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パルプスリンガーと目されていた

ので、先人に倣い胡乱な話…と見せかけつつ、パルプ日本ガチンコtechnologyばなしを掲載せんとすなり。

5Vsbくんのぼうけん

5Vsb君はPC国辺境の「PS大公国」の長子であり、眠りに包まれたPC国を憂う勇者である。

その日、5Vsb君は領国を出てあての無い旅をしていた。そこに突如現れるモンスター「MOSFETx2」。5Vsb君は伝家の宝刀5V直流電流を振りかざしてモンスターを撃退。モンスターを倒して5Vsb君はレベルが上がった! 5Vdualに名前が変わった! 分身の術を覚えた!

モンスターの増加……一体何がと悩む彼の前に更なるモンスターが! また「MOSFET」だ! 5Vdual君は分身し、宝刀5V直流電流を突き立てた!

これでめだまはでんがくざし!

5Vdual君はまたもモンスターを倒して経験を得た。名前が3Vdualに変わった! 伝家の宝刀は少し刃こぼれして3V直流電流になった!

これはおかしい! 3Vdual君は二手に分かれて捜索することにした。そうだ、近くの町であるICHで落ち合おう!

片方の3Vdual君は更に町に向かう旅路でモンスター「レジスタ」を発見。これを倒して-RSMRSTと言う名前になった。この名はレジュームと言う今の停滞の時代の夜明けをもたらす勇者の名前であると云う。

ICHの町に入った3Vdual君と-RSMRST君は町民に熱烈な歓待を受けた。
その名声は近隣の村にも鳴り響き、後に-S4_S5と言う名の勇士を町に呼び寄せる事になるのだが、それはまた別の話。

さっそく町の識者が集まり、PC国に光を呼び戻すためにはどうするべきかと言う会議が持たれた。問題となるのはSuperIO街であるという。
この町は酷く入り組んだ構造をしており、然るべき門から入って然るべき門から出なければ、とたんに旅人は方向感覚を失ってしまうのだ。

まず、ICH町からSuperIO街の102番目の門に向かって早馬「-SLP_S3」が放たれた。この馬がスタンバイと呼ばれるACPIの呪いを打ち破る最初の知らせになると予言の書に書かれている。

「予言の書に記載された準備は整った! 『ゆーざー』よ、パワーボタンを押すんだ!」

高らかに3Vdual君が宣言すると、それまで大量の電流が流れていたSuperIO街の103番目の門(水門)の水位が一気にゼロになった!
それに呼応して107番目の門……これは彼の祖国であるPS大公国につながっている……を-PS_ONと言う名のゴーレムが走り抜ける!
「いけ! 今こそ国に光を取り戻すとき!」

3Vdual君はSuperIO国の126番目の門の前に立ち、愛馬PWOKを待ち受ける!

「……光だ」
「光よ!」
「目覚めのときがきたのぢゃ!」

遠くPS大公国から戦士たちが世界へと走った。
VCCが、VCC3が、VCC12が、GNDが、よぼよぼのじーさん-5VはISAデバイスがいないのでしょんぼりした!
遠くVRM領にはATX12Vの道からV12が駆けつけていた! 

そして遠くPS大公国から白馬PWOKがやってきた。
3Vdual君はそれに飛び乗ると、126番目の門からSuperIO国に飛び込み、63番目の門から飛び出した! 今の彼の名は予言の書に記された偉大な勇者PWOK1である。
「SuperIO街の諸君よ! 今こそ王女Vcore、そして偉大なる王DDR18を永久の眠りから呼び覚まし、BIOS姫をPOSTさせるのだ!」

こうしてPC国には光が戻った。
彼が王族の間を走り回り、BIOS姫と結ばれる物語は、また次の機会に話すとしよう。

……とまぁ、本業方面知識を変な風に生かして英雄譚を記載してみた。実はこれ、パソコンの電源ボタン押してもBIOS起動しない時の確認手順を模式化したもので、配線名やチップの配線番号はほんとーのチェックポイント。わしゃーこれを記憶して基板の初期チェックしてたやで。
一応Socket775基準で、nVIDIA ATi、X58系統とP5x系統では若干物語の筋書きが変わると言う事をお知らせしておきます。


方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!