第4話短観
チュチュ回ですな。
この回の展開に不満がある子の意図がこの海のリハクに(以下略)
えー。
出たとこ勝負でプロット組まずに話を書いてると分からんかったり、出たとこ勝負のお話好きな人には分からんかもだが……普通真面目に作劇する人はプロットを組んで作品要素を「読者が納得できる様に」配置するんですわ。
既にスレッタは地球寮に所属する事が決定されており、その場合……
狂犬チュチュ
をどげんかしないといかんのですわ。いやぁ、不意打ち気味とはいえ「正面からの火の玉ストレート」で意識刈るとかスゲェなコイツ。土佐犬か(普通は素人のストレートでは意識刈れない。顎に当てて脳揺らさなきゃ)
で、このチュチュのとんでもない闘争本能がどこから来て、アーシアン達が何故スペーシアンであるスレッタを受容するかって「過程の叙述」が本話なんですなぁ。
キーはここ。
チュチュもスレッタも地元の家族や仲間に「期待されて」学園にいる。
MSの操縦技術は卓越してても、その他の脇を責められる。イジメに遭う。泣かされる……スレッタヌキはスペーシアンにカテゴライズされるが、実質的にチュチュと同類なのである。それをチュチュに伝える為には追試中に泣かねばならず、追試でチュチュと同じ嫌がらせを受けねばならなかった。
スペーシアンやアーシアンというカテゴライズではなく、嫌な連中と「抑圧され、抵抗する人」という線引き。それ故に受容され仲間になる……
何で弱音を吐くのかとか、プロット意識して話の展開考えたら「当たり前」なんですわ。キャラや舞台や設定を考えたらこうならざるを得ないとしか言いようがない。これが不自然に見えるとか嫌で見たくないとか……普段どんなゆるふわ物語を摂取しているのか。残念でならぬ。
一部「なろうではあるまいか」と評される事もある本作だが、ちゃんとキャラ立てて「心情の変化の過程」を丁寧に書いた良質のジュブナイルだと思いますよ。むしろ今まで割とご都合主義で「偶然に頼り過ぎた」作劇だったの微調整して来てる(所謂3話切りとかの対策かねぇ?)
で、1話単位での起承転結としてはスレッタがチュチュに受容される過程の話で、中長期的スパンでは「エランの王子様ポジ進展具合」「ミオリネの生活能力残念系天才の提示(まぁ、寮に入る理由でもある)」「グエルツンデレ化」などが散りばめられてますね。プロ脚本家の作品なんで当たり前ですが、上手くまとめてるなぁ感がありました。
方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!