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ガンド天狗における裏設定

まぁ、書いても理解されない気がしたので裏設定として雑に隠した話を。

1.パーメットについて

いくらなんでも「新元素」はダイナミックにバカなので「既存元素に新発見された独立線形パラメータがついたもの」と解釈してる。酸素でも水素でもアルゴンでも既存元素にパーメットという独立線形パラメータを付与したものがパーメットで、良質のパーメットは一原子が持つパーメット価が高い。作中の「現代」ではパーメット科学黎明期だから十分にパーメットが解析されていない……フロギストン(酸素未発見時に仮定された燃素という物質)みたいな物なのだ。
で、パーメット価というのはそれがどれだけ複雑な(我々が認知していない)次元構造を持つかに起因して強度が決まる。
ガンド天狗話中では後にエアリアルとなるルブリスと先行量産型ルブリス2機が自我を持つが、これはハードウェアの複雑さと「水星で採掘されるパーメットがパーメット価が高い」という2種類の要素が絡んでいる。建造段階で水星パーメットを使わないと自我は発生しない。これが発覚した為にカーギルは水星でのパーメット発掘権を買収して独占した。後々彼らは気付かれぬように水星のパーメット資源から自我を持つガンダムやガンドロイドを作るだろう。なんとなれば水星圏みたいな過酷な環境ほどガンドロイドの方が適性高いし、エリーゼ(元エアリアル)とダリルバルデの結婚などにより多様性を獲得したガンドロイド自我は、圧倒的な演算性能を持ち「情報分析官」に最適だからだ。

2.本作における自我のある場所

人類に限らず、脳はパーメット時空に多次元構造物を構築する。これが自我とか魂と呼ばれるもので攻殻機動隊で言うゴーストだ。双子に偶にある共感とかも、一つの受精卵から分離した脳がパーメット時空では繋がりを維持してるとかその辺が原因である。
で、人類はそこまでパーメットや自我の存在に気付く前からパーメットを活用して、作中世界の20年後ぐらいにパーメットと精神の関係性に気付くという想定。パーメットを用いて脳にアクセスしたりしている内にパーメット時空とかパーメットの作る多次元構造に気付くと。
脳はそれぞれの生命体の主観における「原点」であり、この原点は唯一パーメット時空と接する点である。
で、高度に発展したパーメットプローブが開発されると、生命体は微弱なパーメットを体内に有している事が分かる。何故パーメットが地球上で算出しないか──生命体が分散してパーメットを所持しているからだ。逆にいうとパーメットは生命が存在し得ない場所に大量に埋蔵されていて、水星のパーメットが良質なのは生命体にとって過酷すぎるから。
また、惑星や星系が保有するパーメットは緩やかな「星の意思」を形成する。星が持つ情報系は自我を有するに十分な複雑さを持つからである。(実は地球もマントル層まで掘れば……採算合わないけど)

3.本作世界の近未来

水星はパーメット価の高いパーメット採掘出来るという事で、余り目立たないぐらいの速度で復興する。スレッタが40代に入るか入らないかぐらいで学校も(金星の学校の分校規模だが)再建されるし、スレッタもそれに尽力する。それより先にスレッタは水星にガンダム教習所を作るだろう。MSを使った鉱山レスキューの訓練施設で「間違いなくスレッタはこの分野の第一人者」であるし、水星で通用しない奴は他でも通用しないのだ。サラッと流されてるがゆりかごの星で描写されてるミッションはアホほど難易度高そうである。
作中時間から5年後ぐらいには水星にカーギルが開発してる水産資源養殖プラントが完成するし、表向き「太陽の莫大なエネルギー資源をどーたら」みたいな理屈付けてカーギルからエージェントが多数入植するのである。パーメット流通を監視する為である。(水産資源養殖プラントは今実在のカーギルが研究中なんよ)
10〜15年ぐらいで水星圏と金星圏は「内惑星連合」を樹立して、金星は都市圏・水星は産業圏としてなんかいい具合に発展して行く。

で、割と深めに考察したらグノーシス派とか集団意識、色々面白そうなネタを扱えそうな気がしてきた。案外水星の魔女起点でアドステラの話を広く展開できるのではないか。


おまけ

Cargill Websiteより

作中にカーギル出した理由は上記の言葉を見たからである。紛争シェアリングとか冷戦構造構築などを悪玉にする以上、上記の様な思想を持つ「みんなで成功しようよ!」という組織を対立軸に置くのは当たり前。まぁ、商人が敵対とか喜ばんだろうと思ってたら堂々と理念として掲げてたわ。

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