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リゾートマンションと貧乏①

あの頃、私はかなり貧乏だった。

【いきなり!黄金伝説】と言うテレビ番組の、1ヶ月1万円生活と言うコーナーがあったのをご存知だろうか。

当時はリアルでその生活をしていた。

それまで一緒に住んでいた男性に隠れて、住む部屋と職を探し、逃げるようにやってきた掘り出し物件のリゾートマンション。

その一室で暮らし始めた私は、不安と希望に溢れていた。

マンションに住む際、元々少ない貯金を支払ったので残りはほぼなかった。

電化製品は実家で余ってたの貰ってきた電子レンジのみ。

冷蔵庫も炊飯器もない生活。

狭いキッチンの小さいコンロで、鍋1つでご飯を炊き、カレーを作り、炒め物をした。

玄関入ってすぐのキッチンは、冬が冷蔵庫並に寒いから、野菜はそのまま置いておいて大丈夫だった。肉は必要な分だけ買ってきて直ぐに調理して使い切る。

常温で保存出来る食材が大活躍。ランチョンミートやツナ缶。切り干し大根や乾燥わかめなどの乾物。

カツカツの生活なので、外食どころかコンビニ弁当やお惣菜などもってのほか。

朝、鍋でご飯を炊いてふりかけや醤油で味付けをしておにぎりを作り仕事に持っていく。

自動販売機でジュースなど買えないので、会社の食堂にある無料で飲めるお茶をいただく。

あれだけ痩せたいと思っていた私の身体は、意外にあっさりと細くなった。

貧乏は痩せる。食べなければ本当に痩せるんだ。

当時より10キロ以上重くなった今、コタツでこのnoteを書いてます。ブヒッ



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