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国家反逆罪と戦った件 その16

母との面会の当日、母が病院に
到着し、合流して主治医との
面談に臨みました。

主治医はあと5日間程度の入院で
退院できる旨の話をしてきました。
私としては退院できるので
何の問題もなかったのですが
もう少し早く出来ないか
交渉した記憶があります。

結果的にその期限が短く
なることはなく、その
5日間を待つことになりました。

その間、念の為ということで
脳波の測定と脳のCTを
撮影することが条件と
なりました。

どうもこの病気は脳に障害が
あると発症することもある
らしいのです。

入院している間に脳波の
測定を行いました。
結果は特に問題なく
残すところ脳のCTのみ
となりました。

入院の間に脳のCTは撮影する
ことができなかったので
退院後に撮影することに
なったのです。

私はその5日間、無事に過ごす
ことができ、ようやく退院
することになりました。

退院したその日、自宅に帰ると
父がそこに居ました。
やはり死んでなんかいなかった。

未だ幻聴だったとの考えには
行き着いていなかった私は
起こったことの現実と
幻聴の狭間で、かなり混乱
していました。

父は相変わらずの過ごし方を
しており、ほっとしたのを
記憶しています。

脳のCTは自宅に帰ってから
数日後に別の病院で撮影
となりました。

その病院は入院していた病院の
近くでもあり、私は撮影に
臨みました。

撮影後、かなりの時間を待ち
結果の診断を受けたところ
私の脳にも問題はなかった
のです。

自宅に帰ってからも未だ
幻聴は聞こえていました。
私を否定するような言葉であり
それに対して声に出し
反論したりしていました。

唯一の救いは、反論していた声の
大きさです。
私は全て独り言のような
ボリュームで話していたので
それが大きな声だったとしたら
と思うとゾッとします。

何故なら自身だけでなく
周りの人にも聞こえる状況
だった場合、間違いなく
おかしい奴と思われて
しまうからです。

私はそんな感じで幻聴様と
会話をするようになりました。

それは楽しいものではなく
辛いものでした。

何がきっかけだったのかは
分かりませんが、幻聴が
聞こえてこなくなり始めました。

それは処方された薬のせい
なのか、自身の生活が
自宅に戻ったからなのかは
分かりません。

少なくても病院での生活は
ストレスになっていたので。

薬はインヴェガという薬が
処方薬として毎日飲むように
なりました。
1日1回、朝食後に1錠です。

脳内のある分泌物を抑制する
ような効果があるらしいです。
私は朝食を摂らないので
たまに忘れてしまいますが
母から必ず飲んだのかと
聞かれるため、かろうじて
毎日飲んでいるような状況です。

不思議なことで、幻聴様が
聞こえなくなった今、少しだけ
寂しい気持ちがあります。

同様の症状の方の話によると
幻聴が無くなって寂しいと
思う方は少なからず
いると主治医の方が言って
いました。

何故寂しいと感じるのか
理由はよく分かりませんが
一人でいる状況下において
会話していることで
寂しさが紛れるから
なのかも知れません。

それまで幻聴様に対して
独り言をかなり喋っていた
私から、独り言を話す
癖がなくなったのです。

今このnoteも無言でタイピング
していますが、やり始めた
当初は少しだけ幻聴様も
聞こえており、
独り言を話しながら
描き始めたのを
懐かしく感じています。

私が何故統失になったのか
原因はパワハラだと思っています。

この文章を読んでいる方の
中にも統失の方が
いると思います。

私の症状は国民全てが敵に
なったというスケールの
大きいものでしたが
図太い精神で乗り越えることが
できました。

それは一重に家族のことや
仲間を信じたからだと思ってます。

中にはそういった人が周りに
居ない人もいるかも知れません。
ですが、このnoteのように
自身を発信したり
同じ感情を共有することが
できるのです。

それは大きくまとめると
仲間と言えるのではないでしょうか。

中には自殺という選択を
する人もいるかも知れません。
ですが、私はその選択は
しません。

その勇気があるならば、何だって
チャレンジできると
考えているからです。

おそらく、そうゆう方法を
選択したくないから
このnoteを読んでいる方も
中には居るのでは
ないでしょうか。

私は幻聴、体感幻覚が原因で
全国民が敵と本気で信じて
いました。
そんなぶっ飛んだ状態でも
今こうして生きて
現在は次の就職先を
探し始めようと
行動しています。

と言っても、失業保険の
申請をしたところまでですが
大きな一歩です。

近々その説明会にも参加し
求人票とこれから睨めっっこを
始めるところなのです。

今時点でやりたい仕事なんて
思いつくはずもなく
元々の会社も
給料と休日が多いから
選択しただけの
私にとって
再就職先の選択は
かなりの難題です。

ですが、働かなければ
好きなお酒も車も
手放さなければ
いけなくなります。

それは避けたい。
あ、タバコもでした。

あっけなく終わった
国家反逆罪との戦いは
以上です。

今まで読んでいただいた方
ありがとうございました。

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