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俺はプラ太郎 【連載企画:#03 暗黒の派遣社員編】

書く習慣は大事にしていきたいもので、多忙だとすっかりご無沙汰してしまって何から書いたものかと思案してしまうね。
何事も継続と習慣化は忘れないでいきたいものだけども、体一つで生きてるのが人間。時間に追われつつも優先順位は見極めながら過ごしていきたいものだね。
で、結局この連載も第0回から4回目。
自分語りのまとめなので、テンポよく書き上げて、新しい発見だったり、日頃の仕事や活動的なことを記していきたいものだね。

ということでタイトル通りの内容にしていきましょうね。

さて、バイトを転々としていたプラ太郎こと俺ですが、20代も半ばになり「こりゃいよいよヤバイよな…」と、思い立って重い腰を上げて自分の進路の方向転換をしたものの、時既に遅し。というか、まだまだ世の中大不況だったあの頃。
意地はってファッションの道を拡大解釈してクリエイターとしてならばと弱い頭で導き出した方向へと舵を切ったわけで。
とはいえアテがあるわけでもなかった俺の目に飛び込んできたのは、

あ、派遣会社なんてのがあるのか

という発見。
何ができるわけでもない(服は作れるけど)から、安直にデザイナーをやりたいなと思っていくつかの派遣会社に登録をしに行きました。
デザイナーっつっても何のデザイナーだよっていうのもありましたがね、グラフィックデザインとかやりたいなと、派遣会社への登録時に「PhotoshopとIllustratorが使えます!」って堂々と嘘ついてた。
今はちゃんと使えるよ。当時は色が塗れるとかそんなレベルだったんじゃないかな。バケツツール最強だなってなってた。

派遣登録から幾日もかからんかったんじゃないかな。
あれよあれよと時給と仕事内容(「クリエイティブなお仕事です!」っていう今考えると超ふんわり謳い文句)でパパっと決めて採用された先がチラシのデザインとかやってる会社だった。
いわゆるDTPオペレーターとして雇われたわけです。
なんもできないのにねw
嘘も方便。雇われたっていうか潜り込んだっていうかね。

2日目くらいで「この仕事おもんないわー」ってなってたけど、できもしなかったAdobeツールの基礎はここで叩き込まれました。毎日怒られてたけど。
『お前なんにもできねぇじゃねぇか!使えねぇな!』とか好き放題言われたけど、たしかになんにもできないから(そら言われるわなぁ)って思いながらヘコヘコしてたね。できるようになりゃ怒られねぇだろってね。
実際数ヶ月もしないうちに当時のDTPって単純っちゃ単純だったからホイホイ入稿データの作成まで任されるくらいにはなってこなせるようにはなってたよ。
あ、ちなみにDTPは「DeskTop Publishing(デスクトップパブリッシング)」の頭文字からで、印刷物のデータを作る仕事って言えば分かりやすいかな。
デザインとはちょっと違って、レイアウトだったり下版(って今言わない?)・入稿データを作る仕事です。印刷屋さんとかにもいるね。優秀な人はめちゃくちゃ優秀だよね。今でもたまに単発案件で来る。ていうか、これを書く直前に来た。久々にやると楽しいのよ。

話を戻すと、このDTPオペレーターは半年もしないうちに辞めました。
理由としては

  1. 上司が変なマルチにハマってて勧誘がしつこかったから

  2. その上司から土日問わず電話とかうるせぇから

  3. シンプルに仕事に飽きたから

そんなとこ。
あと、ちーとばかし技術を身につけて調子に乗り倒してたね。
『俺はこんなとこでチマチマやってる器じゃねぇんだわ』
って、思い上がりが上がりに上がってアゲアゲだったよ。
ほんで、派遣会社に連絡して「他の仕事の方が適正あるから違うのくれ」ってどこまでも偉そうに要求してたのよね。
でもね、あったのよ。仕事。
正社員枠はなくても派遣枠はあったの。
で、それなりに時給も良いわけ。アルバイトなんて目じゃないのさ。
多少の技術職だから普通の会社員と同等、もしくは保証がつかない分ちょっと多めに錯覚できるくらいにはもらえるわけさ。
最近(令和時代)の条件見たら事務職でも高いのね。驚いた。

プラ太郎は思いましたね。

チョロい!世の中チョロい生き方もあるな!

と。
浅慮この上ないけど、マジでそう思ってた。
だってさ、前述のDTPの会社の後は某有名メーカーの開発部署だったりさ、そんなとこで働けてたりしてたのよ。ちょっとフォトショとイラレ使える感じ出してたらそれなりにチヤホヤしてもらえるし、元々ファッションの道を志してたから「ワイ、デザインにもこだわれるんですワー」っていうね、そういうのもあったりね。
そのうち「へへ、プラ太郎さん、ぜひ当社で正社員としてどうすか?」みたいなのがそのうち来るだろうくらいに構えてた。

はい、もうこの時点で勘違いしてますね。
そんな甘いわけねぇだろっていうね。気づいてなかったけど。
日本における派遣社員ていうのはね、そもそもが使い捨てなわけですよ。そりゃそうですよ。正社員とはやはり一線が引かれてるんです。当然っちゃ当然。
言及しないけど今もそんな通念があるね。

でもねー
甘々の俺は、なんの保証も無いのに、なんの見通しもないのに、手元に入ってくる小金に味をしめてね、自分からどんどん暗い道に進んでいったのよねー。

この時期に覚えたのがパチンコとスロット。
いやー、見事にハマってたw
なんの知識もなくフラっと立ち寄ったホールでいきなり当てちゃってね。
よくある話だね、ビギナーズラック。
主にパチンコだったけども、釘は見ないわ期待値なんて言葉も知らないわでオカルト打ちのプラ太郎爆誕でした。

バイトを転々としてた男が派遣社員としてちょっとだけ収入に安心感を得た結果、パチンコにハマってついには消費者金融で金借りるようになったというのが今回の顛末。
4社合計200万円なーりー(満額)
気付けば借金持ちになってたね。

急に毎日の生活が暗くなって不安になって、正常な考え方ができなくなってね、続けときゃいいのに派遣先も逃げるように辞めちまって引きこもるようになっていたプラ太郎でした。

いやー、まいったね
思い出すとバカすぎて目も当てられないよね。
同世代の友達とか結婚してるやつとか出てきててね、披露宴に招待してもらっても金が無いとか言いたくないから変に見栄も張って「仕事がさぁ〜」とか言いながら避けて友達付き合いも減っていったなぁ。

さぁさぁまだまだ続くぞどん底生活!
(自業自得)

次回
俺はプラ太郎 #04 大借金時代、日雇い労働編
を、お待ち下さい。


今回もお読み頂きありがとうございました。
かなり省略したけど、全部書くと本になるからこのへんにしときます。

2021/12/25
プラ太郎

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