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ガンプラとカメラのハナシ

もうね(涙)

知識はあなたを強くする。そして無知は人類の敵である。だのにガンプラ界隈は衆愚化計画が進んでてバカばっかりだ!

という訳でガンプラ写真を「歪みが少なく、スマホで撮影する」話をする。知識は要らない結果だけ欲しいって奴は以下の項目熟読して「その通りにやれ」

1.モデルを正確に直立させろ。正中線をまっすぐ立てろ。
2.カメラも基準面に対して垂直に立てて、レンズ中心を撮影対象の高さの半分に合わせろ。
3.シャッター切る時動いちゃうならタイマー撮影だ。
4.撮影対象を撮影可能範囲一杯に収めずに、上下左右に25%〜30%程度の余白を取って「撮影後にトリミング」せよ。

で、以下は「何故そうすると歪みが減るのか」という話を「可能な限り簡単に」説明する。これ読めば(そして理解できれば)広角レンズの歪みが何故出るかとその対処法が判るし、歪みの使い方や「レンズを効果的に使う」撮影が可能になる。少なくともスマホカメラだから歪み、一眼なら歪まないとかアホ丸出しの発言はしなくて済む。世の中「バカにされたい奴」というのは少数派だろうが、実際バカな発言繰り返してる低脳丸出しの人間は誰から見てもバカなのだ。バカにされたくなければバカを止めるにしくはなし。

1.スマホカメラは何故広角レンズ採用型が多いのか。

視野が広く、ピントを合わせやすいからだ。大体スマホのカメラというのは、カメラにあまり詳しくない素人が、慌てて懐から取り出してパシャリとシャッター切るものだ。よってオートフォーカスでも「迅速にピントが合う」べきであり、出来るだけ人間が見た視界と同じ範囲が撮影できた方が良い。

上記の人間の視野角の話を見れば判るが、人間が通常前方左右35度くらいの合計70度。知覚してる範囲は左右60度で合計120度ぐらい。知覚の外側である「見えてるが普段気にしてない」範囲が、先の120度の外側左右40度分ぐらいの範囲である。(とりあえず合計200度ぐらいは見えてはいる)

で、カメラの「標準レンズ」というのは人間が注視してる範囲を撮影する事を目的としており、これより広い範囲を撮影するものを「広角レンズ」と呼んでいる。このレンズはピントが合う範囲が奥行き方向に「深く」なる特性があるため、ある程度雑に「さっと取り出してシャッター切る」のに向くカメラだ。

まぁ、サッと取り出してシャッター切ると割と水平が出ずに補正かける必要があったりするんだが。普段見てる半径を切り取れるのも魅力だね。
広角レンズは「見ている風景」をサッと撮影するのに向く。集合写真や風景写真には良いレンズだ。そういう用途が多いからスマホには広角レンズが付いているのであろう。なんならApple辺りはユーザーが撮影したカメラ画像をビッグデータとして解析掛けて、1番皆がよく撮影してる絵を調べてるかもしらん。

2.広角レンズの弱点

ストロングポイントとウィークポイントは表裏一体。何かの部分で突出すると何か他に弱点が出るモンだ。それが今回の主題である「広角レンズでガンプラ撮影すると歪む」という話なんだけど……
広角レンズはその広い視野角を得るために、幾つものレンズ使って光を捻じ曲げている。それが結果として「遠くの物は小さく見えて、近くの物は大きく見える」を更に強化してしまうのだ。
この問題は、撮影対象が風景とかだとあまり目立たない。

広角レンズで撮影した東京のビル街。
歪み少なくなるよう撮影した

もちろん撮影の仕方もあるんだが……スマホを水平面に対して直角になるよう保持して撮影したら、撮影対象が十分遠くにある限りレンズによる歪みはあまり気にならなくなるのだ。
何故か? それが先の広角レンズの特性に関係してくる。

つまりですね。撮影対象となる個々の物体がスマホカメラの「面」に対して平行だと歪み減るの。物体に対してアングル(角度)が付くと、その物体とカメラの距離が「手前側と奥側で変わってしまう」
これが歪みの原因なんだわ。

まぁ、普通高層ビルなんかは水平面に対して垂直に立つ。だからビル街撮影する時はビルたちに対してスマホが平行になるよう「垂直に立てれば」歪みが減る。

これに対して巨大構造物をその足元から仰ぎ見て……つまり水平面に対して平行に近い角度で撮影すると、構造物の下の方はカメラに近いから大きく見えて、上方はカメラから遠いから「より小さく写る」実際に見えるよりパースが強くなる訳だ。このパースの強調が広角レンズの歪みって奴なんですな。

3.広角レンズを攻略しよう

で、こっから「広角レンズの使い方」の話になる。
詰まるところ広角レンズの歪みを殺すことは出来ないし、標準レンズやマクロレンズを使っても形の歪みは完璧には取り去れない。だって遠近感という物理的な?問題が根底にあるんだもん。対象までの距離が1mでも3kmでも3cmの物は3cmになる様撮影されるべきなんてのは実際無理だ。近くの物は大きく見えて、遠くの物は小さく見えるのは当たり前なの。物理法則はどーにもならん。

上記は可能な限り広角レンズの遠近感強調を抑制した「広角レンズで撮影したガンプラ」であるが、これでもやはりレンズに1番近い股間部と、末端に近い足先や肩の先は広角レンズにより遠近強調補正を受けている。が、かなり歪みは減ってるし、十分無視できる範疇に収まってる筈だ。

究極的にはレンズと「撮影物の距離【比】」が問題なんだから、それが均質化する様に撮影対象と距離を取る様にしたら良いのである。

先の写真はこんな感じで撮影してトリミングしてんだよね。今のスマホは画素数お化けだからむしろトリミングしないと通信帯域に優しくない(苦笑)

画像のサイズは同じ(つか、トリミングしても撮影時の画素数情報消えてないのな!)だが、容量は半分以下に低減してる(まぁ、圧縮かかってますし)

画素数アホほどデカいし、画素数をガッツリ使って精細な写真にしたい気持ちはよく分かるが、それやっと歪むんや。
引いて撮影して極力遠近感強調を抑制してアウトラインを魅せる……なら、引きで撮影してトリミングだよ。比較してみよう。

左側が引いて撮影してトリミングしたもの。右側が出来る限り寄って撮影したもの。動かす際に多少ポーズ変わったかもだが、基本は同じポーズでカメラレンズ位置(高さ)もほぼ同じ。右側が少し色調変なのは浴室の光源が撮影位置により「モデルとの相対位置が変化して」逆光気味になったからだ。

左側の写真の方が歪みは少ない。左側と比較して見ると、右側は肩がデカく見えるし足先もデカい。カメラレンズとモデルの各部までの距離比がかなり違って来ているので「広角レンズがその特性をフルに発揮して」遠近強調をしたのである。

このモデルは素立ちで真っ直ぐ立っているからまだ良いが、極端に腰を突き出して顔は負け犬の様に下を向いた「いつもの小便小僧ポーズ」で、カメラが寄ると、更に腰部が巨大に見えて身体末端部が歪んで写るぞ。

だからね、ガンプラ撮影する時は「寄らずに撮影してトリミングした全体写真」と、バストアップとかの「パースは強調されるが細部確認出来る写真」のコンビネーションが良いと思うのよ。

こんなんどないだ?

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!