィルフォーマットとかしないで済んでちょーラッキー

の、筈なのだがっ!

そこでワイが買い求めたクソデカ超性能の5インチフルハイトのHDDをですね、ウチのコンピュータに取り付けたのよ。

謎のExcelデータがいくつかありました。

……RAID組む時はHDD壊れた時用の予備HDDも納入するである。このHDDは破損が発生するまで倉庫で眠りにつくのだが……恐らく社内SEとかがHDD容量とか足りなくなって、彼らの仕事のファイルサーバー用に予備HDDをRAID組まずに組み込んで、勝手に使っていたのだろう。で、上からHDD入れ替えすっから予備HDDも業者に出して処分するやで言われて、勝手に使ってたHDDも取り外して捨てたに違いない。ゼロフィルフォーマットなどもせずに。

色々なセキュリティー組んでも、結局中の人のリテラシーとかアレコレでセキュリティーはダメになるんよね。これが露見すると破棄する契約なのに横流ししてお小遣い貰った人や、迂闊な銀行社内の人、破棄を請け負った業者などなど芋蔓式で人生が拙い方向に急旋回しそうな人が出るから、若い僕は仕方なくめんどくさいゼロフィルフォーマットなどするのであった。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!