今年は3作までだから

ラストはこれか。

多分9割実話になる。果たしてそれは創作なのか。

話は少し前に遡るのだが、馬頭観音地蔵とか六臂の地蔵が何故かウチの近くではイングレスのポータルとして登録されまくっていた。

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六臂の地蔵扱いされてるこれ、庚申講の青面金剛像だぞ。お前らお地蔵さん見たこと無いんか、どこに六臂で武器構えた地蔵菩薩がいるのかと。

日本国内では、一応統計上の数字としては仏教徒が最大派閥の筈である。神道も実は「統計上は」人数多いがあれ「当該地域の住民は皆氏子とかなんで実質信者」カウントしてるからアテにならぬ。

正直仏教界はこの事態を重く見て少しアクションした方が良いと思うのだが、なかなか上手くいかないよね。

そんな中、うちの近くのお寺にアラシ隊員……ではなく、毒蝮三太夫が来たのである。そしてお寺の実質運営者である副住職に「折角のいいお寺なんだから、地域住民ともっと交流しないと!」とハッパかけられて、意識高い高ーい坊主にクラスチェンジしたのである。

で、寺でイベントやる様になり、ガチャガチャも導入して透明プラ板御仏キーホルダーなどを子供達に配布したりしているのだ。

んで、実際ガチャガチャに入るサイズの仏像をエポパテで作って提供しようかとガチで考えている。

アホな大人を教育するのは難しい。橋をポータル登録する際に、橋に書かれてた「川の名前」でやるぐらいの慮外のアホだ。何故こんなんがポータル審査で通るのか。審査してる奴も阿呆か。

やるなら子供だ。子供の頃から英才教育をせねばならぬ。幸い副住職は坊主であるので六地蔵とか青面金剛、釈迦や如来や菩薩の話ぐらいは出来るだろう。なんなら当地の歴史や庚申講にまつわる道教の話は私がしても良い。

で、ここに独自研究が入って来る。

このお寺さん「真言宗智山派」で、歓喜院かんきいんという名前だ。
実は埼玉にはもう一つ同じ漢字で歓喜院かんぎいんという寺がある。熊谷の方ではかなり有名らしく、歓喜院ではなく「聖天様」と呼ばれて尊崇を集めてる様だ。

で、こちらの歓喜院かんぎいんのご本尊が歓喜天……頭が象である事で有名なガネーシャさんなのである。

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ギャグテイストの由来を持つ割に、ガネーシャ(歓喜天)の功徳は割と強い。

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仏教では「欲に塗れた凡俗どもにお経聞かせても身に付かん。一回欲を満たしてやりしかる後に仏教を……」という事で現世利益を与える神格であるとされる。
が、仏様と言えば大日如来みたいなイメージがある民草にいきなりさとちゃんじみたパオン様を見せられてもかなり困るので、歓喜天は割と秘仏扱いされて公開されてない。

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また、歓喜天と似た文字列で歓喜仏というのがあるが……

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こんな像容なんね。伝来過程で話が混じったのか、象頭の男神・女神が「抱擁してる」歓喜天像もあるのだとか。
で、ウチの近所の歓喜院かんきいんの本尊は十一面観音である。ああ良かった、パオン様じゃ無いんだねと思うなら甘い。実は歓喜天像の男女抱き合わせの女神側は、十一面観音さんが化けた姿だと言われており、一般的には歓喜天像は見せずに一般大衆は十一面観音様を拝むってのがあるんよ。

私の予測では、このお寺の御本尊は十一面観音(と抱き合う歓喜天)の像なんではないか。


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