ポップミュージックの魔法 FUN. SOME NIGHTS

大ヒットしたアルバムなので聞かれた方も多いでしょう。第55回のグラミー賞受賞作でもあります。ポップでメロディアス、聞いていたら元気が出てくる曲ばかりで、世界中でヒットしたことも納得。

私は特にボーカルのネイトの声が好きです。初めて聞いたときに「あっ、クイーンのフレディー」がよみがえったと思いました。力強くて溌溂としており、聞いていると心を奮い立たせることができます。それだけではなく哀愁を滲ませるところもあって、まさに天性のボーカリストです。

ポップミュージックの素晴らしいところは、一瞬のうちに聞き手の気持ちを変えてくれるところです。死ぬほど落ち込んでいても、その曲を聞くと明るい気持ちになることがあります。

YouTubeの曲の動画につけられたコメントを読むと、家族が亡くなって苦しい状態だったが、この曲に救われたと書かれていることが良くあります。良い曲はそれぐらい人を支える力があります。これが私の考えるポップミュージックの魔法です。他の表現形式でも救えることはありますが、ロックやポップスのように親しみやすいとは言えません。私自身も音楽に救われました。音楽がなければ、精神的に難しい状態になって死んでいたかもしれません。

FUN.のアルバムSOME NIGHTSにもその魔法があります。気が滅入っているときにこれを聞くと、パッと明るい気持ちになります。「途方に暮れて一人ぼっちで、沈み込む石のようであっても、持ちこたえるんだ」これは4曲目のCarry Onの歌詞の一部です。この曲全体が四苦八苦して生きているすべての人たちを励ます内容になっています。

実際生きることは楽ではありません。政治は救いようがないし、お金を稼ぐのは楽ではありません。自分のことを理解してくれる人は少ないです。病気の心配もあります。それでも生きなければなりません。人が生きるための一番の支えになるのが、FUN.が作るようなポップミュージックです。良い歌があれば、たとえ苦しいだけの人生でも私は生きていけます。

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