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展示をしていて出会うこと③

「展示をしている」なんて言ってると寄ってくる者があります。
一桁違う参加料を提示してセールスメール送ってくるモノノ怪達。
いつものごとく突然メールが来ます。仮称(株)AC。
いつもとちょっと違っていました。あなたのこの作品を展示をしたいのですと。
まあ、美辞麗句乗っけてきました。
「現代の浮世絵」だって(笑)
まあ、それっぽいよね。この絵は。

「恋占い」


続けてしれっと、これだけかかりますと金額が。
意味わかんないしなんか頭来ちゃったんで
愚かにも直接「なんすかこれ」って電話かけちゃったんですよ。私。
担当者は若い可愛いんじゃないかなって感じの女性でした。
なんか、その展示会主催のフランス人の画家
(バスキアと同じ名前の何者なんだかわかんない)が、
とても紅城さんの絵を気に入っていて推しているって。
変わった展示で、切手にしてフランスで展示したいんですとの事。
2回ばかり電話で問答して折れちゃったんですよね。
それでも実は値切りました。それでいいって言うんで。
で、その展示が終わった頃あいの数か月後、展示報告書が届くと
同時期にまた、電話がかかってきました。
今度は奈良で数名の美術評論家の評価文がつく美術館展示に是非参加しませんかと。
いや、その報告書来て自分の切手になった作品見て
あまりに何でもない絵だったんで愕然としちゃったんです。
こんなのフランスで展示したの?マジで?
目録も入っていて他の展示作品見ましたけど
他の作家さん申し訳ないけど、玉石混淆だった。
萌え系からリアル系油画だったり。それも素人と分かるレベル。
複数点参加している人もいて、あの参加費だといくらかけてんのって。
例のフランス人画家のコメント動画も入ってたんだけど
フランス語で話してて通訳も日本語字幕もなし。
展示風景も写ってたけど作品も小さすぎて何やってんだかわからないし。
ああ、喰いものにしてる人たちなんだなぁと。
その奈良の展示にしたってご自分でお金払って評価文書いてもらってねって事じゃないですか。
何回か企画書送ってきて何回か電話もかかってきて。めんどくさいったら。
私の絵がいい?デジ絵なら他に優れた人いっぱいいるじゃないですか。
私レベル美術館で飾るって?お金払った評価文つくって?
で、啖呵切りました私。
「そんなに私の作品が良いんなら買ってください。評価文はあなた方がお金払ってください」
「今年はもう展示入れません」
はい、この二言で連絡来なくなりました。有効だと思われます。
困ってる人はお試しを。

その後、美術館デビューは自分で見つけた公募展で審査通って展示されました。
この一件、アナログ絵を強化しようというきっかけにはなりましたね。

「keikoku」

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