バック・トゥー・ザ・フューチャーⅡ・Ⅲ(1989/1990) 感想
どっちも初見だった。orz
基本情報とあらすじは今回は省きます。
で、まず結論から先に言うと、
超面白かったよ!!
とにかく、1・2・3全部、ストーリーが素晴らしい。
「バック・トゥー・ザ・フューチャーⅠ」の感想は既に書いているのでそちらを読んでもらうとしてまずは「バック・トゥー・ザ・フューチャーⅡ」から。
「~Ⅰ」のラスト、万事丸く収まってめでたしめでたしと思ったら、空飛ぶデロリアンでドクがやってきて!? で終わってるんだけど、これは別に、
シャレで入れただけで「~Ⅱ」に続けるつもりじゃなかったと監督は言ってるし、僕もそう思う。
でも大ヒットしたので、「~Ⅱ」の制作が決まって、結局「~Ⅰ」のラストからスタートする形に。
今度はマーティーと恋人のジェニファーも一緒に、未来に行ってまずは事件解決。現代に帰ってきたら何故か歴史が変わって大変なことになってる!?
というのが導入部で、結局、マーティーとドクの二人は再び1955年に。
キャストは、マーティーの父親ジョージ役のクリスピン・グローヴァー以外は「~Ⅰ」のまま。
しかもそれぞれ、息子、娘、孫、未来の自分、過去の自分を一人何役もこなしている。
そのうえで、過去に飛んでからは、前作からの、もう一人の自分たちにかち合うとタイムパラドックスが起こるという設定を活かし、前作をもう一度別角度から見せるような作りに。
つまり、1955年には二人のマーティーとドクが存在することになる入れ子構造のような作り。
二人のマーティーやドクが同じ画面に登場する時は、当時最先端の合成技術だったビスタ・グライド・システムをつかったらしい。
二人のマーティーがギリギリで出会わないように行ったり来たりして、ビフたちを混乱させるシーンは、志村けんの迷路コント?や、「トムとジェリー」のような、映画ならではの快感がある。
「タイムパラドックス」という設定を活かし、「スポーツ年鑑」というマクガフィン(それを中心に物語が動くモノ)を巡ったドタバタ劇は、下手をすれば観客が混乱してしまいそうだけど、この映画の中では全てがシンプルに整理されていて、その楽しさ、面白さだけが伝わってくる。
そして、「~Ⅲ」
タイムパラドックスは前作で概ね解決されているので、正直、蛇足になるんじゃないかと思いながら観たけど、そんなことは全然なかった。
込み入った状況そのものをエンターテイメントとして作り上げた前作とは違い、この「~Ⅲ」は、前作のラストで雷に打たれ、デロリアンとともに1885年に飛ばされたドクを、マーティーが救出に向かうというシンプルで一本道のストーリーになっている。
この映画でのメインの柱は「二人は1985年に戻れるのか」と「ドクの初恋」の二つ。
物語がシンプルな分、ロバート・ゼネキス監督はこの二つの柱を最大限観せるように注力したんじゃないかな。
とくに、ラスト手前、蒸気機関車を使って未来に帰ろうとするくだりは、シリーズ中一番ハラハラしたし面白かった。
ちゃんと二作目の伏線も、最後に回収してるしね。
もちろん、若干後付け感のあるシーンや、あれ? と思うシーンもないわけではないけど、シリーズを通して一本のストーリーとして繋げていった丁寧なストーリーテリングはほんと素晴らしい。
随分遅れてしまったけれど、出会えて良かった映画だと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?