詰めろよ!文字を!

カクヨムから転載(自分の文章ダヨ☆)

なんかさっき読んだ作品が雰囲気良いのに世に蔓延するくだらん技法で超台無しになってるのを見て、おじさんは全面対決しねーともーこれはどーしょーもねーな……と思い腰を上げることにした。本来こんなのは義務教育段階で学校が教える事であり、なんでおじさんが「ものかき」相手にこんな話をしなけりゃならんのか理解に苦しむ次第である。諸君は文章の段落乃至はパラグラフと言う概念を知らんのか? 

行頭下げと言う文章作成上の約束事は、文章を構成する幾つかの意味の塊……例えばある短編物語で起承転結の4シーンであるとか、一つのシーンが終わって場面が転換する……この切り替わりを示す記号であって、普通は切り替わらないとか「一つの状況を複数の文章で表現する時」には同じ意味の中の文章なのだから改行をしないのが普通なの! ワンシーンを一文で表現していくのは散文自由詩とかであって、ポッコンポッコン改行して複数文章による文塊……文節を構成できないのは国語及び作文能力の致命的な欠陥である。一文字下げする前に文字を綴る訓練をせよ。文章というのは「幾つかの文を集めてまとめたもの」であって、1〜2文で段落一つとか改行とか「凡そ文章とは言えない」物である。昨今の文芸とやらではそんないー加減な文字列印刷したモン本屋の軒先に並べてるんだから始末に負えない。小学一年生の日記じゃ無いんだから「昨日ぼくはりんごを食べました」で改行すんなや……皆が文章だと思い込んでるものはまとまりのないフワフワとした文字列が意味の無い改行でタンポポの綿毛の様に空を舞う「磨かれざるポエム」であって文章では無い。

その改行てんこ盛りの文章が詩人の渾身の磨きが入った文字列なら八文字二十四文字毎に改行して空白行挟んだ物でもいいよ。連中の磨きは半端ねーからな。しかし……しかしだ! 本来連ねるべき表現を意味も意図も思想も無くバッチバチ切り刻んで改行しまくり行頭下げだきゃーマメにやる。行頭下げ学んだ小学2年生かっ! その紙ばっか消費してインクが余り使用されない本棚で場所だきゃー取るクソ文章を今すぐ辞めれ。そういう文しか読めない残念な奴はほっときなさい! 絵本でも読んでろっ!(三匹のヤギのガラガラドンとかおすすめ。というかみんな童話作家目指したらどうか)

例えば、短文が続く小編で文頭下げしたら頭が凸凹してみてくれが悪い……そういう理由で行頭下げしないのはアリだ。実際論じる内容、表現する内容によっては短文連続はあり得る。だから可読性や体裁重視で「改行はするが行頭は下げず、文塊や文節、パラグラフの転換を空白行で示す」というのはweb界隈では良く知られた手法である。て言うか詩とかだと改行行頭下げ規則から外れるのはこの辺が理由だ。HTMLでは段落をPタグで括るのだが、もちろんこれはparagraphの略であるのは言うまでもない。そして空白行挿入も段落行頭下げも同じ「パラグラフ」の開始を意味する符号であるので、両方併用を多用するのは重言に似た規則知らずであり、感心できない。どっちかにして欲しい。(但し、段落を階層化するなどの意図がある場合には併用もアリかとは思う)

近代文学というか「近代文章記述の基礎」が一文一意のみならず、1パラグラフで内容/主題をまとめて「パラグラフを変える時は内容が変わる時である」という了解の元に成立してる事をなんでみんな知らないのか。学校で寝てたのか? もしもあなたの文章で一段落50〜70文字程度の状況が続くのであれば、圧倒的にあなたの文章には描写力が欠けている。描写力が欠けていないのに一段落が100文字にも満たない場合、恐らくその文章は不要な改行を入れ過ぎている。パラグラフを意味の塊として捉えていない証左であり、あなたの雑な思考や文章に対する理解不足が招いたものだ。どちらにせよ文筆でなんかしようと考えるレベル未満である。文章は商売道具であり商品なんだからもっと大切に扱って欲しい。あと行頭下げしか気にしないマンは一回●んで女神様にまともな文章能力付けてもらってから異世界で文章を書け。規則の意味も理解せず鸚鵡の様に同じ語を繰り返すだけのお節介はやめて頂きたい。端的に申し上げてバカがバカを晒している様を目に入れたく無いのだ。

あと、本稿で初めて「一文一意」という言葉を知ったor概念の存在を知った方は本気でヤバい。インターネット上でライティング講座とか沢山読めるから参照して欲しい。そんなんじゃ業務報告書とか改善提案書、新商品企画書とか書けねーべ……割と本気で皆さんが如何様にして社会生活を営んでるのか不安になる。

兎にも角にもこんなに「シーケンシャルで読めない」文章が溢れかえって居るのは何事か。段落無視のぶつ切り文は海外サイトの英文などでは見られない不思議な文化である。念の為確認した所、読売新聞の社説……つまり読売新聞の顔とも言うべき文章でも2〜3の文を繋げただけで改行&行頭下げをしており、語学力の低下がいかに深刻か窺わせる事態となっている。2019年11月10日、読売新聞10面の投書欄では「まずは日本語しっかり」と打たれた喫茶店経営64歳の投書とブラジル出身石川県国際交流員30歳の投書が並んでいるが、ブラジル人のルーカスさんの文章の方がこなれており、64歳日本人の文章がぶつ切りなのは何の冗談なのだろうか。しかも「まずは日本語しっかり」……笑えぬ冗談だ。

先の読売新聞11面は文化欄だが、左側「よみうり堂」と言うコラムは作家の上田岳弘氏の小文だが、明らかに読売新聞記者の手による文章より段落文字数が多いのが見て取れる……読売新聞の記者の文筆能力が低すぎるのだ。この駄文書きに過ぎない四十路男(しかも本来理系だ!)でも分かる程に文章が拙い。なんで全紙的にDo! コンポ(昔読売新聞にあった中高生向けページ)みたいになってんだ? 二文で一文節作れみたいな内規でもあるんかいな……

関連:

https://note.mu/purefighter00/n/n60989110200f 


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