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いともたやすく行われるえげつない購買②

さて、高校生〜20代アタマでモロにY2K
お兄系ファッションの流れに乗ってしまった私。


それからしばらくしてプレミア厶ジーンズブームというやつがきたので、それにも乗っかってデニムに凝りだしました。


とりわけイタリアデニムがすごく肌にあったので、
なんだかんだDiesel、GAS、ENERGY、Replay、Dsquared2あたりの洗礼は強烈に受けつつ


とくにハマったのがNudie Jeans。


この頃同時に好んでいたのがChristophe DecarninのBalmain Hommeで、よく旅行で福岡や都内のロイフラなどセレクトショップを覗いてはヨダレを垂らしてたのですが


とにかくプロパーが高い。高すぎる。


金なし大学生には古着やヤフオクなどでコソコソ漁ってちまちま拾うのがやっと。


そのスキマを埋めてくれるのがNudieでした。


当時ギュン穿きと言われるジャストサイズのワンサイズ下をバッチバチでタイツみたいに着込むというスタイルに感銘を受けて


Thin FinnやTight Long Johnといった細身モデルをギリギリパツパツサイズで鬼穿きしてました。


今考えるとキモい穿き方だったな…。


まあそんなこんなでこの頃、ジーンズからなぜかイタカジに目覚めてしまい


カネがないのにBARNEYS NEWYORKなんか見に行ってJacob CohenとかGTA、PT05、
上はMario Muscarielloなんかを必死こいて集める生活をしてました。


イタカジに目覚めながら、TMTなどのアメカジも、
ギャルソンのようなモードも追っかけるというマルチスタイルでいたもんですから


とにかくカネがない。


ひたすら死ぬような思いで精神をすり減らしながら働き、そのストレスを服と音楽と武術にぶつけるトライアングル生活という


今も変わらない狂ったライフスタイルをこのころからはじめました。


結果的にアメカジ、ワーク、ストリート、イタカジ、モード、アルチザンをごっちゃごちゃに、でも分け隔てなく幅広く服として偏愛し続ける


変態中年が誕生してしまいました。


今はもうひねくれにひねくれすぎて、何周か回って仲の良い人から購買する、という
服の質だけじゃなくニッチさとかぶらなさと心強さを求める謎購買をしています。


実店舗だと半紹介制の素晴らしい行きつけのお店で、


あとは仲良くさせていただいている海外のデザイナー、アルチザンたちから直接購入させていただくことがほとんど。


なんだかんだ奇跡的な御縁があって、
アルチザンの祖でありC Diem創立者のMaurizio Altieriとも親しくさせてもらい、
彼のサポート業もちょこちょこやらせてもらいました。


あんだけ中学生のときにカルペをディスってたのに。
ごめんねマウリツィオ。


というわけで、
長くなりましたがまとめますと私


「奇特で非効率で手間暇かかっててかつ自分にシンパシー、リスペクトの湧くロックな服を買い続ける変態親父」


でございます。


もしこんな野郎のたわごとにすこしでも共感していただけるなら、あなたもまごうかたなき変態の同志。


ニッチなライフスタイルをつらぬくのは険しいけど楽しいもの。


そんなおっさんのつぶやきを応援していただけたら幸いです。


なにとぞよしなに。

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