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案外、イケる……?

こんなの書いたが

案外、イケんかこれ……

デリングは兵隊から何故かベネリットグループ総裁になっているのだが、これが純粋に軍事によるものかは大変に疑わしい。

いや、本来軍学であったランチェスターの法則などを経営に活かすとかは現実的にある話だが、そんなもん未来宇宙の大企業なら基本だろう。それでデリングが出世したというのは根拠として弱い。

だが、デリングの嫁がベネリットグループなんて目じゃない超巨大企業……穀物メジャーの裔で、その資金バックアップで地位を築いたとしたら、どうか?

食料やエネルギーは消費財であり、「常に消費されるもの」である。戦争でもなきゃ消費されない武器とは需要が段違いなのだ。宇宙まで人類が進出した暁にはその需要は天元突破するであろう。更に地球の荒廃という背景があれば、食糧生産は減衰して人は飢える……つまり穀物メジャーは高騰した市場価格を背景に莫大な利益を上げるだろう。(この辺が穀物メジャーが悪党扱いされる所以である)

例えばスペーシアンが地球に軍事侵攻したとする。ただでさえ軍備を地上に降ろすのに軌道エレベーターとかで金が掛かるのに、更に兵糧とか宇宙から降ろしてたら金がかかってしゃーない。
当然、現地の商社とかから買い付けだろう。(地球と全面戦争するっていうなら無理だけど)

ここでデリングがノートレットと知り合って、更にデリングと穀物メジャーとの接点が出来たとしたらどうだろう?
勿論、ご商売の関係があるから「農地は攻撃すんな!」などの圧力もあるだろうし、その要請に応えた場合のリベートもある。つーか農業は割とガッツリ政治とも関わるし。

そして、ミオリネの性格である。

元軍人でいかめしいデリングに刃向かうど根性。案外アレはノートレットが家の中ではデリングすら凌ぐ暴君で、それ見て育ったからあんなになったのではないか?
そして家族内の権力構造がカカァ天下になった理由がノートレットの家に起因する資産によるものだとしたら……

ノートレットが植生を研究していた学者で早世していることから、なんか病弱で儚いイメージを持たれる方も多いと思うが、学者がモヤシばかりというのは諸君の錯覚である。
研究室の中だけで完結するなら話は別だが、フィールドワークという野外に出て行かざるを得ない学者は身体も鍛えている。事実高校時代の恩師の1人は海洋生物学をやってた関係上、カヌーイングとダイビングをやっており、見かけは若い漁師であった。肩から背中にかけては日本アルプスの山々の様に隆起していた。
山野草が専門の顧問は引退間近だというのに現役男子高校生より山登りが早い。何故か速い。我々は仙人様と呼んでいた。標本採取ともなれば道なき山の斜面に踏み込むマタギみたいなじっちゃんだから仕方ないのである。

となれば、植生研究する様なノートレットは必要があれば剱岳でも登る山屋であろう。

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腹はきっとシックスバック。山ガールなんてゆるふわした生優しい物ではなく、山小屋で雑魚寝も辞さぬガチンコ系。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!